第18話:チアガールの衣装合わせと、弾け飛びそうな胸元
放課後。体育祭の準備で賑わう校舎から少し離れた、静かな空き教室に俺は呼び出されていた。
「せーんぱいっ! お待たせしましたぁ」
カーテンの閉まった薄暗い教室の奥から、甘く弾むような声が響く。
「くるみ、こんなところに呼び出してなんの用だ……って、お前、その格好!」
俺は声のした方へ振り向き、視界に飛び込んできた破壊力抜群の光景に絶句した。
そこにいたのは、鮮やかな黄色と青のチアガール衣装に身を包んだ、後輩の七瀬くるみだった。
チアの衣装特有のお腹を出したヘソ出しルックに、動くたびにひらひらと揺れる極端に短いプリーツスカート。
だが、最大の問題はその『サイズ感』だった。
「えへへ、どうですか? 体育祭の応援合戦で着る衣装なんですけど……」
くるみが両手を広げてポーズをとる。
ノースリーブのトップスは、彼女の年齢不相応に発育した暴力的なまでの双丘を全く収めきれていなかった。生地が悲鳴を上げてパツンパツンに引っ張られており、下からは豊満な果実の柔らかな丸みが、あわやこぼれ落ちそうに覗いているのだ。
「お前、サイズ絶対合ってないだろ! 上も下もギリギリすぎるぞ!」
「だってぇ、余ってた衣装の中でこれが一番可愛いデザインだったんですもん。でも、背中のファスナーがどうしても上まで閉まらなくて……先輩、手伝ってくださいよ」
くるみは全く悪びれる様子もなく、クルリと背中を向けてきた。
見れば、トップスの背中側は半分ほどファスナーが開いており、そこから健康的な白い背中と、スポーティな下着の紐が丸見えになっていた。
「手伝うって……他の女子に頼めばよかっただろ」
「先輩がいいんです。ほら、早く早く」
急かされるまま、俺はくるみの背後に立ち、小さなファスナーの金具をつまんだ。
「いくぞ。ちょっとキツいかもしれないけど息を吸って……」
ジリッ……。
少しだけ引き上げた瞬間、生地が限界を訴えるようにピタッと止まってしまう。やはり、前方に収められている圧倒的な質量のせいで、これ以上は布が引っ張れないのだ。
「くるみ、やっぱりこれ無理だって……っ!」
「無理じゃないですぅ。先輩、もっと私に密着して、前からお肉をギュッと押さえつけてください」
「はあ!?」
「そうしないと閉まらないですよ? ほらっ」
言うが早いか、くるみは背中合わせの体勢からグイッと後ろへ下がり、俺の胸板に自身の背中をピタリと密着させてきた。
さらに、彼女は俺の腕を強引に引き寄せ、自分の身体を前から抱きしめるような体勢をとらせたのだ。
「うおっ!?」
俺の両腕が、チア衣装の隙間からこぼれそうになっている彼女の柔らかな双丘を、外側からホールドする形になってしまう。
腕にダイレクトに伝わってくる、驚くほどの弾力と重み。そして、密着した背中から伝わる熱い体温と、甘酸っぱい制汗剤の香り。
「せ、先輩……腕、すごくいいところに当たってます……」
「お前がやらせたんだろ! 早く閉めるから動くな!」
俺は理性を総動員して下半身の熱を抑え込みながら、もう片方の手で再びファスナーを引き上げようとした。
しかし、小悪魔な後輩がこの絶好の密着チャンスを逃すはずがなかった。
「んっ……あ……」
くるみはわざとらしく身体を捩り、俺の腕に自身の果実を何度も、むにゅり、むにゅりと擦り付けてきたのだ。
摩擦が生じるたびに、布越しでもわかる極上の柔らかさが俺の腕の神経を直撃する。
「おい、くるみ! 動いたら閉まらないだろ!」
「だってぇ……先輩の腕が熱くて、なんだか変な気分になってきちゃって……あっ」
その時だった。
くるみが大きく息を吸い込み、胸を反らせた瞬間。
限界を迎えていたチア衣装のファスナーが、プチッという音とともに勢いよく弾け飛んだのだ。
「あっ……!」
ホックが外れ、前面の布の張力が一気に解放されたことで、抑え込まれていた彼女の豊かな双丘が、俺の腕の中でボロンと完全に自由になってしまった。
「あーあ、壊れちゃいましたね……先輩の力が強すぎるからですよ?」
「いや、絶対にお前のサイズのせいだろ!」
くるみは俺の腕の中で振り返り、胸元がはだけた無防備すぎる姿のまま、悪戯っぽく微笑みかけてきた。
至近距離で見上げる彼女の瞳は熱を帯びて潤んでおり、俺の腕にしなだれかかるように体重を預けてくる。
誰もいない夕暮れの教室。
小悪魔な後輩の計算し尽くされた甘い罠と、腕の中に残る極上の感触に、俺はまたしても理性の防衛線を大きく後退させられるのだった。




