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9月13日 絶望! 最後の四天王と仲間たちの過去編

9月13日


 交番で道を聞いて、ようやく魔王城に着いた。


 辺りは土地開発でマンションが乱立し、魔王城は日照権を奪われ、ひっそりと河川敷の横に建っていた。


 ぶっちゃけ、廃墟にしか見えない。


 中に入ると、タライが天井から4つ落ちてきた。



「「「「うんももすッ!!!!」」」」



 ワニンゴ、ブータロウ、カレキ、ロリコの頭に直撃した。


「お、おれは しょうきに……は?」「な、なんですかぁ!?」「わ、ワシは……」「なんで私、こんな色気もない柔道着を着てるんですかぁ!? しかも胸にサラシをギュウギュウに巻いて……ぐ、ぐるじいィ! それにこの柔道着クッサー! メッサ汗クッサー! イヤー!」と、どうやら全員が今の衝撃で元に戻ってしまったようだ。


 全員がキョトンとした顔で私を見てきたんで、「全部、魔王のせいだ。魔王が悪い」と説明した。


 そうしてたら、奥の方から、「いい加減にしろ! なんでもかんでも魔王様のせいにするな!」「そうだ! それに今は“大魔王”様だぞ!」とか、キャンキャンやかましい声が聞こえてきた。


 「僕は四天王がひとり、テッカドン!」「同じく俺は四天王がひとり、ウニイクラドン!」と、なんかアン●ンマソに出てくるパチモンみたいな奴らが出てきた。


 「勇者よ! 残念ながら大魔王様はここにはいない!」「貴様がくれた“濃いめの溜まり醤油”のおかげでパゥアーアップし、今は超国会議事堂におられる!」「超内閣総理大臣をヌッ頃してこの国を乗っ取るためにな!」「超米国大統領なんて目じゃないぜ!」とかかんとか、やかましい。


 どっちも声も似てるし紛らわしいけど、言ってることあんま変わんないからどーでもいいか。


「そんなことより、四天王が2人同時に出でくるとか卑怯じゃないの?」と聞くと、「四天王が1人ずつ戦わなきゃいけない理由はないだろ?」「それをやってシラスドンもサーモンドンもやられてしまったのだからな。こちらも対策はするさ」だって。


「へー。それで2人なら私に勝てると?」と聞いたら、「それだけじゃない!」「これを見ろ!」と、なんかサイコパス連続殺人鬼を拘束するベッド(寝たまま起き上がれるタイプ)が高速で運ばれてきた。


「まさか、おじいちゃん……」と、適当に言ったら、やっぱりうちのおじいちゃんだった。


「そうだ人質だ!」と言うんで、「困ったなー」と答えたら、「なんか真剣味が足らなくね?」とか言ってきたんで、「そんなことはないよ。困ったなー」と答えた。

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