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宝命島  作者: 桜崎天
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宝命島

ー宝命島ー


凛斗は今まで感じた事の無い幸福感に包まれていた。


七億と言う現実離れした大金が自分の物になると言う現実。


「七億ありゃ仕事しなくても好きな事できるんだよな~」


凛斗の頭には良いイメージばかりが浮かび幸福感が時間と共に膨れ上がっていく。


「よし!決めた!明日仕事休んで銀行行こ!」


凛斗は換金の為に銀行行きを決めるとすぐに親方に電話を掛けた。


プルルル

プルルル

ブチッ!

プープープー


「あれ?今切られた?」

凛斗がまた後でかけ直そうと思ったその時折り返しの電話がかかってきた。


電話の相手は凛斗が働く会社の親方。

親方は社長では無いが社長が会社を立ち上げた時から居る古株の一人で周りからの信頼も厚く社長にもズバズバと何でも言える言わば副社長的存在で従業員達は何かあると社長よりも親方に報告するようになっていた。


「あっ親方!夜遅くにすいません!」

凛斗と親方は休日に一緒にご飯を食べに行ったり遊びに行ったりと仲が良く親方も凛斗を可愛がっている。


「スマンの!間違えて切る方タッチしてもうたわ」

親方はそう言って笑っていた。


つい最近スマホデビューした親方は使い方に慣れておらずかかってきた電話を間違えて切ったりひらがなのみのメールを送ってきたりとスマホに悪戦苦闘しているのだった。


凛斗は心の中でまたかい!と思いながら話を進めた。


「あの~いきなりで悪いんですけど明日休ませて貰えませんか?」

凛斗がそう言うと親方は少し驚いた声を出した。


「あ?休ませろ?!珍しいの~お前がそう言うなんて…ええぞ」

親方は少し驚きながらもすぐにOKしてくれた。


「えっ!?いいんすか?」

凛斗はあまりにもあっさりした返事に驚いた。


「しばらく現場の都合でできる仕事限られとるから人手も余るやろしお前が休みたい何て初めてやけんの!社長にはワシから言うとくから!」

親方はそう言って笑っていた。


「アザっす!」

凛斗がそう言うと親方は

「ほな!おやすみ!」と言って電話を切った。


凛斗はこんなにあっさり休ませて貰えると思って無かった。


「ラッキーが続いてんなこりゃ!」

凛斗はそう言って宝くじを財布に入れ財布を用心の為寝間着のポケットに入れ布団に入った。


「さぁ寝よ寝よ!明日は凄い一日になるな~」


凛斗はそう言って部屋の明かりを消し布団に入った途端に仕事の疲れと極度の興奮で疲れ果てすぐに寝てしまった。





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