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7月18日 畜生たちのヒーロアカンデミア編

7月18日


 ヒーローアカンデミア。


 やっぱりまともじゃない学び舎だろうと思ってたら、まともじゃない学び舎だった。


 それはヒーローになりたくて“闇落ちした社会不適合者”を強制隔離しておく施設だった。


 アンチヒーローにもヴィランにもなれない、SNSで声高に正論(屁理屈)を叫ぶしかできないニートたち、中途半端な犯罪者予備軍が、せめて犯罪者にならないように矯正するためのものらしい。


「僕も全裸になれますか!?」


「なれるとも! 君も全裸になれる!!」


 と、門の前で全裸のオッサンと半モザイクのガキが、落涙しつつ抱き合ってBL展開していた。


 「あれがNo.1半ヒーロー(半端なヒーローの略)の“全裸ヒーロー”の“ヌギダイン”ですな」と、カレキがどこぞからかっぱらってきたパンフレットを老眼鏡でのぞきながら言った。


 「……で、ここでどうしたらブータロウは元に戻れるんだ?」と、ワニンゴとロリコに聞いたら、2人揃って「え?」みたいな顔をしている。


 ワニンゴはとりあえずビンタした。


 まったく。なんなんだ? なんでもかんでも、私が解決してやらなきゃいけないのか? 私はヒーローじゃないんだぞ。勇者だ。


 大変に不快だったが、「おい。どんなクズでも、曲がりにもヒーローなら助けてろ。なんとかしろ。しなければお前の命はない」と、とりあえず全裸野郎に声を掛ける。


 「安心しろ! 私が脱いだ!」とか決めゼリフらしきものを吐いたんで、「もう裸だろうが」とビンタしたら吹っ飛んで外壁に激突した(説明するまでもないが、全裸なので股間のを振り回しながらだ)。


 「ああ! ヌギダイン先生! 何をする! よくも!」とかガキが言うてきたんで、「ヒーローならこれぐらい避けろや」と返したら、崩れた外壁の中から笑い声が聞こえ、「待ちたまえ! ボッキくん! こんなことで怒っていては“半勃ちヒーロ”のままだぞ!」とか言うてヌギダインとやらが止めた。


 ヌギダインの右足首は変な方向に曲がっていたが、そこは半ヒーローらしく生きてはいるらしい。倒れて血のあぶくを吹き、ピクピクと痙攣しているワニンゴとは違うな。


 カレキが「かくかくしかじか」と言うと、ヌギダインが「ほう! まるまるうまうまと!?」とか言い出したんで、「某腐女子熱狂の忍術学園マンガか」と2人をビンタした。


 ちなみに私は学●長✕八●斎推しだ。今のところ誰にも理解されたことはない。


 BL革命の夜明けはまだ先だろう。まったく嘆かわしいことだ。

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