第25話:休日の試着室。生徒会長の私服と密着ファスナー
週末、日用品の買い出しのために近所の大型ショッピングモールを訪れていた俺は、婦人服フロアの近くで思わぬ人物と遭遇した。
「あら、天道くんじゃない」
声をかけられて振り返ると、そこには見慣れた制服姿ではなく、大人びた私服に身を包んだ生徒会長、氷室凛音の姿があった。
肩を大胆に出したオフショルダーのサマーニットに、身体のラインがくっきりと出るタイトなスリットスカート。普段の厳格な会長としての顔からは想像もつかないほど、隙のある艶やかな装いだった。
「会長……奇遇ですね。買い物ですか?」
「ええ。少し気分転換にね。……ちょうどよかったわ、天道くん。ちょっと付き合ってくれないかしら」
有無を言わさず腕を組まれ、俺はそのままあるアパレルショップの奥、試着室の前まで連行された。
「あの、俺がここにいてもいいんですか?」
「いいのよ。男の子の意見も聞いてみたいから」
そう言って凛音は試着室のカーテンの中へ消えた。数分後、「……天道くん」と、少し困ったような声が聞こえてきた。
「どうかしましたか?」
「その、背中のファスナーが布を噛んじゃったみたいで……私じゃ手が届かないの。ちょっと、中に入って手伝ってくれるかしら?」
「はあ!? いやいや、試着室の中って!」
「大丈夫よ、下着姿ってわけじゃないから。……早くして。誰かに見られたら困るわ」
周囲の目を気にしながら、俺は恐る恐るカーテンの隙間から身を滑り込ませた。
試着室という一畳にも満たない密室。そこには、背中が大きく開いたシックなパーティードレスのような服を着た凛音が、背中を向けて立っていた。
「下着姿じゃない」という彼女の言葉は嘘ではなかったが、限りなくそれに近い状態だった。大きく開いた背中からは、黒いレースのブラジャーのホックが丸見えになっており、滑らかな白い肌が蛍光灯に照らされて妖しく光っている。
「ほ、本当に開かないですね……」
俺は極力彼女の肌に触れないよう、指先だけで小さなファスナーの金具をつまんだ。しかし、布がガッチリと噛み込んでおり、簡単には動きそうにない。
「少し力を入れるので、我慢してくださいね」
「ええ、お願い……あっ」
俺が力を込めた瞬間、凛音の身体がわずかに揺れ、彼女の背中が俺の胸板にピタリと密着してしまった。
「ご、ごめんなさい……足元がフラついちゃって」
「い、いえ……」
離れようとする気配はない。それどころか、狭い空間のせいで彼女の豊かな双丘の柔らかなふくらみが、背中越しに俺の身体へとなだれ込んでくるのがわかった。
甘く上品なローズの香りが、逃げ場のない試着室の空気を濃厚に満たしていく。
「天道くんの指……冷たくて、なんだか背中がゾクゾクするわ」
「か、会長、あんまり動かないでください。直るものも直らなくなります……っ」
「ふふっ……もしかして、天道くんの方が緊張してるのかしら? 心臓の音、背中からすごく伝わってくるわよ」
凛音はわざとらしく身を捩り、俺の胸にさらなる極上の摩擦を生み出した。
休日のショッピングモール。カーテン一枚隔てた外には大勢の客がいるというのに、この一畳の空間だけは完全に二人だけの、甘く危険な密室と化していた。
俺の下半身に集まる熱を隠しながら、ようやくファスナーが直る頃には、俺の理性はすっかり溶け落ちる寸前まで追い込まれていたのだった。
【次回予告】
生徒会長との密室劇を乗り越えた湊に、ついに夏本番の試練が訪れる。
新しい方針の第一弾は、夏休み突入とともに義妹・かのんと訪れた市民プール!
浮き輪と水着、そして大勢の客の目がある中でのギリギリの攻防戦。
「お兄ちゃん、ビキニの紐、ちゃんと結べてるかなぁ……? ほどけちゃいそうで怖いよぉ」
次回、第26話『市民プールと義妹のビキニ。解けかけた紐とスライダーの密着』
明日も理性の崩壊をお楽しみに!




