59話:嘘
「じゃあ次だ。お前は商人としての取引の他に目的があるのか?」
「取引以外の目的は無い。ああ、この街がどういう場所なのか知りたいとは思っていた。」
前半の回答の最中は嘘と表示されたが、後半の回答の最中は嘘の表示が消えた。
なるほど、嘘を言っている間だけ表示されるのか。
他の目的ってなんだろうか。
「そうか、他の目的は何だろうな。うちの街で詐欺でもして商品を奪おうとしたのか?」
「他の目的は無い。詐欺なんてするか。」
前半は嘘。後半は本当。詐欺じゃないのか。
「詐欺じゃないのか。うーん。この街や住民を害そうとしたのか?」
「そんなこと考えるわけないだろう。」
嘘か。害そうとしたからレーダーと迎撃機能が発動したってことだしな。
「南端の街から住民を奪っていったとでも勘違いして、街を害そうとしていたのか?」
「南端の街の住民はこの街に移っていたのか?それすら知らなかったぞ。」
これも嘘か。
「こっちの質問にはいかいいえで答えな。」
「ふん、いいえだ。」
嘘ですか。もう疲れてくるな、素直に話せよ。
「ということは、お前はクーデターをしたっていうアホな連中の仲間かな?」
「アホとは何事か!あのお方はこの国をより良くするためにクーデターはなされたんだ!」
これは本当なのね。ということはこいつはクーデター派なのか。
ルビアを狙ってきたわけじゃなさそうだが、街は狙われているのかな。
「なるほどな。今日はここまでにしようか。続きはまた明日だ。それじゃあな。」
容疑者は留置所に入れたまま、警察署から出て家に戻る。
メンバーはそのままで、警察署での新しい能力について伝える。
何も伝えずにいたので、俺と容疑者のやり取りについて困惑していたようだが、能力を知ってようやく腑に落ちた感じだ。
「ユーマ、これからどうするの?」
「もう少し続けて情報を取れるだけ取る。
あいつが戻らないことで、クーデター派がこの街を再度調べに来る可能性は高いが、そのまま返すわけにはいかないし、困ったもんだな。」
「買い出しは止めた方がいいかな?」
「そうだな。今回来た他の商人達と交渉して、2週間おきに来てもらうようにすれば問題ないだろう。
多少割高になるだろうが、護衛班を鉱山班に異動させればインゴットの生産量は増えてカバーできるはずだ。」
翌日も尋問を続けたが、この容疑者はクーデター派の情報収集部隊に所属していて、上司から南端の街が衰退した理由を調べている所でこの街のことを知ったらしい。
クーデター派が国王や王族をどうしたのかを聞いたが、まだ捕まっていないらしい。
そこはよい情報だったが、それ以外には大して有益な情報は無かった。
情報収集部隊の下っ端とはいえ、連絡が取れなくなったら探しに来るんだろうか。
絶対に何か来るよな、嫌だなー。
容疑者はそのまま留置所に入れておいて、街の外に住民が出かけている時はレーダーで街の外を警戒しておくくらいしかやれることは無いな。
のんびりぐうたら生活はいつになったらやってくるんだろうか。
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ランク:6
レベル:37
取得スキル:
迎撃機能70、リフレクト、トラップ、アクセラレータ、バリスタ10
家庭菜園18、教会、商店、病院、宿屋兼飲食店、城壁、鉱山&製錬所、鍛冶場、遊園地、警察署兼情報屋
3点式ユニットバス、小型キッチン、電気温水器、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、羽毛布団、電気炊飯器、ベッド4、ダイニングテーブル&チェア
所有スキルポイント 6/162




