表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/45

あぁ、ねぶか

ネギ好きには是非。

嫌いな人は…まあ騙されたと思って食べてみろ。


 ネギを貰った。

 長ネギとか白ネギとか呼ばれるアレである。○○ネギとか大層な名前のつかない、地元の農家が普通に作る、一束百円前後(直売店価格)なものだ。

 大雪になるから、と慌てて収穫したようで、当然根つき泥つき、葉の数も商品基準と未照合。

 そんなのが軽トラ一杯積まれていて、通りがかりに声を掛け、ホイと一束渡される。

 商業ルートに乗せるには時間と手間がかかり、雪に埋もれれば処分費の損が行く。

 そんなこんなでお裾分けになったようだ。


 思わぬネギ束プレゼントに感謝しつつ、さあどうしよう。


 とりあえず、一枚剥く。泥んこの皮をずるりと剥げば、滑らかな白い肌がするんと出た。

 太くむっちりとした、立派なネギである。

 余りの色っぽさに、瞬時に心が決まった。


 白い胴を、5㎝くらいの長さに切る。

 フライパンを熱々にして、並べられるほどの量を放り込み、白い柱を立ててまず両端から焼いていく。

 両端に焼き目が付いたら、寝転がして蓋をし、しばし蒸すように横胴から火を通す。焼き目が付き始めたら蓋を取り、少量の醤油をかけ回すし、直後ガッと混ぜるように絡めて、できあがりだ。

 アツアツのうちに即、食すべし。

 とろりと甘く、ネギと醤油の少し焦げた香りがまた、食欲を誘う。

 下手な加工など不要、と言わしめる絶品である。

 なお、内にも外にも鉄砲に注意!だ。



 ところで、青い葉っぱが残っているぞ。

 青い葉っぱは青臭くて嫌い、中のヌルヌルがキモチ悪い、とか言っちゃあ駄目だ。

 みんなの大好きな「健康に良い成分」とか入ってるぞ。

 …とかはどうでもいいが。


 ざっと切って炒めるだけでも、当然うまいが。

 刻んで、ネギだけ炒飯というのもありだ。

 フライパンに油を熱し、ネギをこれでもかというほど入れ、炒める。

 塩醤油でざっと味をつけ、玉子を割り入れがっと描き回したところで白飯を放り込み炒める。胡椒は適宜。

 玉子やハムベーコンは好みと懐具合で。

 だが一度は、単純にネギだけ!で挑んでみてほしい。


 ネギだけの味噌汁もお勧めだ。剣客商売の若先生は最初、根深汁ばかりだったが、金がないだけでなくちゃんと美味かったからでもある。

 なお出汁はケチらないことがポイントだ。そして豆腐があるとなおよろし。


 大量にある場合は、小さく刻み少しずつ食品用ラップに包んで冷凍しておくと、風味は減るが長持ちする。

 冷蔵庫ではどうしても足が速いので、香りのよいうちに消費すべし。

 この時期、ラーメンやうどんなどのトッピングに、ガッツリ山盛りしても良い。


 …で。

 まだ束が残っていたりするのだが。

 外はしんしんと雪が積もり始めていたりする。

 うむ、あとは鍋で良かろう。

どうしても駄目な人は仕方ないが。

カップめんに挟まった味もそっけもない乾燥ネギを千枚通しで取り除くというのは…伝説級レベルだと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ