第54話:お嬢様のナイトプール。水面下の誘惑と密着の浮力
お盆休みを利用して招待された、避暑地にある西園寺家の超豪華な別荘。
昼間の海遊びの疲れと、夏の夜特有の寝苦しさから目を覚ました俺は、涼を取るために一人、静まり返った屋外のプライベートプールへと足を運んでいた。
月明かりだけが水面を照らす静寂の中、冷たい水に身体を預けていると、ふいにプールサイドにカツ、カツと素足が歩く微かな音が響いた。
「ふぅ……夜のプールなんて、わたくしとしたことが少しはしたなかったかしら……」
独り言とともに現れたのは、悪役令嬢・西園寺麗華だった。
俺は思わず息を潜め、プールの陰に身を隠した。月光に照らし出された彼女の姿が、あまりにも神々しく、そして艶かしかったからだ。
麗華が身に纏っていたのは、大人の色香を漂わせる漆黒のセパレート水着。
すらりと伸びた手足と、きゅっと引き締まった美しいウエストの曲線。彼女がプールの縁に腰掛けると、滑らかな太ももが惜しげもなく露わになり、月明かりを反射して妖しい光を放っていた。
足を水に浸すたびに揺れる水面。少し身を乗り出した彼女の白いうなじから、背骨に沿って落ちていく華奢なライン。
息を呑むような視覚的な美しさと、静かな夜のプールというシチュエーションが相まって、極上の『芸術的なエロス』が俺の目を釘付けにしていた。
しかし、俺がわずかに水音を立ててしまった瞬間。
「……だ、誰ですの!?」
麗華が鋭く振り返り、俺とバッチリ目が合ってしまった。
「て、天道湊!? なんでこんな夜中に泳いでいますの! わ、わたくしの水着姿を覗き見するなんて……っ!」
「ち、違う! 俺が先に泳いでて……」
パニックになった麗華は、慌てて立ち上がろうとして、濡れたプールサイドのタイルに足を滑らせた。
「きゃあっ!」
そのままバランスを崩し、水面に向かって派手に倒れ込んでくる麗華。
俺は咄嗟に水を蹴り、彼女の身体を正面から受け止めにいった。
ザバーンッ!!
激しい水しぶきとともに、俺たちは水面下でもつれ合った。
プールの浮力に身を任せる形となり、麗華の長い脚が水の中で俺の腰に絡みつく。彼女の滑らかな太ももが俺の素肌に直接触れ、ひんやりとした水の感覚と同時に、体温の熱さが生々しく伝わってきた。
そして、視覚と太ももの感触で限界まで焦らされていた俺の胸板に、ついに『最大の爆弾』が投下された。
「んんっ……!」
スレンダーな体型に完全に不釣り合いな、水着のカップに到底収まりきっていない規格外の双丘。
それが、水の浮力によって完全に重力から解放され、俺の胸にムギュウゥッと凄まじい質量と柔らかさを伴って激突したのだ。
「ぷはっ……! ちょ、西園寺、近い……っ!」
「わ、わざとじゃありませんわ! 水の中で足がつかなくて……っ、だから離さないでくださいまし!」
顔を真っ赤にして涙目になる麗華だが、溺れまいと俺の首にしがみついてくる。
そのたびに、俺の胸で極上の果実がむにゅり、むにゅりと形を変え、水着の薄い布地が擦れる感覚がダイレクトに脳を揺さぶる。
月明かりの下、水面下で絡みつくスレンダーな太ももと、胸元に押し付けられる圧倒的な暴力。
お嬢様との魅惑的なナイトプールという密室で、俺の理性は塩素の匂いとともに完全に溶け出し、プールの底へと沈んでいくのだった。
【次回予告】
別荘での夢のような(そして過酷な)お盆休みを終え、季節は少し進んで新学期目前。
夏休みの宿題を終わらせるため、図書館の奥の席で勉強会を開くことになった湊と風紀委員長の神崎しずく。
「て、天道くん。そこの消しゴム、拾っていただけますか……?」
机の下に落ちた消しゴムを拾おうと潜り込んだ湊。
しかし、そこには夏の薄手のスカートの隙間から覗く、委員長の豊満な太ももと、膝裏に滲む微かな汗の色気が!
そして、覗き見ていることに気づいて慌てたしずくが、机の下で湊に倒れ込んでしまい……!?
「だ、ダメです天道くん! 机の下でこんな……っ!」
次回、第55話『図書館の勉強会。机の下の太ももと委員長の秘密』
明日も理性の崩壊をお楽しみに!




