11月8日 絶望! 最後の四天王と仲間たちの過去編
11月8日
撮影用に、ワニンゴの出した白濁汁の海に(小麦色を水で溶かしたもの)、ヌポポと沈んでいくテッカドンとウニイクラドン。
こうして四天王は滅ぼし終わった。
どっかの王様が「よくやった! 感動した!」とか言うて、賞状とトロフィーをくれた。
よく分からないが、四天王を全部倒して褒められたらしい。
「私、また何かやっちゃいました?」みたいな頭の悪いネット小説の気分だ。
これじゃ、まるで勇者じゃん。
あ、勇者だったわ……テヘペロ。
正直、こんな邪魔なトロフィーはいらないんで、王様の尻に返却する。
「アッー!」とか叫んでるけど、頑張っても3分の2ぐらいしか入らなかった。
「王様のア●ルはブラックホールじゃないのか」と少しガッカリだ。
やりたいことはやり終えたんで、また旅を再開しようと馬車を見たら、何か揉めてる様子だった。
ブータロウが「止めてくださいよ!」と突き飛ばし、突き飛ばされたカレキは「キャッ!」とよろけて、女座りで「ヨヨヨ」となっている。
「この際、ハッキリと! 正直に言いますけどね! 毎回毎回、気持ち悪いんですよ! カレキさん!」と、ブチギレているブータロウ。
「コラ。カレキが何をしたって言うんだ。理不尽な暴力は止めろ」と言ったら、「あなたがそれを言うんですか!?」と生意気にもブータロウは反抗的な態度だった。
「あのね! BLなんてクソッ食らえですよ! なぁにがLGBTだ! なぁにが多様性だ! 私はね、女性が好きなんです! 至ってノーマルなんですよ! そんな♂✕♂なんて邪道ですよ! よしんばそんなものを普及したくたって、私の見えないところでやって下さいよ! マジで!」と、何かに毒されてしまった危険思想をまくし立てていた。
そして、ブータロウはカレキを指差し、「ましてやね! こんな自分の父親と同い年くらいかもしれない老人がね! 気持ち悪いんですよ! ボディタッチとか! 耳元で囁くとか! 悪寒が走るんですよ! 吐き気しか催さないんですよ!」と辛辣な言葉を投げつけ、カレキは「ワッ!」とハンケチに顔を埋めて泣いた。
うーん。困ったことになったぞ。
仲が良いだけが取り柄の私のパーティが、このままでは解散の危機だ。
「おい。なんとかしろ」とワニンゴに言ったら、「え? 俺が?」みたいな顔をしている。
「たまには出番を与えてやる。見事解決しろ」と言うたら、「やれって言われたら、そりゃやるけどよぉ」みたいな雰囲気を出しながらも、どこか嬉しそうにしていた。




