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第16話:守備旅団

短いです。

魔物の声ってどうやって決めるんですかね?


ネヒトから魔物が2体近づいてきている報告を受けた。


「数もわかるんですか?」

「ネヒトは探索魔法が使えます。精度もかなり高いほうです」


珍しい...魔術ではなく魔法が使える人を新しく見るのは久しぶりだ。


「敵の種類はわかるか?」


マスカがネヒトに確認を行う。


「感覚的に大小の2体。多分獲物を追ってるのかも…このままだと接敵する!」


狩りをしているということは戦闘力が高いということ。

つまり危険性が高くなる。


「フレミナさん、馬車を停めてくれ!」


マスカが馬車を運転していたフレミナに指示を出す。


「もしかして迎え撃つのかい?」

「それが一番安全そうです」

「あいよ!」


フレミナの指示で馬車が停まる。

隙かさず守備旅団の面々が降りて臨戦態勢に入った。

俺はいざというときの為に降りずに魔術の準備をする。


「・・・来るよ!3、2、1!」


ネヒトのカウントとともに草むらか2匹の魔物が現れた。


あれは…ファンガボアとオークか!

どうやらオークがボアを狩ろうとしていたみたいだ…。


「〈バインド!〉」


急に地面からツタが生え魔物を捕らえる。

先ほど言っていたハーミトの捕縛魔術か?


「ナイス捕縛!まずはボアから行くぜ!」

「オークは俺が見る、行ってこい!」

「応!任せた!」


アックがボアに駆け出して行き、大剣を振りかぶってボアに重い一撃を与える。


「はぁ!!」

「グルクウ!?」


身動きできないボアは急所を突かれてしまい一瞬で絶えた。


一方でオークはツタを怪力で破って術者であるハーミトへ殴りかかっていたが...


「ふん!」


マスカが盾で受け止め、反撃として槍で突く。

傷は浅いが攻撃を受けたオークはマスカが厄介な相手と思ったのか、彼に標的を定めたらしい。


「ガァァア!!」


オークは叫びながらマスカへ攻撃を繰り出していくが全て盾で冷静に対処されてしまう。


「今だ!」


タイミングを見計らっていたのか、突然攻撃を正面で受け止めたマスカがPTに合図を出した。


「〈エッジ!〉」

「ナイス補助!」


いつの間にかオークの背後にいたネヒトがハーミトの補助を受け、オークの足を斬りつける。

それにより体勢を崩して膝を付いた。


「〈バインド!〉」


ハーミトにより再び地面から生えてきたツタがオークを拘束する。


「アック!」

「おうよ!」


ネヒトが下がり即座に入れ替わったアックが前に出る。


「背中がガラ空きだぜ! 」


動けず無防備となった背後からオークを攻撃し、トドメを刺した。


「無事討伐完了!」

「イェイ!」


え?普通に強くない?ファンガボアとオークをほぼ瞬殺じゃん。

体感5分経ってないぞ?

てか、守備旅団の連携力が凄すぎて俺の出番なかったな...。


「相変わらず手際がいいねぇ」


この戦い方に対してフレミナが感想を述べていた。

マジでそれな。でもどちらかと言うと...


「フレミナさんも凄いですね...なんというか商人なのに肝が据わっていると言うか...」


普通なら魔物と接敵したときは恐れたり逃げようと提案することが多い。

それに対してフレミナは落ち着いていて、マスカの指示に従っていた。


「まぁ確かに私は戦えないけどね、こういう時は慌てるよりもプロを信じた方が安全さ」


・・・その言葉、昔会った商人に聞かせてやりてぇ…。

Topic: 守備旅団

Cランクパーティーではあるが、実力はその中でもかなり上位帯に位置する。

マスカとアックに関しては間もなくBランク昇格試験が受けられるほど。

なお、ハーミトが欠けてしまうとPTランクはC下位まで落ちる。

そのことを理解しているため彼女がCランクになるまでは受けない予定。

なんだったら探索魔法が使えるネヒトは一緒に練習してる。

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