第23話:夏服への衣替え。弾け飛んだボタンと無防備な夏
季節は移り変わり、学園は夏服への衣替えの時期を迎えていた。
朝、俺がリビングで登校の準備をしていると、玄関の方からバタバタと騒がしい足音が聞こえてきた。
「おっはよー! 湊、待たせたね!」
勢いよくリビングに入ってきたのは、幼馴染の結衣だ。今日から彼女も夏服のはずなのだが……俺は彼女の姿を見た瞬間、持っていたカバンを落としそうになった。
「おい結衣、お前そのブラウス……」
「えへへ、今日から夏服だよ! どう? 似合う?」
結衣はくるりとその場で回って見せるが、問題は似合うかどうかではない。その『サイズ感』だ。
指定の半袖ブラウスは、彼女の驚異的な成長スピードに完全に置いてけぼりを食らっていた。特に胸元の布地は悲鳴を上げており、暴力的なまでの双丘の膨らみに引っ張られ、ボタンとボタンの隙間から、奥にあるスポーティな下着がチラチラと覗いてしまっているのだ。
「お前、絶対サイズ合ってないだろ! 胸のところ、パツンパツンじゃないか!」
「えー? 去年は普通に着られたんだけどなぁ。最近、なんだか肩も凝るし、胸のあたりが苦しいんだよね」
結衣は全く悪びれる様子もなく、あろうことか両腕を上にグッと伸ばして背伸びをした。
「あっ」
俺が止める間もなかった。
結衣が大きく胸を反らせた瞬間。限界まで張り詰めていた胸元の第二ボタンが、プチィッ! という小気味良い音とともに弾け飛んだのだ。
「うおっ!?」
弾丸のように飛んできたボタンが俺の額をかすめ、床にカランと音を立てて転がる。
「あーあ、取れきちゃった。湊のせいだよ?」
「なんで俺のせいなんだよ! お前が無理に背伸びするからだろ!」
「だって湊がジロジロ見るから、つい見せつけたくなっちゃって」
小悪魔のように笑う結衣。ボタンが一つなくなったことで、彼女の胸元の防御力は完全にゼロになっていた。
左右に開いたブラウスの隙間から、重力に逆らうふくよかな果実の谷間が、夏の朝の光に照らされて眩しいほどに露わになっている。
「ほら湊、ボタン取れちゃったから……このままだと、学校行けないよ?」
結衣は俺のそばまで歩み寄ると、はだけた胸元を隠すどころか、わざとらしく前かがみになって俺を見上げてきた。
「ピンで留めるか、何か羽織るもの持ってくるから……っ」
「そんなの待てないよ。湊が、手で隠しててくれないと……」
結衣の甘い体臭と、夏の始まりを告げる熱気が混ざり合い、俺の理性を激しく揺さぶる。
朝からこんな限界ギリギリのハプニングを見せつけられて、俺の平常心が保てるはずがなかった。
【次回予告】
幼馴染のハプニングで朝から限界寸前の湊。
しかし休む間もなく、今度は堅物な風紀委員長、神崎しずくとの予期せぬ遭遇が待っていた。
見回り中の暗い階段。ドジっ子委員長の足が空を切り、咄嗟に伸ばした湊の手が掴んでしまったのは、絶対に触れてはいけない『極上の柔らかさ』で……!?
「ひゃんっ!? て、天道くん、どこを触って……っ!」
次回、第24話『暗闇の階段と風紀委員長。手の中に収まらない果実』
明日も理性の崩壊をお楽しみに!




