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淡きレテの果て〜世界を駆け巡る忘却少女の冒険譚〜  作者: 雪道 蒼細
5章 全種族大戦

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6話 ドラゴンとの戦い


 

 「こ、これだ!」


 結界管理室にたどり着いた私は、目の前にあったレバーを下に倒した。

 すると「パリン」という音が外から聞こえた。

 結界が割れた音だろう。

 結界を解除することに成功し、安堵しつつ人につける結界の方を私は探す。


 (ど、どれだ?)


 部屋自体は大きくなく、部屋の真ん中にレバー。そして真ん中の壁に夜鳩の映像。左右にボタン。があるのだが、どれがどれだが分からない。


 キョロキョロと部屋を見渡すこと数秒後。右上に切り替えのボタンを発見した。

 そしてボタンを押す。


 「えいっ!」


 それと同時に体に膜のようなものが張り付いたような気がした。

 

 (こ、これで結界が張れたのかな?)


 あまり分からないがとりあえず言われたことは達成できたので、ほっと息をつく。


 だがそれも束の間。次の瞬間大きく地面が揺れた。

 夜鳩のあちこちで悲鳴が聞こえる。


 「な。何事!?」


 早く状況を確認したいが、揺れが酷く立ち上がることが困難だ。

 どうしよう。そう思っていると、次は何かの雄たけびが外で聞こえた。

 まるで竜の雄たけびのような。


 「…まずカシアと合流しなくちゃ…カシア無事だといいんだけど」

 「…っピス!」

 「え?カシア!?」


 まさかこの揺れの中は知って来たのか。と驚いた。

 カシアは息を切らし、言葉を発そうとしている。

 

 「っ…だい、大丈夫か?‥俺は…どうにか…あ。…たす…助かった…」

 「ちょっ!カシアのほうが大丈夫じゃないじゃん!」


 私は慌てて、カシアに座るよう言った。

 

 「…俺はだい‥丈夫だ。…ふー…。ピス。簡潔に言う。いま外でドラゴンが暴れている。恐らくピスを攫った二人組のせいだ。もうメルロとアザーは戦闘中と連絡が来た。俺達も急ぎ向かいたい」


 「いいか?」とカシアが問うてくる。

 だが私の答えは一つだけだ。


 「もちろん。戦おう。世界のために」

 「あぁ。行くぞ!」


 私は頷いて、戦闘音のする方向へと急いだ。


 * * * *


 『食べる魔法セイヴァー!』


 メルロは杖を振りかざし

 ドラゴンへと白い球体をぶつける。

 

 アザーも続き、斬撃を入れる。


 「っ…こいつ硬いな…」


 だが表見が固く、攻撃が入らない。

 舌打をしつつ、アザーは一旦離れる。


 依頼を終え、夜鳩へ帰ってきたと思ったら

 呪いが消え、体が不快感に襲われた。

 そして急にそれが無くなり、ほっとしたと

 思ったら近くで悲鳴が聞こえ、向かったらこの

 でかいドラゴンがいたということなのだ。


 休む暇もなく疲れがたまっている。

 正直言って辛い。


 アザーは身体強化を全力にし

 次は爪をドラゴンの足に振り下ろす。

 メルロもドラゴンの尻尾

 手足を球体で固定してくれている。

 

 だが振り払われてしまった。

 そしてドラゴンは火をふく。


 やはり二人だけじゃキツイ。そう思った時声が聞こえた。


 「ラピスラズリ…!トルネード!」


 約一年前に記憶喪失になった精霊種の少女の声だ。

 次の瞬間ドラゴンに向かって大きな竜巻が放たれた。

 先程まで炎を吹いていたドラゴンは動きを止め

 ピスに向かって来る竜巻を飲み込もうとした。


 だがドラゴンに竜巻を飲み込ませまいと

 メルロが魔法を放つ。

 メルロが赤い杖をドラゴンに向ければ

 白い球体が現れドラゴンの角を食べ始める。


 メルロはもう一つ魔法を発動させ、ドラゴンにぶつけた。


 ドラゴンは竜巻を飲み込むのに夢中になっていたせいで

 注意を削がれていたのか、体が少しよろける。


 これは好機だと言わんばかりにカシアは

 薙刀でドラゴンの弱点である尻尾を攻撃する。


 だが、背後に回ったのを気づかれカシアは薙ぎ払われる。


 「ーつ!ピス!そっちは任せた!」


 遠くへ飛ばされながらも、カシアはそう叫ぶ。


 「分かった!メルロ!ラチャ!あんたたちは上からお願い!アザーは私を手伝って!」


 急に現れたピスはそう言ってアザーを呼んだ。

 アザーはピスの近くによりカシアを回収するかを聞いた。

 ピスは一瞬悩んだあと「お願い」と言ってカシアの回収を頼んできた。


 アザーは「了解」散って回収に向かう。


 (なんだか一年の間に随分成長したな…)


 一年前はあんな危なっかしかったのに。と思いピスの背を見る。


 「頼もしいな」と呟きカシアの傍へアザーは駆け寄る。



 (きっとこれが最後の戦いかもな)


 これで負ければ世界は滅び、勝てばフィディスが消え、平和なヨガ訪れる。


 頑張るかと思いアザーはドラゴンを見た。


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