60話:前哨戦?
クーデター派の敵対者がやってきてから1ヶ月。
街の外に木材調達班が出ている時は常にレーダーを使うようにしているが、今のところクーデター派の追っ手はやってこない。
連絡が取れなくなってからどれくらい経過したら探しに来るか。
一緒に来た他の商人は取引をしてからすぐに帰っていったし、その中にいないのを確認してから1週間も経てばおかしいと思うだろう。
そこから王都に連絡して、派遣する部隊を編成して、王都とかからやってくるとすれば、そろそろやってきてもおかしくないと思っている。
その間にポイントをしっかり貯めて、15ポイント増やせた。
新しい移住希望者はいないけど、各家に住んでいる人数を減らした方がいいだろうと思って、街にある家の数は増えている。
住民にはクーデター派がこの街を狙っている可能性が高いことも伝えていて、いざという時は街を守ってみせると言ってくれている。
ありがたいことだ。
夕方になって木材調達班が帰ってきた。
今日も特に問題は無かったようで安心だ。
じゃあ今日のレーダーも終わりかな。
そう思って停止しようとした所、北端に赤い点が出現した。
その数は徐々に増えていき、20名になった所で増えなくなった。
赤い点はそこから徐々に街に近づいてきて、北端と城壁の間あたりで止まった。
ここで休んで、明日この街にやってきそうだな。
ルビア達にも情報共有をして、明日は朝から奴らの対応をすることにした。
◇◇◇
翌日。
朝起きてすぐにレーダーを起動する。
奴らは昨日と同じあたりにいたので、まだ活動開始はしていないのだろう。
ルビアにも伝えて、朝食後に北門に向かう。
メンバーはルビアの他にアイビー、コリウス、護衛班と木材調達班から10人、合計14人だ。
もし何かあった時のために多めにした。
バリスタを使うことにはならないだろうが。
「そういえば奴らはどうする?
捕らえて警察署に入れておくか、追い払うか、殺すか。」
「そうね。捕らえてもいいけど、増えすぎると管理が大変だし。
追い払って大軍で攻めてきても、この城壁を超えられるとは思えないのよね。
結果として殺してしまってもいいけど、無理に逃げるのを追いかけることはしない、という感じでどうでしょう。」
「分かった。じゃあ迎撃機能は最大パワーのままにしておこう。」
ルビアの方針は反対するものじゃなかったので、それに合わせて迎撃機能の調整をしておく。
その間に奴らも移動を開始したようで、少しずつ城壁に近づいている。
北門に到着すると城壁の上に登って、見つからないようにしながら奴らを待つ。
数十分後、奴らが森を抜けてきた。
森を抜ける前に城壁を目にしたからか、なかなか森から出てこなかった。
そりゃどうやってこんな巨大な城壁を作ったんだ、とか思って唖然とするよな。
20人のうち、森の中に2名が残っていて、残りの18名が北門へ向かってくる。
こちらから手を出すつもりは無いが、迎撃機能があるので門は開けてある。
くぐった所でアウトだろう。
奴らは城壁にはビビっていたが、門の手前にも先にも何も無いのを確認して、堂々と進んでいく。
住民が抵抗してきても問題なく対処できる自信があるんだろうか。
そうこうしているうちに門の前まで到着していた。
門から見えない所に伏兵がいるかも、と警戒することもなく、門をくぐろうとして、
バチィッ
バチィッ
バチィッ
迎撃機能が発動した。
3列に並んだ状態で進んでいたから先頭の3人だけが倒れるかと思ったら、その後ろにも発動していて、立っているのは一番後ろにいた3人だけになっていた。
エモさんが発動のタイミングを遅らせて、なるべく多くを対象にしてくれたんだろうか?
そんなことできるの?
『上手くやりましたわ。』
さすがエモさん。
スタンピードとは違って余裕があるから普通に会話できるね。
仲間が倒れたのを見た3人は立ち止まったまま。
どうするのかなと思ったが、倒れた奴らの中で一番近くにいた奴の足をそっと引っ張り、城壁から離れていく。
数m後ろに下がった所で生存状態を確認しているようだったが、すぐに死んでいることを理解したようだ。
そこから、すぐに森に戻っていき、森の中に残っていた2名と共に街から離れて北に戻っていった。
レーダーの範囲内にいるうちは観察を続けていたが、1時間ほどで範囲外に消えていった。
「どうやら追い払ったみたいだな。倒したやつは丁重に扱っておいてね。」
処理をルビアや護衛班のみんなに任せて家に戻る。
ルビアが来てすぐにあった追っ手を倒した時も感じたが、仲間以外には意外と冷徹なのかな。
処理するのは嫌だけど、倒れたのを見てもどうも思わない。
俺の平和な生活を脅かす敵は全て排除するだけだ。
エモさんと迎撃機能さんがね。
俺は何もしないよ。
北に帰っていった5人の敵対者、沢山の敵を連れて来るのかな。
来るだろうな。そのつもりで準備、、、することは無いな。
のんびりベッドでぐうたらしながら待ちましょうか。
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ランク:6
レベル:37
取得スキル:
迎撃機能70、リフレクト、トラップ、アクセラレータ、バリスタ10
家庭菜園18、教会、商店、病院、宿屋兼飲食店、城壁、鉱山&製錬所、鍛冶場、遊園地、警察署兼情報屋
3点式ユニットバス、小型キッチン、電気温水器、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、羽毛布団、電気炊飯器、ベッド4、ダイニングテーブル&チェア
所有スキルポイント 21/177




