8月20日 女性初大総統爆誕! 働いて働いて働いて編
8月20日
このシティを支配していた金愚こと四天王サーモンドンと、悪徳大祭司がいなくなり、我々の独立運動は成功した。今日が革命の日となったのだ。
こうして、私はSouthern Crossシティの初の女性大総裁になった。
初心演説で「お前たちには、馬車馬のように働いて働いて働いてもらう。ライフ・ワーク・バランスなんて知らない。ライフ&ワーク=BLだ。すべてはBLのために。BLを極めるためには貫徹もやむなし。この町の義務とする。タヒぬのもやむなし」と命じた。
そして、町中を“魔界の地獄車”で走り回り、「馬車馬のように働かないヤツは、実際に私が馬車の部品にしてやる」と、私に逆らう馬鹿どもを実際に“部品”にして、その断末魔を聞かせることで、反対意見を完璧に封殺した。
童貞大邪神アンベレベ教団は強制的に解散させた。抵抗するヤツはみんな“魔界の地獄車”の部品にした。
それだけでなく、玉狩り族たちの溜飲を下げさせるために、男とは町中で会ってしまった瞬間に全力ビンタしてもいいと都市条例で定めてあげた。
道路を歩く時は女が真ん中を胸を張って進み、男は道端を申し訳なさそうに前屈みに歩く。
真の男女平等がこれにて実現したのだ。
なぜビンタなのかと言えば、男は基本馬鹿なんで、身体に教え込まないと覚えないからだ。ワニンゴの例を見れば分かるだろう。
しかし、女の方にも問題がないわけじゃない。
世の中に白馬に乗った王子はいないのと、時には妥協しなければならないことも、これからはきちんと教育していかねばならない。
そこでBLだ。BLは“正しい男”の姿を教え、女たちの幻想を打ち砕く。そのために本屋から耽美系BLは完全撤廃した。そして、燃やし尽くした。
小汚いオッサンが小汚いオッサンを愛でる……これを愛するのが、女たちに本当に必要なものだったのだ。
ワニンゴ、カレキ、ロリコ、ボイジャー・舞子にはそれぞれ役職を与えた。なんとなく、“はーと”、“くろーばー”、“すぺーど”、“くらぶ”とかニックネームをつけてやった。
ワニンゴは酒場で「(尻穴が)いてぇよぉ〜!」と、耽美系BLを見ると暴れるようになった。
カレキ、ロリコ、ボイジャー・舞子はなんかボコボコになったバイクを乗り回し、「ヒャッハー!」などと言って暴れるようになったが、なんかこんなスーパーが少し前にあったような……まあ、気のせいか。
……ん? そういや、私は何しにこの町に来たんだっけ?




