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集合的無意識が私達に与える影響について  作者: 10MA
夢での詭謀

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078 裏話〜???〜

暗い駅前のロータリーに一人の人物が立っている。

黒いコートのフードを深く被り、顔は見えない。

背は高いが、身体は細身で、そのシルエットから性別は判断できない。


アーケードへ向けて歩き出す。

張本が刀を前に座り込んで震えていた。

コートの人物に気付くと、驚き、腰が抜けたように 後退りする。


「だれ!だだだ誰だっ!」


無視して刀が置かれた地面を見ると、乾いた血の跡が広がっている。

転がっている刀を拾い、座っている驚く張本の胸に突き刺した。

肉を裂く感触が、刀を通して手に伝わって来るが、特に何の感情もわかない。


「ーは?え?」


刺された本人は目の前の光景が理解できない。

自分の胸に突き立てられた刀と、コートの人物を交互に見る。

そのまま刀を手放すと、張本はどさりと倒れ、動かなくなった。

乾いた血の跡を覆い隠すように、さらに広い血だまりが広がる。


さらにその人物は歩き続ける。

街は静寂に包まれているが、耳を澄ますと風や木々のざわめきに混じって、足音や人の声がする。

そこを目指して歩みを進める。


高いビルの下まで来ると、頭上からかすかに物音や声が聞こえる。

ビルの中に入り、エレベーターを待つ。

警報装置は鳴らない。ここはそういう場所だと分かっている。

今自分が通ってきた入り口から物音がした。

何かが地面に落ちてきた衝突音。


「逝ったか、タマキ・・・」


コートの人物の声は低い男の声だった。

ガラスの向こうに、血が広がっていくのが見えた。

いくらあのタマキとはいえ、ここから落ちたのでは絶命している。

それは意識だけの存在となったとはいえ、生身の人間と同じ末路だという事を、男は知っている。


屋上まで上がると相馬が(うずくま)っている。

辺り一面は血に染まっていた。

今日はよくよく血を見る日だと思い、男は眉をひそめた。

足音を殺して背後に立つ。

風が吹くと、相馬はゆっくりとその体を起こした。

その頭を横薙ぎに殴ると、相馬は倒れ動かなくなった。


「・・・死ぬなよ、まだ」



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