第32話:ゲリラ豪雨と彼シャツお嬢様。はち切れそうなTシャツの攻防
文化祭の買い出しの帰り道。突如として空が暗くなり、バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨が俺たちを襲った。
「きゃあっ!? なんですのこの雨!」
「西園寺、走れ! 俺の家がすぐそこだ!」
なんとか俺の家に逃げ込んだものの、西園寺麗華の制服は完全に水を吸い、肌にぴったりと張り付いていた。
透けたブラウスからは、彼女の清楚なイメージに反するような黒のレースの下着と、暴力的なまでの双丘の輪郭がくっきりと浮かび上がっている。
「み、見ないでくださいまし! この痴れ者!」
「不可抗力だろ! いいから早く風呂入ってこい。風邪引くぞ」
俺は慌てて脱衣所にバスタオルと、自分の着替えである無地のTシャツとハーフパンツを放り込んだ。
数十分後。
「……天道湊。着替えましたわよ」
お風呂上がりの熱気を纏いながらリビングに現れた麗華を見て、俺は持っていたマグカップを落としそうになった。
俺のTシャツを着た麗華。俗に言う『彼シャツ』というやつだが、状況は俺の想像を遥かに超えていた。
俺にとってはゆったりとしたサイズのTシャツのはずが、彼女の規格外の果実が生地を限界まで前方に押し出しているせいで、胸のあたりがパツンパツンに張り詰めているのだ。さらに、胸に生地を取られている分、裾が極端に短くなり、下にはいたハーフパンツが完全に隠れてしまっている。
まるで、Tシャツ一枚しか着ていないかのような、とんでもなく無防備な姿がそこにあった。
「な、なんですのその目は! わたくしだって、こんなはしたない格好したくありませんわ! わたくしの胸が大きすぎるのが悪いですの!?」
「い、いや……悪くない。むしろ……っ」
顔を真っ赤にして怒る麗華だが、彼女が腕を動かして裾を下へ引っ張ろうとするたびに、今度はVネックの襟元が大きくたわみ、深い深い谷間が上から丸見えになってしまう。
「ちょっと、西園寺、あんまり引っ張るな。首元が……」
「えっ? きゃあっ!」
俺が注意しようと近づいた瞬間、濡れた髪から落ちた水滴を踏んだのか、麗華がフローリングでツルリと足を滑らせた。
「危ないっ!」
俺は咄嗟に腕を伸ばし、倒れそうになった彼女の細い腰を抱き留めた。
ドンッ。
「んんっ……!」
俺の胸板に、Tシャツ一枚という極限まで薄い布地を隔てて、麗華の柔らかすぎる双丘が完全に押し潰された。
お風呂上がりの甘い石鹸の香りと、彼女の高鳴る心音がダイレクトに伝わってくる。
「て、天道湊……離しなさい……」
口ではそう言いながらも、麗華の腕は俺の背中にしっかりと回り、その身体は俺にすがりつくように密着したままだ。
上目遣いで俺を見上げてくる、潤んだ瞳と火照った頬。高飛車なお嬢様の、普段は絶対に見せない弱々しく艶やかな表情。
「……少しだけ、このままで……雨の音がうるさくて、なんだか落ち着きませんわ……」
外で荒れ狂う雨音にかき消されるような、小さな甘え声。
腕の中に収まる極上の柔らかさと体温に、俺の理性の堤防もまた、ゲリラ豪雨で決壊する寸前まで追い込まれていた。
【次回予告】
お嬢様との雨宿りイベントを耐え抜いた湊。
しかし、学園ではさらなる大人の誘惑が待ち受けていた。
放課後の保健室。ベッドで休んでいた湊の前に現れたのは、タイトな白衣を羽織った教育実習生の白鳥さゆり先生!
「あら、天道くん。どこか具合でも悪いの? 先生が特別に看病してあげるわ」
カーテンで仕切られたベッドの上。白衣の隙間から迫る圧倒的な大人のフェロモンと、逃げ場のない密着看病!
次回、第33話『保健室の白いカーテン。教育実習生の過激な看病』
明日も理性の崩壊をお楽しみに!




