260526 金髪 プロット
主人公はその日、初めて髪を染めた。
大学に行くとともに上京し、何かが変われる気がして、美容院でこれまでになく高い金額を払って
それから一年後
主人公は不真面目な大学生となり、遊びとバイトの日々。
金がないからと手入れを行った髪は根元から黒くなってきて
そんな時に見かけたのは大学に入り上京してきた新入生たち
志を宿す彼らを見ていると、自分がどうなりたかったのかを考える。
主人公は弁護士になりたかった。違う。親の言いなりになって勉強して、有名大学の法学部に入った。
けれど司法試験に受かるためにはさらにたくさん勉強しないといけない。
だけどひとりになったことで、解放された主人公は必死になることをやめた。
まじめに勉強することを止めて不真面目な大学生になった主人公。しかしだからこそ、将来の自分を見失った。というよりも、何もないのだと気づいてしまった。
染めた髪はいわば反抗心の象徴。
けれど残ったのは空っぽの自分
新入生を去年の自分と比べ、自分の中の空虚さに気づいてしまった主人公は、いたたまれ気持ちを抱えたまま夜中の街を自転車で走る。
そんな中で見かけたのは、スーツを着た若い会社員。
会話の中で、主人公は語る。
好きな食べ物は何か。テレビは何を見る? 動画でもいい。スポーツをやるのか。ゲームをやるのか。語れば出てくる主人公の人物像。
それはつまり、空虚ではないのだと語る。
そんなもので将来やりたいことなんて決まらないと笑う主人公。
それでも、確かに自分自身はあったのだと、今は思えた。




