第66話:文化祭のメイド服。閉まらないチャックと弾け飛ぶ理性
学園は文化祭の準備期間に突入し、放課後の校舎はどこも慌ただしい空気に包まれていた。
俺のクラスの出し物はメイド喫茶。その衣装合わせの最中、教室の隅に簡易的に作られたカーテンの更衣スペースから、困り果てたような声が聞こえた。
「天道くん……ごめんなさい、ちょっと手伝ってもらえないかしら」
呼ばれて隙間から足を踏み入れると、そこにはフリルがあしらわれたメイド服に身を包んだ美月先輩が背を向けて立っていた。
しかし、その衣装は完全な状態ではなかった。背中のファスナーがちょうど肩甲骨の下あたりで完全に止まっており、そこから上の白い素肌がV字に露わになっているのだ。
「背中のチャックが、どうしても上がらなくて……」
振り返った先輩の顔はほんのりと赤く染まっている。
だが、ファスナーが上がらない理由は火を見るより明らかだった。メイド服の生地が、彼女の規格外の胸のボリュームに完全に引っ張られているのだ。本来ならゆとりがあるはずの布地が、背中側から見ても悲鳴を上げるほどにパンパンに張り詰め、横から見ればその暴力的なまでの起伏が生地を突き破らんばかりに隆起している。
「わかりました。少し引っ張りますね」
俺は先輩の背後に立ち、ファスナーの金具に指をかけた。
至近距離に立つと、先輩のうなじからふわりと甘いフローラルの香りが漂ってくる。開いた背中から覗く滑らかな素肌の熱気が、俺の指先に直接伝わってきた。
「先輩、少し息を止めて、胸を張らないようにしてください」
「んっ……わかったわ。お願いね」
俺は左手で背中の布地を寄せながら、右手で慎重にファスナーを引き上げようとする。
ジリッ、ジリッ……と、重い音を立てて少しずつ上がっていく金具。しかし、布地の張力は限界に達していた。先輩が苦しそうに小さく息を漏らすたび、布越しに彼女の柔らかな体温と、それを押さえ込もうとする圧倒的な質量の反発がダイレクトに伝わってくる。
「もう少しです……っ、そこで我慢して……!」
「んんっ、天道くん、苦しい……っ」
あと数センチ。俺が最後に力を込めてファスナーを上まで引ききった、その瞬間だった。
パーンッ!
乾いた破裂音とともに、限界を超えたメイド服の胸元を留めていた一番上のボタンが、無惨にも弾け飛んだ。
「きゃあっ!」
拘束から解き放たれた反動で、先輩は悲鳴を上げながら振り返り、俺の方へと大きくよろけた。
ドンッ!
「うおっ……!?」
俺は咄嗟に先輩の身体を受け止める。
だが、ボタンが弾け飛んで胸元が大きくはだけたメイド服からは、彼女の持つ最大の爆弾が完全に解放されていた。
俺の腕の中にすっぽりと収まった先輩の身体。そして俺の胸板には、スリットの入った薄い布地を押し除けるようにして、とろけるような極上の果実が凄まじい質量を伴ってムギュウゥッと叩きつけられた。
「ああっ、ごめんなさい天道くん! ボタンが……っ」
パニックになった先輩は俺の腕の中で身をよじり、はだけた胸元を隠そうとする。しかし、その動きが逆に、俺の胸に押し付けられた圧倒的な柔らかさをむにゅり、むにゅりと暴力的に変形させ、生々しい摩擦と熱を生み出していく。
狭いカーテンの中という密室。甘い香りと、背中のファスナーを通した焦らしの果てに投下された、規格外の質量の直撃。
メイド服のボタンとともに、俺の理性も音を立てて弾け飛び、文化祭の準備の喧騒は完全に意識の外へと消え去っていくのだった。
【次回予告】
メイド服のハプニングから数日後。いよいよ文化祭当日!
湊は義妹のかのんと一緒に、他のクラスがやっているお化け屋敷へと入ることに。
「お、お兄ちゃん……暗くて怖いよぉ。手、繋いでて……」
真っ暗な教室の中、悲鳴を上げてしがみついてくるかのん。
恐怖のあまり、彼女の身体は湊にぴったりと密着!
暗闇という視界を奪われた状況で、小柄な身体に不釣り合いな暴力的な柔らかさと、微かな汗の匂いだけが鮮明に湊の感覚を支配する!
「きゃあああっ! お兄ちゃん、助けてぇっ!」
次回、第67話『文化祭のお化け屋敷。暗闇の密着と震える果実』
明日も理性の崩壊をお楽しみに!




