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第10話:嵐の夜のお泊まり会(後編:ハーレムの夜明け)

翌朝。昨晩窓を揺らしていた暴風雨は嘘のように過ぎ去り、カーテンの隙間からは眩しい朝日がリビングに差し込んでいた。

チュン、チュン、という長閑な鳥のさえずりで目を覚ました俺は、自分が置かれている状況を理解するまでに数秒を要した。

そこは、男なら誰しもが夢見る天国であり、同時に理性を極限まですり減らす地獄のど真ん中だった。

「んぅ……湊、好きぃ……むにゃ」

右半身では、結衣が俺の腕を完全に抱き枕にして、自分の両脚を俺の右脚にきつく絡みつかせていた。寝相の悪さで薄いキャミソールの肩紐はずり落ち、無防備すぎる柔らかな胸の谷間が、俺の腕にムギュリと押し潰されている。

左半身に視線を移すと、そこには凛音がいた。彼女は俺の左腕を両手でしっかりとホールドしており、艶やかなシルクのネグリジェの裾が限界までめくれ上がっている。大人びた黒いレースに包まれた魅惑的な曲線美と、すべすべの太ももが俺の腰に容赦なく密着していた。

そして極めつけは、俺の上だ。

「すぅ……すぅ……天道くん……あったかぁい……」

俺の胸のど真ん中には、美月先輩が幸せそうに寝息を立てて顔を乗せている。当然、彼女の顔の下にある圧倒的な質量を誇る二つの果実は、俺の胸板を完全に覆い尽くし、呼吸をするたびに極上の弾力で俺を圧迫してくるのだ。

三者三様の甘い体臭とシャンプーの香りが混ざり合い、朝から強烈なフェロモンとなって俺の鼻腔を直撃する。

(やばい、やばい、やばい……っ!)

睡眠不足も相まって、俺の身体は朝特有の生理現象に加え、尋常ではない熱を帯びて完全に臨界点に達しようとしていた。

なんとかこの密着ハーレム状態から抜け出そうと、少しだけ身じろぎをしたその瞬間。

「……おはよう、天道くん」

耳元で、ひんやりとしながらも甘く艶やかな声が響いた。

見ると、凛音がパチリと目を覚まし、至近距離で俺を見つめていた。彼女は自分がどんな無防備な格好で俺に抱きついているか、そして俺の視線がどこを彷徨っているかに気づいているはずなのに、全く隠そうともしない。

「朝から、随分と元気なのね……ふふっ」

凛音は妖艶に微笑むと、俺の左腕に押し付けていた豊かな双丘を、わざとらしくすり寄せてきた。

「ひゃっ!? か、会長!?」

その刺激的な摩擦に、ついに俺の理性の防衛線からピキッと危険な音が鳴り響いた。

この調子で今日も一日が始まるのか。いや、今日だけではない。これからもずっと、俺の周りには甘い香りと柔らかな罠が張り巡らされ続けるのだ。

天道湊の平穏な日常は完全に崩壊し、理性が吹き飛ぶほどの過激すぎるハーレム生活の幕が、今ここに上がったのだった。

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