再び
バトルシーンを言葉で表現。むずい
神殿を離れてから10分ほど歩いていると、色とりどりな鳥が群れて羽ばたいていた。
「見つけた、、、」
パレスは牛鬼の鼻を頼りに鷲鬼達の居場所をあぶり出していた。
「彩鳥の様子が騒がしい。魔物が近づいている可能性がある。」
2人の緊張がいっきに走る
「鷲鬼そこから動くんじゃないぞ」
「あぁ。」
楓は神経を張り巡らせ周りの様子を伺っていた。
ウオォォ!
聞いたことのある鳴き声。
「鷲鬼頭を下げて」
魔物ではなかった。
巨体の牛が目の前の地面から現れ、持っていた金棒を振るった。周辺の木々は金棒によって吹き飛ばされていた。かなり怒っている様子だった。
(牛鬼)
鷲鬼は怒りが込み上げてきた。
「何故ここにいるんだ、珠羅はどうした!」
「多分なんだけど、一度牛鬼は殺された。妖は契約した主人が死ぬまでは何度だって生き返れるんだ。」
楓は冷静に答える。
「ってことは珠羅は生きてる可能性があるのか」
「おそらく」
パレスは密かに願う。
(今度こそ死ねぇぇ!)
彼は木の上から傍観していた。
鷲鬼は刀を抜き構えた。
「おい!牛鬼を倒す気?」
「俺は牛鬼もローブ男も許せないんだ。虫唾が走って仕方ねぇ」
(ひぃ!おっかねぇ。だが、お前の負けだ)
(牛鬼に強化魔法をかけたからな。)
ニヤケが止まらない。
鷲鬼はがむしゃらに牛鬼の足元まで走り、刃を振るった。
しかし、頑丈過ぎて刃が入らない。
金属に思いっきし刃を振るった感覚だった。その反動で手が痺れる。
「ツっ」
顔を歪めていた。
こんなところで負けるわけにはいかないと、
もう一度、刀を構え直したが
気づいた時には遅く、牛鬼は持っていた金棒を鷲鬼に向かって振るっていた。
(間に合わない)
鷲鬼は攻撃を避けられないと判断した楓は鷲鬼の前まで来て、2刀の剣を重ね合わせ、攻撃を止めた。
牛鬼の重い一撃に一度は耐えたが限界がきてしまい、数十メートル吹っ飛んでしまった。
そのまま背中から木にぶつかった。
「グハッ」
牛鬼はすぐ近くにいる鷲鬼を潰そうと足を上げる。
「早く鷲鬼のところにいかないと、危ない。」
彼女は額から血を流していた。何とか気合いで立ち上がったが、両腕は痺れ力が上手く入らない。
(大丈夫。足はまだ動く)
「禍化 スピード強化」
俺は踏まれるギリギリで回避した。
勝てないと判断した鷲鬼は楓と合流して逃げようと彼女の元まで走り出した。
「鷲鬼、危ない!」
気づいた時には金棒が背後から飛んできていた。
空中に浮いている感覚。
俺は楓に突き飛ばされていた。
「大丈夫か?」
目を開けると彼女は俺の上に覆い被さっていた。
彼女は鷲鬼を守ろうと即座に禍化し、俺の元まで行き傍へと抱え飛んでくれたのだ。
「楓こそ大丈夫なのかよ、その怪我…」
「私は大丈夫、間に合って良かった」
言葉では平気そうだが痛みを我慢している顔だった。
「フュー熱いね君たち。」
突然、空から男の人の声が聞こえた。上を振り向くと顔立ちのいい、生き生きとした性格の男性が宙に浮いていた。黒緑の軍服を着ていた。
(人が浮いている、)
「誰だ?」
ハプニングが多すぎて理解が追いつかない。
「楓はあいつを知っているのか?」
「彼は水の都の神器使いザスタリアだ。」
楓は驚いている様子だった。
「僕のこと知らないとはいい度胸だ。」
ザスタリアは手を大きく広げ空を見上げた。
「君たち安心したまえ、僕が来たからにはもう大丈夫だ!水の都の神器使いザスタリア様だ!この世界で1番強い。って言いたいところだがあいつらに比べれば端くれだ。上には上がいる!」
最後の方はボソボソ言ってて何を言っているのか聞き取れなかったが自分の顔立ちを武器としているようなウィンクをかます。
(こいつが神器使いなのか、)
話が逸れそう。人格変わりそう。




