鶏茶漬け変遷
祖母のレシピと母のレシピ。
同じようで違う。違うようで同じ。
九州方面、元々は奄美大島発祥の料理に鶏茶漬けなるものがある。
うちの爺様の実家が九州なので、そこから我が家まで伝わったのだろう。
婆様が拵えたのは、塩味で焼いた鶏肉に煎茶を書けるタイプだった。
割とスタンダードな部類である。
そこからどんな変遷を経たのか。
母によるアレンジで大幅に変わっただろうレシピが、いま我が家の味になっている。鶏茶漬けという名がなければ大本が同じとは気づきにくいくらいに。
母のレシピは、鶏ささみは鶏胸肉に変わった。油分は増すが、作り置きを再加熱して保存してもかすかすになりにくくなった。
切り方も、一口大から小指の先ほどに。これなら幼児でも十分噛める。分配も広く薄くできる、かな。
塩炒めは、砂糖と醤油と酒で汁気の多い炒り煮。これも作り置き対策か。
肉の脂と砂糖醤油味でコクが増えたので、茶でなく白湯をかける。
薬味の生姜の千切りは、子供でも作れるオロシに変わった。
ネギは流石にアレンジなしか、小口切り(大きい場合はミジン)に。
薬味は好みで載せる。薬味を増やすと大人向けだ。
たまには湯をかけず、又は減らして混ぜご飯状態で食す。
こう書くと、多分、子供が多いのと、父の好みと、自分の味とで徐々に変わったんだろうな、と思う。
久しぶりに作ってみようか。
しかし野菜のおかずを追加するのは必須。
何でなきゃならんことはないが、ゴボウ煮つけとかおでんの大根とか、シンプルなものが恋しい。
玉子焼きは、間違いなく父は餌付けされたと思う。甘くてトロリ。




