水隊長
バトルシーンじゃんじゃんと
「この牛は僕に任せて君たちは下がってていいよ。」
(にしても、この街を荒らすとはいい度胸だな。この牛。)
「1人で勝てるのか?あいつ」
「ザスタリアは強い。大丈夫だ。」
鷲鬼は不安に思いつつも彼を見守ることにした。
楓はいつの間にか禍化を解いていた。
「気をつけろよ。」
「任せたまえ!」
ザスタリアはウインクをかました。
「うげぇ」
楓は顔を顰めていた。
一方彼は自信に満ち溢れた笑みを浮かべていた。
「神器」
そう彼が一言放つと空間から蒼槍が現れた。
「頼むぜ!相棒!」
右足を後ろに引いて構えの体制に入った。
「蒼流槍・瞬影」
槍の先から石突まで水の渦を纏った。
ザスタリアは目にも止まらぬ速さで槍を投げつけた。
狙った牛鬼の心臓は見事に撃ち抜かれ、周辺の木々を下敷きに静かに倒れ消えた。
(一体こいつは…)
俺たちは圧倒的強さに驚嘆した。
「またしてもかぁぁあ!」
パレスは、強化魔法をかけた牛鬼は簡単に負けるはずないだろうと安心していた。
が、あっさりとやられて怒りが込み上げていた。
(こんなところで邪魔が入るとは予想外だった。)
「くそっ!」
彼の声にザスタリアは反応した。
(やばっ)
彼は声がした方へと顔を振り向けたがそこには誰もいなかった。
「気のせいか」
彼は首を傾げて不思議そうにしていた。
「どうかしたのか?ザスタリア」
「おい!面と向かって呼び捨てはよくないぞ!」
楓は注意をしていた。
「いいって、いいって」
相変わらず彼の笑顔は素敵だった。
「それにしてもお嬢ちゃんその姿は何だい?」
どうやらこの隊長も禍鬼のことについて何も知らないらしい。
「これを私は禍化って呼んでます。」
「神器の一種か」
楓は呪われていることを言いたくないのか、神器の力だとあっさり嘘をついた。
「はい」
「何のじ…」
俺は、まずいと思い急いで話を変える。
「ちょっといいか。水隊に入るにはどうしたらいい?」
「おぉ、僕の隊に入りたいのか!?」
興味を示し、ザスタリアは地上へと降りてきた。
「そうそうか、嬉しく思うよ。」
不意にザスタリアは泣いていた。
「だが!まず君たちが水隊の試験に受けられるほどの実力があるのか見させてもらおう!見た感じ2人とも弱すぎる。逃げることしかできないのか。」
彼は思うぞうぶん言いたい放題、煽ってくる。
どうやら水隊に入隊するには試験を受けないといけないらしい。俺らは受ける資格があるのかも怪しいレベルだと。
「取り敢えず、君たちの体力とか、強さを見せてもらうよ。まずはお嬢ちゃん、その禍鬼化とやつになって全力で、俺にかかってきてくれ。」
いきなりの無茶振りに俺たちは唖然としていた。
「殺す勢いで・・・」
話が逸れそう、気をつけなければ。




