表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/45

水餅のすすめ

餅は好きだ。

飽きるという声があるが、あれこれと味変すればいいじゃないか。

砂糖、塩、醤油、味噌、海苔、黄粉、小豆、カレー…何でも来い!

とはいえ、食べやすいタイミングは割と短時間で、そこはネックかも。

 最近は余り知られぬかもしれぬ。

 水餅は料理名でも、料理方法でもない。餅の一保存法の名だ。

 餅はある程度置くと、青カビをはじめ、カビが生えやすい。

 今は保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫や、短期間であれば冷蔵庫に入れて置けば良いが、昔はそんなものなどなかった。

 水を張った容器に餅を放り込む。これだけで餅に生えるカビを軽減できる。

 青カビなどは好気性、つまり酸素のある状態で活動する菌類であるが、空気中より水中の方が含有酸素が少ないので、その活動が制限されるわけだ。そのためカビが生えにくくなる。

 日々新鮮な空気の少ない水に取り換えることで、ある程度保存がきくわけだ。

 昔の人は酸素云々という理屈も知らずに見つけたわけだが、その時どんなドラマがあったんだろう?


 水餅の利点欠点は、表面の含水率の上がることだろうか。

 表面を水洗い後、水気を拭き取ってから使用する。

 水気が多い分、軟らかくなりやすいが、反面だれたりこびりついたりしやすくなる。

 焼き餅にするとムラに焦げたり、網にくっついたりもする。

 電子レンジで温めれば、搗き立てのように柔らかくもなるが、うっかりすると溶けちゃうぞ。

 何といっても、あの焦げ感がなくなるのが案外残念だと気付く。

 焼いた餅を、薄く塩で味付けした湯に浸し、パリパリの焼き目を割りながらかぶりつく。餅は柔らかく香ばしく、湯にも香ばしい香りが移り、上品なスープのようだ。

 大好きな一品だが、電子レンジで柔らかくなっただけでは味わえない。焼いてこそのものなのだ。


 よく溶けるので、溶かしてトロミとして利用するのもありだ。

 雑煮の餅を、溶けにくいように焼く方法もあるが、その逆を行く。

 良く溶かせば、おかゆのような離乳食にもなる。

 ちょっとずつ含ませて、ちゃんと飲み込みを確認しつつ与える。

 カレーに混ぜるととろみの強いカレーになるぞ。さらにライスを餅に変えれば、餅消費量もさらにアップだ!


 まあ、水餅にしなければならんほど残さねば良い話ではあるが。

 ちょっとした勘違いで、家人が多めに発注したらしい。加えて、栃餅草餅もラインナップにどうしても欲しくて。

 そんなわけで、正月明けから当分、家での食事は餅になった。

 飽きないうちに消費できたのは僥倖であるが…一寸体重計が怖い。

でも夏場に敢えて食べようという気にはならない。フシギ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ