第44話:チェストプレスのフォーム指導。背中から迫る果実の感触
響さんの過激すぎる密着ストレッチにより、開始早々HPと理性をゴリゴリに削られた俺は、フラフラになりながらもマシントレーニングのエリアへと移動した。
「よし! 次は大胸筋を鍛えるチェストプレスね! ベンチに深く座って、しっかり胸を張って!」
言われた通りにマシンに座り、バーのグリップを握る。しかし、慣れないマシンの重さに、どうしても肩が上がってしまう。
「もう、肩に力が入ってるよ! 肩甲骨を寄せるの! ほら、私が軌道を教えてあげるから!」
言うが早いか、響さんは俺の座るベンチの後ろへ回り込み、背もたれ越しに俺の腕を外側からガッチリとホールドしてきたのだ。
必然的に、彼女は俺の背中に覆いかぶさるような体勢になる。
「っ……!?」
次の瞬間、俺の背骨から肩甲骨にかけて、信じられないほどの質量と極上の『柔らかさ』がムギュウゥッと容赦なく押し付けられた。
「響さんっ……あの、背中……っ!」
「気にしない気にしない! ほら、私が一緒に押してあげるから。いっち、にー!」
響さんの元気な掛け声とともに、俺の腕が前へと押し出される。
しかし、問題はマシンの重さではなかった。腕を動かし、背中の筋肉が収縮するたびに、俺の背中に完全に密着している暴力的なまでの双丘が、むにゅり、むにゅりと形を変えて生々しい摩擦を生み出していくのだ。
スポーツブラという極限まで薄い布地を隔てただけの、ダイレクトな感触。
鍛え上げられた彼女の腹筋や腕の筋肉とは全く違う、女性特有の甘く溶けるような柔らかさが、俺の背中で暴れ回っている。
「そうそう、いい感じ! そのまま胸の筋肉を意識して!」
耳のすぐ横から聞こえる響さんの弾むような声。彼女の吐く熱い息が俺のうなじにかかり、汗と制汗剤の爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。
健康的な年上の筋トレ女子大生による、密着度120%のフォーム指導。
「ひ、響さん……もう、限界……っ」
「えー? まだ10回もやってないよ? ほら、あと5回! 頑張れ新人くん!」
大胸筋を鍛え、理性を鍛え直すために来たはずなのに。
背中に押し付けられる圧倒的な果実の感触に全神経が集中してしまい、俺の理性という名の筋肉は、オーバーロードに耐えきれず完全に崩壊寸前となっていた。
【次回予告】
響さんの熱血密着指導で息絶え絶えの湊。
そこへ、湊がジムに通い始めたと聞きつけた小悪魔な後輩・七瀬くるみが偵察(という名の乱入)にやってきた!
「あーっ! 先輩、あんなお姉さんとイチャイチャしてずるいです! 私も手伝いますからね!」
右腕にプロテインを持った響さん、左腕にスポーツドリンクを持ったくるみ。
逃げ場のないベンチの上で、健康美と小悪魔の恐るべき挟み撃ちが始まる!
次回、第45話『スポーツジムの修羅場。筋トレ女子大生と小悪魔後輩の挟み撃ち』
明日も理性の崩壊をお楽しみに!




