第24話:暗闇の階段と風紀委員長。手の中に収まらない果実
放課後もすっかり遅い時間。俺は日直の仕事を終え、薄暗くなった旧校舎の階段を下りていた。
旧校舎は電灯の調子が悪く、特にこの階段の踊り場付近はほとんど光が届かない。足元に注意しながら歩を進めていると、下から懐中電灯の細い光が揺れながら近づいてくるのが見えた。
「こんな時間まで残っているのは誰ですか。速やかに下校しなさい」
暗闇に響く、凛とした声。見下ろすと、手すりにつかまりながら階段を上ってくる風紀委員長、神崎しずくの姿があった。
「神崎か。わりい、日直の仕事が長引いてさ」
「天道くんですか。まったく、あなたという人はいつも……」
呆れたようにため息をつき、しずくがさらに一段、階段を上ろうとしたその時だった。
「あっ……!」
暗闇と古びた階段のせいだろう。しずくの足がわずかに滑り、彼女の身体がバランスを崩して大きく後ろへ仰け反ったのだ。
「危ないっ!」
俺は反射的に階段を駆け下り、落ちていく彼女の身体を受け止めようと両手を強く前に突き出した。
ドスッ、という鈍い衝撃とともに、俺の手のひらに凄まじい重量感と、信じられないほどの『柔らかさ』が飛び込んできた。
「ひゃんっ!? て、天道くん、どこを触って……っ!」
暗闇の中で、普段の厳格な彼女からは想像もつかない、甘く甲高い悲鳴が響き渡った。
無理もない。俺が咄嗟に受け止めた箇所は、彼女の背中でも肩でもなく……制服のブラウスとブレザーの下に厳重に封印されていた、彼女の規格外の双丘のど真ん中だったのだ。
「ご、ごめん! 咄嗟に手が出ちゃって!」
慌てて手を離そうとしたが、階段の途中で体勢を崩しているため、今俺が手を離せば彼女は確実に下まで転げ落ちてしまう。結果として、俺は下から彼女の豊かな果実を両手でガッチリと揉みしだくような形でホールドし続けるしかなかった。
「っ……あ……天道、くん……手が……っ」
布越しでもはっきりとわかる、手の中に到底収まりきらない圧倒的なボリューム。
俺の指がその深すぎる柔らかさに沈み込み、彼女の心音と熱が手のひらを通してダイレクトに伝わってくる。
「神崎、とりあえず態勢を立て直すぞ。足に力入るか?」
「む、無理です……腰が抜けて……それに、そんなふうに、強く、触られたら……っ」
懐中電灯が床に転がり、淡い光がしずくの顔を下から照らし出す。
衝撃でメガネが外れ、きっちりと結ばれていた三つ編みも解けてしまっている。そして何より、風紀の権化であるはずの彼女の顔は、耳の先まで茹でダコのように真っ赤に染まり、その瞳は熱を帯びてトロンと潤んでいた。
「だめ……こんな破廉恥な状況、風紀委員長として……でも……身体の奥が、なんだかジンジンして……」
彼女の口から漏れるのは、抗議の言葉とは裏腹の、甘く火照った吐息。極度のムッツリスケベであるという彼女の裏の顔が、この逃げ場のない暗闇の密着状態で完全に暴走し始めていた。
「神崎? おい、大丈夫か?」
「天道くんの手……すごく熱くて、大きいです……」
しずくは俺の腕にすがりつくようにして、あろうことか自らの胸を、俺の手のひらへとさらに強く押し付けてきたのだ。
「ちょっ、神崎!?」
「階段、暗くて怖いです……もう少しだけ、こうして私を……支えていてください……っ」
誰もいない旧校舎の階段。
風紀委員長自らが風紀を乱しにかかるという予想外の展開と、両手にのしかかる極上の感触に、俺の理性は完全にショート寸前だった。
【次回予告】
風紀委員長の思わぬ弱点と柔らかさに翻弄された湊。
しかし、休日に訪れたショッピングモールで、さらなる試練が彼を待ち受けていた。
偶然出会ったのは、私服姿の生徒会長・氷室凛音。ひょんなことから、二人きりで狭い試着室に入ることになってしまい……!?
「天道くん……背中のファスナーが引っかかっちゃったみたい。ちょっと、手伝ってくれるかしら?」
次回、第25話『休日の試着室。生徒会長の私服と密着ファスナー』
明日も理性の崩壊をお楽しみに!




