プロローグ:戦いの果て
ここは...どこだ?
「あら?気づかれましたか?」
-この声は女神様?
「お久しぶりですね、シンさん」
この人は転生を司る女神で俺を異世界に連れてってくれた人。
そして魔王討伐を依頼してきた張本人。
俺がここに来たってことはもしかしてまた死んだのか?
-そうだ! 魔王は!? 魔王はどうなったの?
「無事討伐完了となります」
-討伐?それじゃあ魔王を助けることはできなかったのか?
沈黙を肯定と受け取ったのか女神は話を続けた。
「...確かに魔王を止めて欲しいとは言いました。成し遂げたことには感謝しています」
「ですが、お自身の魂を代償にするのはちょっと引きます。下手したらあなたという存在全て消滅してましたよ?」
「実際に肉体は魔王と一緒に消滅してしまったわけで...」
-それしか届きそうになかったからね、後悔はしてる。
それでも魔王を助けることはできなかった訳だが。
本当は世界救った後スローライフやりたかったです。
女神はため息をついた後上を見上げた。
「覚悟決めた転生者の力って怖いですねぇ」
「威力高すぎて次元切り裂いてますよ」
-…え?そうなの?
今俺は魂だけの存在だから目がないので見えないから分からん。
あ、ちなみに女神の声は念話みたいなもんだから聞こえてます。
あと女神の雰囲気わかりやすくてどんなリアクションしてるか想像がつきます。
「天界にまで届いて亀裂入っちゃいました」
-それは…えっと、ごめんなさい?
「...まぁおかげで魂の回収がしやすかったですが...」
結果オーライとか言ったらなんか言われそうなので我慢する。
女神はやれやれと首を振った後、本題を切り出した。
「さて、時間も無くなってきたのでそろそろ本題に入りましょうか」
-分かりました。
「結論から申しますとあなたは蘇ります」
「別の神に体の再生をお願いしたら「討伐報酬だぁ」といって引き受けてくれました」
「なお再生、魂の定着など時間がかかるので目が覚めるのは最速で3年後になるそうです」
「今回は使命などはなく好きに過ごしてくれて構いません。貴方の言っていたすろーらいふ?をしていても構いません」
「それと、あの子も一緒に連れて行ってあげてください」
「というか魂が同化しててあなたを再生する際に一緒に復活します」
「あぁ大丈夫ですよ、貴方のおかげで人として生まれ変われます」
「内なる力は使えるかもしれませんが基本人間と変わりません」
「それとしばらくの間、勇者としての力を一部封印させていただきます」
「今あなたのあなたの魂は欠けております故に、力を使用されると壊れますので」
「変わりに再生次いでに各能力値を上げておきます」
「これは神達からの魔王討伐報酬とでも思ってください」
「何か質問はありますか?」
-待って早い! 情報量が多い!魂が欠けてるってどゆこと!?あと、あの子ってどの子!?
「それは…え?もう時間切れ!?」
「ごめんなさい、目が覚めれば分かります!」
「またお会いしましょう!」
「私のさ…k……」
Q.女神は何したの?
A.災禍の魔王を止めないと滅ぶ世界を救うべく主人公を転生させた。
定期的に見守りながら決戦を見てたが最後の攻撃で次元が裂ける=世界の壁を超えるほどの威力のせいで対応に追われている。
主に世界の因子が紛れ込むのを防ぐため、壁の修復を最優先で行っていた。
なお修復の際、漂っていた主人公の魂の回収に成功。落ち着くまで再生・修復の祈りをかけて保管していた。




