260616 レインコート プロット
ジャンル:ホラー
雨がきらいだった
雨が降ると必ず、二階の窓から見える通りの、電柱の影に、レインコートを着た誰かの姿が見えた。
顔は見えないし、見たいとも思わなかった。なぜかをうまく説明することはできないけれど、それは何か良くないものの気がして、だから雨が降るたび、私は道端にその姿を認めると、なるべく見ないようにしながらカーテンを閉めるのだ。
大型の台風が接近してくるとき
主人公は風雨がひどくなる前に雨戸を閉めるべく、窓を開ける。
すでにひゅうひゅうと音がなるほど風が強くなっていて、吹き込んでくる雨粒が顔を叩く。
そんな時、通りの向こうのレインコートと目が合った。
合ってしまった
思えば、私が雨が降っているときに窓を開けたのは、これが初めてのことだった。
その顔がニタリと笑ったような気がした
次の一瞬、気が付くと、それはベランダの手すりの上に立っていた。
襲われた主人公はぎりぎりで助かる。
お祓いをしてもらい、それ以降、怪異が主人公の前に姿を見せることはなくなった。
しかし、それから月日が流れ、ひとり暮らしを始めた主人公が、ふと窓の外を見た瞬間、道路を挟んだ路地の脇に、レインコートの影があった。
怪異の正体は?
案1:いわゆる成り代わりもの。怪異は主人公を襲って入れ替わることを画策していた。台風の日の事件で、最初は間一髪で助かったような描写を行うが、実際には襲撃は成功しており、この時点で人が入れ替わる。そして成り代わった怪異はお祓いで被害者を追い払うが、引っ越ししてひとり暮らしをすると場所に由来する祓いの効果が消える。体を取り戻すために窓の外から眺める被害者の描写で、あのとき入れ替わっていたのだと読者に伝える
案2:主人公がかつて広い、しかし捨てた子犬。最初は捨てられた子犬を拾うも、親に育てられないと突き返され、元居た場所に返す。このとき雨が降っていたのでビニールを被せてやる。しかし雨に打たれて体力を奪われた子犬はそのまま衰弱死してしまう。恨みから怪異となった子犬は一度拾いながら再び捨てた主人公のことを雨の日に見つめ続け、窓が開いた瞬間に飛び込んだ。
案3:小さな子供の幽霊。誰かと遊びたいと思っているが、雨の日にしか顕現できず、雨の日に外で遊ぶ子供はほぼ存在しない。




