260621 マント 設定
ヒーローのマントはなんのためにあるの?
それはきっと、助けた人を包んで温かくするためだ。
ヒーローごっこをしていた少年は、やがて大人へと成長する。
舞台設定はいわゆる現代ダンジョンもの。現代であるが数十年前からダンジョンが出現し、同時に覚醒者と呼ばれる超常の力を持ったものたちが現れた、というテンプレートな世界観。
しかしその中で、主人公の比呂はダンジョン攻略ではなく人を助けるために力を使う変わった覚醒者
探索者たちにとって、比呂はあまり歓迎されない存在だった。
ヒーローの本質は自己犠牲と無償奉仕。
しかし歴史的に覚醒者たちはダンジョンが出現した当初政府に無理やり動員され、また周囲から助けるのが当たり前という圧力にさらされ、最前線で多数の死傷者を出した。その軋轢は未だに溝が深く、人々を救おうとする比呂のスタンスそのものが特に古参の覚醒者にとっては歓迎できないものなのだ。
事件はとある法案を巡って起こる
覚醒者にとって不利なその法案が通ろうというタイミングで起こるテロ事件
比呂は単身、テロリストたちを説得しようと乗り込む。
覚醒者は人口全体の1パーセントもいない。世論調査をすればグラフのその他に纏めて突っ込まれるくらいの少数派だ。だから多数決なんてものは、俺たちにとって理不尽を押し付けるための無理筋な理屈でしかない。
だからこそ痛みをもって示さなければならない。我々をないがしろにすればどのような目に合うのかを。たとえ自分たちが破滅したとしても、覚醒者すべての未来のために。
だからといって罪なき人を巻き込んでいい理由にはならない!
罪なき人などではない。我々を追い込み、多くの仲間を殺した数の暴力の一部だ。
法案を押し通そうとする国家と、ならばと事件の引き金を引こうとする覚醒者たち。社会の分断は致命的なものとなる目前




