第13話:二人きりの居残り掃除と短すぎるスカート
放課後。オレンジ色の夕日が差し込む誰もいない教室で、俺は小悪魔な後輩、七瀬くるみと一緒に日直の居残り掃除をしていた。
「せんぱーい、そっちの掃き掃除終わりましたぁ?」
教室の前方から聞こえてきた甘い声に振り向くと、黒板の溝を水拭きしているくるみの後ろ姿があった。
そして次の瞬間、俺は持っていたほうきを取り落としそうになった。
「お、おい! くるみ! お前、今日スカート短すぎないか!?」
ただでさえ指定の丈より短い彼女のスカートが、今日はさらに限界を突破していた。彼女が少し前かがみになるだけで、プリーツの裾がふわりと持ち上がり、その奥にある健康的な太ももの素肌と、あわや下着という危険水域までが露わになっているのだ。
「えー? 掃除しやすいように、ウエストで二、三回折ってるんですよぉ。もしかして先輩、見えちゃいそうですか?」
「見えそうじゃなくて、見えてる! っていうか、わざとだろそれ!」
「ふふっ。先輩がそんなに真剣な目で見つめてくれるなら、折った甲斐がありました」
くるみは悪びれる様子もなく、むしろ見せつけるようにお尻をプリッと突き出して、さらに前かがみになって黒板を拭き始めた。
動くたびにチラチラと覗く太ももの柔らかな曲線に、俺の視線はどうしても引き寄せられてしまう。
「ほら、先輩も手伝ってくださいよ。あそこの窓枠の上、私の身長じゃ届かなくて」
そう言って、くるみは窓際の椅子の上にひょいっと登った。
そして、腕をいっぱいに伸ばして窓枠を拭き始めたのだが……その体勢は、下から見上げる俺にとってあまりにも凶悪すぎた。
「あっ……ととっ!」
無理に背伸びをしたせいか、くるみの足元がグラリと揺れた。
「危ない!」
俺は咄嗟に駆け寄り、落ちてきた彼女の身体を正面から受け止めた。
「きゃっ!」
「痛っ……大丈夫か、くるみ!」
見事にキャッチしたものの、その体勢は完全にアウトだった。
俺の首に腕を回したくるみは、コアラのように俺の腰に両脚をしっかりと絡みつかせていたのだ。
しかも、限界まで短くしていたスカートが完全にめくれ上がり、彼女の滑らかで温かい太ももの素肌が、俺の制服越しの脇腹から背中にかけて、吸い付くように密着している。
「あ、ありがとうございます、先輩。……でも」
くるみの顔がスッと近づいてくる。
俺の首に腕を回しているせいで、彼女の豊かな双丘が、俺の顔のすぐ目の前に迫っていた。胸元の開いたブラウスの隙間から、形の良い谷間が夕日に照らされて鮮明に浮かび上がっている。
「先輩……私のこと助けてくれたのは嬉しいですけど、手が、すごいところ触ってますよ?」
「えっ?」
言われて気づいた。俺の左手は彼女の腰を支えていたが、右手はスカートの裾がめくれ上がった、無防備すぎる太ももの裏側、それもお尻のすぐ下の最も柔らかい部分をガッツリと鷲掴みにしていたのだ。
「ち、違う! これは不可抗力で……!」
「えへへ、わかってますよ。先輩の手、大きくて……すごく熱いです」
くるみは俺から離れるどころか、さらに両脚の力を強めて俺の腰を締め上げ、胸の谷間を俺の顔に押し付けてきた。
夕暮れの教室。オレンジ色の光の中で、ワックスの匂いと彼女の甘い体臭が混ざり合う。
「誰もいない教室で、二人きりですね……先輩」
耳元で囁かれる熱を帯びた声と、顔を埋め尽くす極上の柔らかさ。
小悪魔な後輩が仕掛ける密室の甘い罠に、俺はただ息を呑み、理性の糸がちぎれる音を聞くことしかできなかった。




