4話
私は何こんなにセンチメンタルになってるんだと自分を心の中で叱責した。
確かに辛い、精神的にもしんどい。けれど今は仕方がない。未来で幸せに暮らす日々の方が長いと考えればいいのだ。
それに作中のエレノアは使用人もを見下し、接していたが今は特に何もしていないから普通に出来ている。リリアも幼いが主人公の性格を持っているだけあって今のところは純粋で素直に接してくれている。
それは今まで物語を変えようとしている結果だ。大丈夫、変えられてる。父親は今までずっと私を軽蔑してきたんだ。すぐに変えられるわけなんてない。
私はその日以降も私は信頼を勝ち取るために積極的に行動していった。
「リリア、私と一緒に遊んでくれる?」
「うん、じゃあ使用人さんも一緒に遊ぼう!」
「かしこまりました」
「あの、私に勉学を教えてくださらない?」
「かしこまりました、お部屋に案内致します、では最初に王位継承権の順位から学んでいきましょう…」
「ではエレノア様、本日は礼儀作法について学んでいきます」
「はい!お願いいたします」
私は全て自発的に物事を学び、そして触れ合っていった。そのおかげかこの世界の知識も学べ、少しずつではあるがこの屋敷の人々が心を開いてきているような感じがした。
しかし…
「お父様!お仕事お疲れ様です、何かお手伝いすることは御座いますか?」
「はぁ…、鬱陶しいな、出ていってくれ」
やはり父親だけはそう簡単にはいかなかった。
でも私は諦めず、毎日毎日父親の仕事部屋へと通った。
1週間程経ったある日…
「お父様!何かお手伝い出来ることはございますか?」
「チッ…、邪魔臭いな…、だったら屋根裏部屋の掃除でもしてこい」
「えっ、」
私は心底驚いた。確かに怒りながらではあるが、まさか本当に仕事を言い渡される日がくるとは!
「なんだ?何か文句でもあるのか?毎日のように鬱陶しく来たのはお前だろう?とっとと行け」
「は、はい!」
まあ任されたと言っても追っ払ったという方に近いのかもしれない。まずこの屋敷に屋根裏部屋があるなんて知らなかった。使用人が屋根裏部屋を利用するのも見たことがない…。
多分埃まみれでめっちゃ汚いだろうな…。虫いないといいな…。
そう考えるとほぼ押しつけだと思うが任せてくれただけ進展と思っていいのかな…?
私は使用人に屋根裏部屋の居場所を聞いてそこへ向かった。中々立ち入らないような所に階段があり、上へと続く道はとにかく薄暗く不気味だった。
私はほうきやちりとり、雑巾などを持って上へ向かった。
「うわっ、やっぱり埃まみれだ…」
想像通りに汚く埃が宙を舞っていた。そして物置ともなっているのか、大量の箱や要らなくなった家具などが置いてあった。ハウスダストの人は本当にやばそうだ…。
それにしても薄暗くてよく見えない…、と思っていると、床にランタンが置いてあるのに気づいた。
「あっ、良かった」
私はランタンを手に取り灯りを付けると、ある恐ろしいことに気がついた。
人影だ。
ランタンに照らされて、明らかにものの影では無いものがいる。
だ、誰?!侵入者?不審者?いやどっちもそんな意味変わんない!いや落ち着いて私!もしそうならとっ捕まえるわ…!そしたら信頼に繋がるかも…!
私はほうきを武器として持ち、恐る恐る近づいていった。物陰に隠れてる…!そんな事したってバレてますよーだ!
人影の間近まで来て、私は緊張しながらもゆっくり深呼吸をし、ついに突撃する気持ちを整えた。
しかし、
「うおおおおおおおお!!!」
「えっ、うわっ、きゃぁぁぁぁぁぁ!!」




