第75話:雪の夜の添い寝。毛布の中の体温と最後の決意
季節外れの大雪が街を白く染め上げた週末の夜。俺が自室でベッドに背を預けていると、控えめなノックとともにドアが開いた。
「湊……起きてる?」
そこに立っていたのは、自分の両手で身体を抱きしめ、ガタガタと震えている結衣だった。両親は親戚の家に出かけていて、今日は一人で留守番をしているはずだ。
「結衣? どうしたんだよ、そんな薄着で」
彼女が着ていたのは、薄手のもこもこした素材の短いルームウェアだけだった。素足はすっかり冷え切り、寒さで少し赤くなっている。
「ごめん……うちの暖房、急に壊れちゃったみたいで……寒くて、眠れなくて」
「とりあえず早く入れ。風邪引くぞ」
俺は慌てて自分のベッドの毛布をめくり、結衣を促した。結衣はコクリと頷くと、小走りで近づき、冷え切った身体を俺の隣へと滑り込ませてきた。
「あったかい……湊のベッド、すごくあったかいね」
毛布の中で、結衣が安心したように息を吐く。
だが、結衣を迎え入れた俺の心臓は、寒さとは別の理由で激しく警鐘を鳴らし始めていた。
俺のベッドはシングルサイズだ。二人が並んで横になれば、当然ながら身体は密着せざるを得ない。
「……湊、ちょっとだけ、くっついていい?」
「え……っ」
返事をする間もなく、結衣の冷たい足先が俺の足に触れ、そのまま彼女の身体全体が俺の胸へとすり寄ってきた。
薄手のもこもこしたルームウェアは、彼女の規格外の起伏を隠すどころか、その形をありのままに俺の肌へと伝えてくる。俺の胸板に、結衣の柔らかな果実が、凄まじい質量と重みを伴ってムギュウゥッと押し潰された。
コートやブレザーといった厚着の壁はもうない。布地一枚を隔てただけの生々しい感触が、呼吸をするたびに俺の胸でむにゅり、むにゅりと形を変える。
最初は冷たかった彼女の肌が、俺の体温を吸って少しずつ熱を帯びていく。毛布という密閉された空間に、彼女の甘いベビーパウダーの香りが充満し、逃げ場のない熱気となって俺を包み込んだ。
「結衣……あのさ……」
「……私ね」
俺の言葉を遮るように、結衣が胸に顔を埋めたまま小さく呟いた。
「もう、幼なじみのままじゃ、嫌だよ」
顔を上げた結衣の瞳は、静かな決意に満ちて真っ直ぐに俺を見つめていた。
至近距離で絡み合う吐息。胸に押し付けられた圧倒的な柔らかさと、そこから伝わってくる彼女の早鐘を打つような心音。
雪の降る夜。毛布の中の密室で、彼女の最後の決意と逃げ場のない体温に焼かれながら、俺の理性はついに、完全に甘く溶け落ちていった。
【次回予告】
雪の夜の添い寝を経て、ついに幼なじみという境界線を越えた二人。
翌朝、窓から差し込む朝日で目を覚ました湊の腕の中には、もこもこのルームウェア姿で幸せそうに眠る結衣の姿が。
「んん……湊、おはよう……」
寝ぼけ眼で身じろぎする結衣。無防備な寝起きの動きが、湊の胸に密着した柔らかさをさらに生々しく変形させる!
「もうちょっとだけ、こうしてて……」
甘えるように腕を回してくる結衣の熱量と、初めて迎える、特別な女の子としての甘い朝。
次回、最終話『雪上がりの朝。幼なじみから、一番大切な人へ』
最後まで理性の崩壊をお楽しみに!




