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宝命島  作者: 桜崎天
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宝命島

ー宝命島ー


ピピピピピピピ♪

凛斗のスマホからアラームが鳴り凛斗はスマホのアラームを止めた。


いつもならアラームを止めて二度寝をしてしまうのだが今日は違った。


すぐに布団からでてズボンのポケットの中にある財布を開け宝くじが入ってる事を確認した


「夢じゃねぇんだよな」


宝くじを見て寝起きでボケッとしていた頭が一瞬で覚めた。


凛斗は宝くじを財布に入れ着替え始めた。いつもは作業着に着替えるのだが今日は私服に着替えた。

着替え終わると財布をポケットに入れた。

そして冷蔵庫から前日スーパーで買ってきた弁当を取り出しテレビをつけた。


いつものようにニュースを見ながら弁当を食べ一服した。

ここまではいつも通りなのだが今日はここからが本番なのだ。


凛斗は弁当の容器をゴミ箱に放り込み時計を見た。

時刻は七時三十分、銀行で換金しようにも銀行の営業時間は九時からの為まだ早かった。


凛斗は洗面所に行き歯を磨き顔を洗った。

そしてダラダラと過ごし時刻は九時になり凛斗はテレビを消しスマホとタバコと印鑑それに通帳を持ち財布の中に宝くじが入ってる事を確認して家を出た。


銀行までは歩いて十分程の距離で普段なら歩くのだが今日は家を出てすぐにタクシーを止めタクシーで向かった。


そして銀行前に到着した凛斗は大きく深呼吸をして高鳴る鼓動を落ち着かせた。


「よし!」

凛斗はそう言うと銀行に入った。開店してすぐと言う事もあり客は居なかった。


凛斗は受付に行き受付嬢に小声で話しかけた。


「宝くじ当たったんで換金にきたんですけど…」

凛斗がそう言って宝くじを受付嬢に渡すと「当選金額をお調べするので少々お待ちください」と言い宝くじを機械に通した。

すると受付嬢の表情が変わり宝くじを持ったまま受付嬢は店の奥へ走って行った。


すると受付嬢と一人の男が店の奥から走ってきた。

「私、当店の支店長の斎藤と申します。奥に部屋がありますのでそちらへ」


凛斗はそう言われ支店長についていった。

後ろからは先程の受付嬢もついてきていた。

関係者以外立ち入り禁止と書かれた扉の中に入ると長い廊下の奥に更に扉があった。


そして支店長がその扉を開けると中には高そうなソファと高そうな机だけが置いてある無駄に広い部屋があった。


「こちらへどうぞ」

支店長にそう言われ言われるがまま凛斗はソファに座った。


すると支店長と受付嬢も凛斗の向かいに置いてあるソファへと座った。

すると支店長が話しかけてきた。

「お客さま、今回宝くじの当選おめでとうございます。少々長くなりますのでアイスコーヒーか冷たいお茶でよければお出しできますが…」


支店長にそう言われアイスコーヒーを頼むと受付嬢が部屋から出て行きしばらくして支店長と凛斗の分のアイスコーヒーを持ってきて再び部屋を出ていった。


そしてその後、宝くじを買った店の事や当選金の振込先等の話などをしていると部屋のドアがノックされた。


支店長が「どうぞ」と返事をするとドアが少しだけ開き空き缶程の大きさの何かが二つ投げ込まれドアが閉まった。


投げ込まれた何かはプシューと音をたて煙を吹き出していた。


支店長と凛斗は驚き立ち上がった。


「なんだこれ!」

凛斗と支店長はそう言って部屋のドアへ走った。


だが部屋のドアは何かが投げ込まれたと同時に閉められ押しても引いてもドアは開かなかった。


投げ込まれた物は勢い良く煙を吹き出しているため部屋の中は煙に包まれ始めていた。


「なんだよこれ!」

凛斗はそう言って部屋のドアを蹴ったがびくともしない。


すると凛斗の隣からバタッと音がした。

音のした方を見ると支店長が倒れていた。

凛斗はすぐに自分の口元に手を当て煙を吸わないようにしたが既に遅かった。


体の力が抜け凛斗もその場に倒れた。


「くっ…そ…」

そう言うと凛斗は完全に意識を意識を失った。

















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