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3045  作者: みむめも
44/204

????/??/?? 出発

「でもこれ、ほんと不思議だな? これ一つに混ぜてるのにちゃんとそれぞれ味がするもんな」

「そうだね。……混ざった感じはしなかったね」

「私は、みそ汁がけのご飯でもよかったけど、」

「俺もそれは好きだぜ」

「僕も」

「タダサンは?」

「え、あ、私は別に食べたいかな、行儀悪いし」

「ぷっ、ははは!」

「行儀、そうですね。行儀は悪いですね」

「タダサンは大人なんですねー、」


 梅干しが食べれない男というのが三人にどういった印象を与えたのか、彼らから先ほどまでの嫌になるほど遠かった距離感は消え去っていた。


 もともと近かったセンは更に近づき、こちらの言葉に遠慮なく笑い、色々な表情を見せてくれる。一番距離が遠かったロックはまだ硬いが、それでも距離を詰めようとする姿勢を見せてくれた。そして、最初にそれを見つけ出したアールは、楽しそうにいろいろと物おじしないでこちらに話しかけてくるようになった。


 三人との会話は少しづつ脱線し始める。最終的にみそ汁がけご飯の呼び方を言い争い始めたが、それはどうでもいい話なのでカットして、結局、なんやかんやで十分弱ぐらいは四人で会話を楽しんでいた。


―多田様、販売元からの謝罪文が届きました。確認されますか?


 そんな中で、いつの間にかアガートラムがこちらに近づき、いきなり声を出した。


「おわ!」「わっ!」「えっ!」


 その動き、音声はとても心臓に悪い。楽し気に会話していた三人がそれぞれ驚きの声を上げ、距離を取った。


「あー、それは、後でもいいかな?」

―はい、了解しました。では、後ほど確認をお願いします。


 そういうとアガートラムは再び離れる。三人と顔を見合わせて、少しの沈黙が生まれる。先ほどまでのガヤガヤとした空気は一瞬で換気され、寒々とした空気と入れ替わっていた。


「そろそろ、行こうか?」


 とりあえず、その寒さから逃げるために、その場をたつことを提案した。三人は大きく首を振ってそれを了承してくれた。

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