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4月8日 魔法って便利だよね

4月8日


 馬車での旅にも慣れてきた。


 馬は賢いから目的地にちゃんと向かう。動物にも伝わる魔法言語で、「道を間違えたら即馬刺しにする。ワサビ醤油でペロリといく」と耳元で言い聞かせたのが効いたらしい。魔法って便利だよね。


 ワニンゴは馬車酔いしてゲーゲー吐いて、外に出る許可を求めてきたけれど、私は一切認めなかった。


 馬車は密閉状態で、外に顔出して吐いた後は必ず酸っぱいニオイが漂ってきて、ブータロウもカレキもなんか口元を押さえて気分悪そうにしてた。


 そうしたら、半狂乱になって「女で勇者だからって舐めてんじゃねぇぞ!」とか言って殴りかかってきたから、両腕の肘関節を外して、反対側にも曲がるようにしてやった。


 「あー!」とか言っていた。人間、肘関節外されると「あー!」って言うんだな。少し面白い。


 このままビックリ人間で稼げばいいじゃんと思ったんだけど、あまりに泣き喚いてウルサイから回復魔法かけて治してやる。魔法って便利だよね。


 それからは3人とも文句1つ言わなくなった。


 ようやく仲間(ペット)たちは自分の立場を理解したようだった。


 3人は基本馬車。たまに健康のために太陽光を浴びせて、たまにモンスターが出たら戦わせたりしたけど、私の許可がないと彼らは外に出られない。


 放っておくと勝手に逃げようとするんで、次の町で出入口に錠前を取り付けた。


 それと、このままだと彼らは馬車を破壊しかねないんで、馬車に強化魔法を掛けた。絨毯爆撃にだって余裕で耐えられる。外側からも内側からも鉄壁のDX仕様だ。魔法って便利だよね。


 それでもまだ安心できない。カレキは魔法で何とかしようする可能性があったんで、魔法力を吸い取る魔法で魔力を0にしてあげた。魔法って便利だよね。


 「ワシは無力なジジイじゃ……」とか言ってたけど、「元からじゃん。クビになったんでしょ」って言ったら、酷くショックを受けた顔をしてた。なんか好き。


 うちのおじいちゃんに、「残りの人生、年金支給日しか用ないよね。残された大イベントは葬式くらい?」って言った時の顔に似てた。


 ブータロウが「なんで我々を仲間にする必要が?」とか絶望したように聞いてきたんで、「女の子の一人旅とか危険じゃん。護衛だよ」と言ったら、信じられないものを見るような目で見てきたんで、お腹に一発パンチしたら「ウゴゴゴッ!」とか言ってた。これはあんま可愛くないなー。


 うーん。もっと面白く、可愛くするにはどうしたらいいんだろ。

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