ギル
誰の仕業なのか!
俺たちは、急いで外に出ると街の人は逃げるように走っていた。
「ここをまっすぐ進めば氷花の街です。」
護衛をしていたもう1人が街の人を誘導していた。
「誰かー助けてくれ!」
一人の中年の男が必死に逃げている途中で転んでしまっていた。
「お前達は街の人を頼む。僕はこの騒動を起こした犯人を一丁懲らしめてくる。」
と真剣な眼差しで護衛に伝え、すぐに転んだ男を助けに行った。
何もできなかった俺たちはザスタリアの跡をつけていった。
「大丈夫か?」
中年の男はザスタリアの一声に安心したのか今の状況を語った。
「そこの道角に、突如二人の男が猛獣を引き連れて現れたんだ。どうにかしてくれ!」
「もう、何人も殺されている。」
かなり、怯えた顔をしていた。
(それほどヤバいやつがいるのか?)
ザスタリアの目が一気に変わった。いまから猛獣を狩りに行くような目つきだ。
「そんな必要はありません
私たちは、ここにいますから。」
突然、鷲鬼たちの背後から、声がした。
振り返ると般若の仮面を被った青年とフードを被りそっぽを向いている少女が立っていた。
「我の名前は、ギルと申す。」
仮面をつけた青年が名を名乗った。
(珠羅…なのか?)
「離れろ!」
ザスタリアは必死に俺たちに向かって叫んだ。
「そこにいるフードを被ってるお嬢ちゃんは今、任務に当たってるやつだ。魂狩りのハートレス。s級」
俺たちはどう動いていいのかわからず立ち尽くすことしかできなかった。
「そんなに私有名なんだ。」
彼女はどこか冷めたような口調だった。
俺たちを見下しているような顔つきで。
「私たちにも事情があるの。人を殺して魂を奪わないといけない。この世界をぶち壊すためにね!邪魔するならお前たちの魂ももらうから。」
人の心がない。憎悪を感じる。
「そっちの神器使いの魂はもらうから。」
話が終わると楓は2本の刀を抜いて魂狩りの2人に攻撃を仕掛けていた。
「おい!」
この2人を許せなかったのか。楓は眉間皺を寄せ、がむしゃらに飛びかかっていた。
ギルは懐から拳銃を取り出す。
「お嬢ちゃん行くな!」
「神器」
ザスタリアは蒼槍を手にし、ギルに向けて投げた。
曲線を描きながら楓を避ける。
バン!
発砲音が響いた。
(あっぶな)
槍のおかげでギルの手元が狂い、楓はギリギリのところで回避した。
我に返り楓は一歩引いた。
「神器」
ザスタリア、楓、鷲鬼の反応はほぼ同時だった。
ギルは神器を空間から取り出した。
新たな拳銃。
驚きを隠せない。
「神器」
次は少女まで神器を取り出した。
桜色をした刀だ。
(神器使い2人相手に勝てるのか、)
緊張が走る
「我はザスタリア・ローデウスの魂を奪う。君は、あの弱そうな邪魔者2人を。」
「私に指図しないでもらいたい。」
2人の仲は悪そうだ。
「2人とも悪い。少しの間魂狩りの足を止めててくれ。僕はこいつを倒したらすぐに加勢する。」
(俺たちで神器使いを止められるのか、)
「鷲鬼やるしかない。」
楓は真剣な眼差しだった。
「わかった。」
そして、神器使いとの戦いが始まった。
神器使いとの戦いが始まりました!




