第65話:雨の電話ボックス。お嬢様のタートルネックと密室の体温
休日の午後。買い物のために駅前を歩いていた俺は、偶然にも私服姿の西園寺麗華と遭遇してしまった。
彼女の服装は、黒のタイトなタートルネックセーターに、深いスリットの入ったロングスカート。スレンダーな身体にぴたりと吸い付くようなタートルネックは、彼女の華奢なウエストラインを際立たせる一方で、到底収まりきらない暴力的なまでの双丘の起伏を、残酷なほどにくっきりと浮き彫りにしていた。歩くたびにスリットから覗く白いふくらはぎも相まって、道行く人の視線を否応なしに集めている。
「て、天道湊! ちょうどいいところに。わたくしの荷物を持ちなさい!」
有無を言わさず従者扱いされ、大量の高級ブランドの紙袋を押し付けられた帰り道。空が急に暗くなったかと思うと、大粒の通り雨がバラバラと音を立てて降り出した。
「きゃっ! 雨……っ!」
「西園寺、あそこに逃げ込もう!」
俺たちが飛び込んだのは、路地裏にポツンと残っていた古くて狭い電話ボックスだった。
ガチャンとガラス扉を閉めると、外の雨音がくぐもった音に変わる。使われていない古い電話機と俺たち二人で、ボックス内の空間は完全に飽和していた。麗華から漂う高級な薔薇の香水が、雨の匂いと混ざり合って狭い密室に充満していく。
「ふぅ……酷い目に遭いましたわ」
ため息をつく麗華。その時、俺の視線は彼女の胸元に強烈に縛り付けられてしまった。
少しだけ雨に濡れたタートルネックは、水分を含んで彼女の肌により一層ピタリと張り付いている。黒い生地が前へと大きく引き伸ばされ、服のシワすら消え去るほどの圧倒的な張力。彼女が浅い呼吸をするたびに、目の前で規格外の起伏が上下し、狭い空間でその存在感を暴力的なまでに主張していた。
「て、天道湊……さっきからどこを見て……っ」
俺の視線に気づいた麗華が顔を赤らめ、一歩後ずさろうとした。
しかし、電話ボックスの中には逃げ場などない。彼女の背中が冷たいガラス面にぶつかり、その反動と濡れた靴底の滑りが重なって、麗華の身体が俺の方へと崩れ落ちてきた。
「うおっ……!」
俺が両腕で受け止めようとした瞬間、タートルネック越しに熱を持った極上の果実が、ムギュウゥッと凄まじい質量を伴って俺の胸板に押し潰された。
「ひゃっ!? ちょ、狭いですわね……っ、そんなにくっつかないでくださいまし!」
顔を真っ赤にして抗議の声を上げる麗華だが、密室では身動きが取れない。
彼女が恥ずかしさから身をよじるたびに、引き伸ばされたニット生地の微かな摩擦と、スレンダーな身体からは到底信じられないほどの圧倒的な柔らかさが、俺の胸にダイレクトに伝わってくる。服を着ているからこそ生々しく伝わる、彼女の熱い体温。
雨に閉ざされた電話ボックス。お嬢様の香水にむせ返るような空間で、逃げ場のない密着状態と極上の果実の熱量にさらされ、俺の理性は曇っていくガラス窓のようにもう何も見えなくなっていくのだった。
【次回予告】
通り雨の密室から数日後。学園は文化祭の準備期間に突入していた。
クラスの出し物であるメイド喫茶の準備中、湊は美月先輩の衣装合わせを手伝うことに。
「天道くん……ごめんなさい、背中のチャックが閉まらなくて……」
カーテンで仕切られた更衣スペース。
背中を向ける先輩のメイド服は、規格外の胸のボリュームのせいで生地が限界まで引っ張られ、背中のチャックが半開きのままになっていた!
「もう少しだから、息を止めてください……っ!」
「んっ……ああっ、前のボタンが……っ!」
無理やりチャックを上げようとした瞬間、限界を迎えた胸元のボタンが弾け飛ぶ!
次回、第66話『文化祭のメイド服。閉まらないチャックと弾け飛ぶ理性』
明日も理性の崩壊をお楽しみに!




