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淡きレテの果て〜世界を駆け巡る忘却少女の冒険譚〜  作者: 雪道 蒼細
5章 全種族大戦

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7話

 そして戦うこと数時間。


 ピス達側の勝利に終わった。


 * * 


 だが問題はここからだった。


 「…は?攻撃が止んでないぞ?」


 そう言ったのはアザーだった。

 ピス達は怪我もあり室内にいたので気づかなかったのだが、アザーの知らせを聞き急ぎ外に出て様子を見た。


 「…本当だ。なんで!?」

 「…。フィディスが世界から消えてないからな…そのせいかもしれない」


 フィディス。確かに世界からは消えていない。

 だがこの攻撃を仕掛けた本人は倒すことができたのでその攻撃は無効になると思っていたのだ。


 「…っ。俺が…俺が止めてくる。…この力があれば…」

 「ま、待ってよ!」


 カシアがどこからか杖を出し、傷だらけの体でどこかへ行こうとするので、ピスは慌てて止めた。

 なんだかこのままカシアを行かせてしまえば、カシアともう出会うことができなくなると思ったのだ。


 「待ってお願い…何する気?」

 「…俺の…創造神の力で…止めてくる。前もこれで成功したんだ。止めないでくれ」


 カシアは杖を握りしめピスにそう言った。

 

 (…俺も好きな女の子がいる世界を救いたいんだ)


 そう言う思いがあった。

 

 「…死ぬの?嫌だよっ…死なないでよ…カシア」

 「だが…世界を救うにはこれしかない。それに…思い出したんだ。過去のこと…」


 カシアは目を瞑り思い出す。

 この世界を誕生させたときのことを。


 *  *


 カシアは七瀬 光。という名で、この世界とは違う世界に生を受けた。

 だが、家庭環境は最悪。

 ようやく家を出れたと思った後に病気が発見され、若くして死んだのだ。


 そして次に目が覚めたのは真っ暗な世界だった。


 「…?」


 真っ暗な世界で、何日も…何年もそこにいた。

 

 だが事態は動く。


 ふと彼は思ったのだ。


 家族が欲しいと。友人が欲しいと。


 前世で得られなかった分を今世で得たいと。

 そう思った時。


 ボワッ


 火が宿った。

 目の前にだ。

 手を伸ばし。火を掴もうとした。すると真っ暗だった世界が一気に明るくなった。


 その火からは草木が生まれ、動物が生まれた。

 そうして世界は回り始めたのだ。

 創造神の手によって。


 * *


 (俺が生み出した世界・守るのも俺の役目…)


 だから行かなくてはいけない。

 それに



 「…大丈夫だよ。俺は死なない。…だが次会うとき俺はきっとピスを覚えていない……それでも俺は生きているから」


 そう言ってカシアは笑う。


 「…でも…。嫌だよ…カシア…」

 「ピスだって記憶を無くしただろう?それと一緒だよ。お揃いだ。だから…だから」


 カシアはピスに触れた手を離す。

 そして杖を振るった。


 「大丈夫だ。俺の忘却にて世界の平穏は守られる」


 そう言い残して。


 * *


  XX年後


 風の音が一面に響く。

 ピスは野原にて一人の青年を見つけた。そうしてこういった。


 「おかえり」


 と。


 青年はよく分からなそうな顔をしていたが笑った。 

 かなり後半雑になってしまいすみません。これにて本作は完結とさせていただきます。

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