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3045  作者: みむめも
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白の遺跡 曲がり角

「なぁ、おい、つまりどういう事なんだ?」

「うるさい、少し黙ってよ

「二人とも静かに」

「……分かった」


 その後、どんなにセンが問いかけてもロックもアールも二人がただりついた考えを彼に話すことはなかった。その態度はセンにとって居心地が悪く、面白くはなかったが、この状況でそれ以上何も聞くことが出来なかったので、彼は諦めた。


 自然と三人は無口となった。


 少しの休憩をはさんで、また三人で動き始める。しかし、休憩前の一塊になって動いていた形は少し崩れ、僅かに広がった形となった。距離にすれば一歩ないし二歩程度の距離で正三角形を描くように同じだけ離れて歩き始めた。動いている間、互いにかける言葉は一言二言しかない。


「止まって、分けれ道だ」


 先頭を進んでいたロックが小さく言葉を口にした。後ろの二人はその言葉に素直に従い、足を止めた。二階に上がってから初めての分かれ道に出会い、ロックは左右どちらを進むか決めるために動くのを止めた。


「少し見てくる」


 そういうとロックは壁に身を寄せて、音を立てないようにそっと動いた。そして、分かれ道にナイフの刃先をほんの少し出して、それを使って右、左と何もないか確認をし、二人のもとに戻ってくる。


「大丈夫。何もいない」


 ロックの言葉にセンとアールは安心する。そして、左右どちらを進むか三人は久しぶりに会話を始めようとした。その音が聞こえたのは、その瞬間であった。


 ガチャ!


「お、おい、待って、まだ、」


ー警戒レベルが向上しているので廊下で声を出さないでください。


 扉が開く音と知らない男の声、突然現れたそれに三人は一気に緊張し、お互いの顔を見合わせた。三人の間に言葉はなく、互いの目というほんのわずかな接点で、それぞれの考え交差させる。それは情報量に比べると圧倒的不自由で制約の多い情報の伝達手段であったが、奇跡的に次の行動は一瞬で相違なく伝わった。


 音も立てないように、しかし素早く、三人は体を壁に寄せた。三人はロックが先ほど見せたように壁に貼りついたままゆっくりと曲がり角まで進む。そして、慎重に頭を曲がり角の先に少し出し、音のする方向に目を向ける。


 見たことのない服を着た奇妙な椅子に座る男と下で見かけたガーディアンとは色が違うガーディアンが彼の周りを飛んでいた。


「はいはい、分かりましたよー」


 椅子に座る男にはなんの緊張感も見られなかった。

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