8月19日 死亡遊戯開幕! 四天王サーモンドン編
8月19日
さすが四天王なだけあって、サーモンドンは生きていた。だが、全身包帯だらけだ。
レースの次は“タマタマン”とかいう、握った玉袋からビー玉を発射するオモチャでの勝負だった。
でも、私のか弱い握力(攻撃力カンスト)で握り締めたところ、ほぼ光速で発射されたビー玉が大祭司の頭を砕いたところで、ドクターストップが言い渡された。
なんか危険なオモチャだなぁ。よくないね、こういうのは。
サーモンドンは半泣きになりながら、次はカードゲームのルールを説明してくる。
「場に……グスグス。バケモノがいなくなったら、“ダイレクト・チョップ”が可能で……グスグス」とか。
うーん。とりあえず、ルールが複雑すぎて覚えられない。
専門用語多くね? よく覚えられるな。まあ、男ってこういうのしか頭に入ってないからな。
なんかトランプみたいなカードに、びっちり文字が書かれてて読む気もしない。効果があるらしいが、私にはみんな同じに見える。
うーん。地面に叩きつけて風圧でめくる……そんな感じの勝負じゃダメなのかしら。
「大事に扱ってね。それ、1枚で数万円するから」とか言ってくるが、「こんな紙切れが数万だと!?」と驚く。ただの紙だぞ、これ。ふざけてんのか。
「じゃあ、“スタンバッティ・デュエルッティ”!」とか言うてくるんで、「は?」と聞き返したら、「“スタンバッティ・デュエルッティ・オーケー”って応えるんだよ!」とワニンゴ。
また「は?」って言ったら、ロリコが「勇者さん! いい加減にして下さいィ!」と乳を揺らして怒ってるんで、「トラスト・ミー」と答えておいた。
さぁて、始まったはいいがどうすんだっけか?
目の前のバトルシートやらには、バケモノらしきものはいない。
あ! 分かったぞ!
「うおりゃぁッ!」と、私は水平チョップをサーモンドンの胸板にキメる!
「うんももすッ!!」と叫んで、サーモンドンは壁を突き抜けてお星様になった。
「な、なにやってんですか! アンタァ!」とロリコに言われたんで、「“バケモノ”不在なら、“ダイレクト・チョップ”していいんだろ? 私はルールに則って、“パワー・ロード・マウンテン・チョップ”をキメたんだ」と説明する。
全員黙る。
私が正しいと認めたんだろう。
ん? あれ? サーモンドンも大祭司もいなくなったってことは……
「よし。我々の勝利だ。喜べ」と言ったら、ワニンゴとカレキは「ハハ」と笑った。
そうだ。こういう時は笑えばいいと思うよ。




