宝命島
始めて書く小説です。
誤字、脱字は極力無いように心がけますがもしありましたらアドバイス等も含めてお声がけしてもらえるとありがたいです。
ー宝命島ー
「私はお金で買えない物、又は得られない物はないと思っています。財を成せば全てが付いてきますよ」
ある夏の朝、テレビでこんな事を言っている人間がいた。
「朝から金の話かよ」
花倉凛斗はテレビに写っていた男に届くはずのない言葉を吐き捨てテレビを消した。
「今日も暑くなりそうだな~」
凛斗はそう言って背伸びをし財布とスマホとタバコを持ち家を出た。
花倉凛斗二十歳。
小学生の頃親が離婚し母親に引き取られ母と姉と凛斗の三人で暮らしていた。中学を卒業後高校へ進学するも問題を起こし半年で退学となり退学後すぐ鳶職の世界に飛び込んだ。
仕事を始めると共に親元を離れ独り暮らしを始め人並みの暮らしをしていた。
この日も朝八時から夕方五時まで仕事をして夕飯を買うため行きつけのスーパーへ行き買い物を済ませスーパーを出た。その時いつもと少し違う所に気づいた。
スーパーの駐車場にある宝くじ売場の前にカラフルで大きな看板が出ていたのだ。
(夏限定七億円宝くじ!本日販売最終日!)
「たまには買ってみるか…」
凛斗はそう言って宝くじ売場の前に行くと胸に幸福の女神と名札を付けたおばさんがいらっしゃいませと声をかけてきた。
「夏限定宝くじ十枚」
凛斗がそう言うと自称幸福の女神が棚から宝くじを取り出した。
凛斗がお金を払うと自称幸福の女神が
「大きく当たりますように」と一言を言い宝くじを手渡してきた
凛斗は宝くじを財布に入れアパートに帰った。
仕事で汗だくになった体をシャワーですっきりさせスーパーで買った弁当を食べ食後用に買ったコーヒーを飲みメンソールのタバコに火を付けた。
毎日この一服が一番心休まる時間だった。
そうこうしていると時間がたち凛斗は布団に入り一日が終わっていった。
そして宝くじを買った日からあっという間に二週間がたった。
ある日、凛斗がいつものように夕飯を食べ終え一服している時だった。ふと宝くじの存在を思い出した。
「そう言えばもう結果でてんのかな」
凛斗はそう言って財布に入れていた宝くじを取り出しスマホで当選番号を調べた。
スマホに出ている番号と照らし合わせ一枚また一枚とハズレ券が増えていく中一枚の宝くじを見て凛斗の動きがピタッと止まった。
「あれ…?」
凛斗は一枚の宝くじとスマホの画面を何度も見直した。
スマホには一等◯組123456と当選番号が、そして凛斗が手に持っている宝くじにも◯組123456と書かれている。
「は?」
凛斗はそう言って自分のほっぺたをつねった。
「いてぇ…夢じゃねぇ…うっそだろ!!」
凛斗は宝くじを持ったまま立ち上がった。
今までに無いくらいに脈が激しくなり心臓の音が体中に響いていた。
凛斗は何度も宝くじの当選番号を調べ直したが結果は同じだった。
落ち着こうとタバコを吸うが落ち着くどころか心臓の音が部屋中に響いている様に感じた。
「くぅ~!マジ嬉しいんだけど!」
凛斗は宝くじを見て今後は欲しい物を買って好きな事が出来ると思うと居ても立ってもいられなく嬉しかった。




