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第14話:おつかい(保護者同伴)

ようするにただの買い物

「・・・無理」

「いや、俺も一緒にいくから」

「うぅ…」

「もう魔王じゃないんだし、心配ないって」

「でも…」

「ロックリングもあるし、不意に魔法が発動する心配はないよ?」

「むぅ…」

「それにこの後馬車に乗せてもらうから人との接触は回避できなよ?」


もっと言えば街へ行くんだ。ここより全然人が多い。

今のうちに慣れておかないと大変だ。


「これは決定事項なので。ほら行くぞ」


手を引っ張って適当に店を探しに行く。

といってもここは中継拠点だ。そんなに種類は多くない。

お、昨日の串焼きだ。ここでいいじゃん。


「リン、昨日の昼飯買ったここにしようぜ」

「う、うん」

「よし、行こう」

「・・・シンも一緒?」


そんなに不安かね?

・・・まぁ今までのことを考えると無理もないか...。


「大丈夫、ちゃんとにいるから。何かあればフォローする」


でもなんだろう?前世にこんな番組あった気がする。


・・・あれだ、子供が一人でおつかいに行くやつ。

今回の場合保護者同伴だけど。


「いらっしゃい!おや、昨日の兄ちゃんじゃないか」

「おはようございます」

「ぉ、おはよう…ございます」


リンと繋いだままの手が震えてる。


「なんか買ってくかい?」


リンの方に視線を向けるとガチガチに固まってた。


「あの…その…」

「リン、落ち着いて」


幸い付近に人はいないのでもたついても大丈夫だと思う。だから自分のペースでやればいい。

リンは小さく深呼吸をした後。


「あの、ご飯を…買いに来ました。」


飯屋に来て当たり前のこと言ってるが、今はこれが精一杯なんだろう。

ちょっとフォローする。


「今日のオススメってありますか?」

「そうだなぁ、今朝マッドボアの肉を仕入れたんだ。それにするか?」


マッドボアかぁ、ボア系の肉は結構美味いからなぁ。

俺はそれで良いが、今回決めるのはリンだ。

ただ今回は選択肢を少し増やそう。


「他にありますか?」

「昨日のラビットバイトの肉ならあるぞ?ちなみにブルダストは売り切れだ」

「リン、どうする?」


判断を任せる。

少しの沈黙のあと、絞り出すように。


「えっと、最初の…方で…お願い…します」

「まいど!」


・・・良く頑張りました。

だか、この調子だと今後厳しいだろう。

この後の移動で行商人には沢山練習台になってもらおう。



その後も時間が許す限りリンを店へ連れ回す。

移動中用の携帯食料や小物などを買ったりした。

なお、お財布の残高は綺麗にきっちりゼロになりました。早く街でナイトメアウルフを売りたい。

そうこうしてると時間になったので冒険者ギルドへ戻る。


「シンさん、お待たせしました。こちらが今回相乗りしていただく馬車の持ち主、フレミナさんです」


紹介されたのは清潔感ある服装をした女の人と武器を携帯している4人だ。


「フレミナよ、よろしくね」

「シンです。それとこっちが…」

「リ、リンです。宜しくお願い、します」


まだ硬いがだいぶ柔らかく話せるようになってきたな。


「この人達も紹介するよ。今回護衛の依頼をしている冒険者パーティーだ。」


フレミナの後ろにいた4名が出てきた。


「ランクCパーティ:守備(ディフェンス)旅団(トラベラー)のリーダ、マスカだ。盾役前衛を務めている」

「俺はアックだ。同じく前衛だけど攻撃専門」

「斥候のネヒトだ。索敵とか補助とかを担当してるよ」

「支援のハーミトです。私だけ個人ランクがDですよろしくお願いします」


前衛2・サポート1・支援1か...バランスの取れたパーティだ。


「改めてまして、シンです。冒険者ではありませんが一応戦えます」

「リ、リンです。僕は戦えない…です」

「あぁ。よろしくたのむ」


マスカに握手を求められたので応じる。

手とか腕とかデケェ…。


「では挨拶も済んだことですし、行きましょうか。目的地は王国最大の港町、水都ホルンよ!」

Topic: 冒険者パーティ

パーティー申請には最低4人以上が必要となります。

理想的な役割は守備旅団のように前衛(攻・守)2名・後衛1名・斥候(補助)1名です。

ヘイト管理・攻撃・後衛支援が安定し、斥候が前後衛を臨機応変に対応することでどんな敵でも戦えるようになります。

ランクはメンバーの最大ランクとPTランクで決まります。

C1人、D3人でも連携力が高かったり、実力をカバー出来たりする場合はPTランクがCとなったりします。

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