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8月6日 女勇者が語るBL完全理論編

8月6日


 「そうだ。自分の太ももの裏側に手を当てて、もっと両脚を拡げろ」と私は命ずる。


 男どもは横一列に仰向けになり、局部をさらけ出してM字開脚を披露していた。


 「分かるか? 自然の風が股間にそよぐ感覚に意識を集中させろ。全集中だ。エロの呼吸だ。恥ずかしがるな。バブに戻ったつもりでオギャれ」と言うが、男たちは顔を真っ赤にさせてプルプルしている。


 説明したくはないが、バットも2つの球も芝生もホームベースもバックヤードも丸見えだ。いつ、さよならホームランしてもいい感じだ。


 しかし、同じ“盤上”でも個体差があるんだな。芝生の量もヤベェやつもいる。少しは手入れしろ。


 特にカレキのは、球がホームベースから外野に飛び出してるじゃないか。ファールってレベルじゃねぇーぞ。


 「いっちょ前に恥ずかしがってるんじゃない。お前らはグラドルにこんな格好して欲しいと願ったり、エロ本やアダルトビデヲやエロ動画配信で散々、女子のこんな姿を観て楽しんできたんだろ。同じ事をされて何を恥ずかしがってる」と説教するが、ちゃんと理解できてるのか怪しいな。


 「もうイヤだぁ!」と叫ぶ声がした。


 誰かと思ったらシラスドンだった。ヤツは下半身丸出しのままハイハイして逃げ出した。


 「待て。諦めたらそこでBL終了だぞ」と言うが、「終わっていいよ!」などと不敬なことをのたまうんで、捕まえようと触手を掴んだら引っこ抜けた。


 「俺は四天王だぞ! 伝説の剣ヴァイブセイバーでしかダメージを受けない設定なんだぞ!」とか言うんで、「設定とか言うな。小説やゲームみたいになるだろ。リアリティがなくなる」と叱った。


 「ここで武器も持たない勇者に辱めを受けてヤラレたら、他の四天王に『アイツは四天王のうちでも最弱』とかバカにされるんだぁ!」とかよく分かんないことを言い出したんで、「私たちの仲間になって肉壁(BL用語で総受けキャラのこと)になればいい」と説得するが、どうやらシラスドンはタチらしく、「絶対にイヤだー! 女の子の方がいい!」と、BLモノの冒頭に出てくるノンケキャラみたいなことを言って逃げ惑った。


 茂みに潜り込んだんで、追いかけようとしたら、少し遠くで「あんぎゃー!」という叫び声が聞こえてきた。


 どうやら伝説の剣を持つ勇者と遭遇してしまったようだ。HPも1ケタだったろうから、一撃で倒されてしまったわけか。愚かな。


 ははは! 四天王最弱(総受けキャラ)の名は伊達じゃないな!

ヴァイブセイバーでシラスドンを倒した勇者については、私の他の作品にでてきます♡ 誰も気づかないと思いますけどぉ!!

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