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魔装機マナリリアン  作者: ロア
   WORLD of END 7章
63/120

7章 異世界転移 52話-記憶を巡る

〈52-1 面倒を見ることに〉


▶︎ディナガード国 城


 俺達はディナガードに戻り

 海賊達の事をデルクに話した


 海に出る化け物は古代の魔装機で

 それを使い海賊達は悪さをしていた

 海賊達のオーブ船長は

 もう悪さをしないと俺達に約束してくれた



デルク

『それで?』


ネル

『え?話した通りだけど』


デルク

『犯罪者が居るなら捕まえるのが普通だろ

 それを野放しにするとは...』



 そうは言うが アイツらも悪い奴じゃ無い

 確かに悪いことはしていたが

 ナインだって、お前の好きにしろって言ってたし


 こんな考えを持つ俺が普通じゃ無いのか?



デルク

『海の化け物の事は分かった

 その古代の魔装機は誰かに悪用されるかも知れない

 機士に依頼して創作させる』


ネル

『もしかして、それ見つけたら大金が貰える!?』


デルク

『・・・・・』



 俺は部屋を追い出された


 なんだよ、せっかく手伝ってやろうと思ったのに


 俺はナナミの事を思い出し

 ナナミが居るライルの研究室に向かった


 ナナミは海に落ちた衝撃で

 記憶を全て忘れてしまっている


 その事で俺は まだライルに何にも言ってなかった



▶︎ライルの研究室


 俺は恐る恐る部屋に入った


 大事な娘見たいなロボットが

 記憶を無くして帰ってきたんだ

 間違いなく怒っているに違いない


 ライルとナナミは椅子に座っていた



ネル

『あの〜、ライル博士...そのですね..』


ライル

『ネル君か、どうやらナナミのメモリーが

 海に落ちた衝撃で消失した見たいだね』



 アレ? 怒ってない?


 ライルは言った

 メモリーはまた何処かで復旧する可能性があると

 それまでネル君がナナミを預かってくれないか?


 え?良いのか?

 ナナミは病気のバエル王の世話や

 ライルの手伝いをしていたんだろ?


 どうやら

 バエル王の世話は別の者がやっていて

 ライルも今の研究に困って無いそうだ



ライル

『それに、ナナミの記憶で1番古くて新しいネル君と

 いた方が治る可能性が上がるかも知れない』


ネル

『そんなもんなんですか?』



 俺はナナミの顔を見た


 ナナミは不安そうに俺の顔を見ていた


 記憶が無いままなのは可哀想だ

 しばらく俺がナナミの面倒を見てやるか



ライル

『寝泊まりも一緒の方がいいね

 ネル君の部屋のベッド2つ合ったよね?

 ナナミと一緒に暮らせるかい?』


ネル

『え?』



▶︎学園の寮 ネルの部屋


 俺とナナミは部屋に帰ると

 ナナミは隣のベッドを使い ベッドの上に座った


 前まではアランが使っていたのだが

 今はナナミが使っている


 アランがいた時と同じような物だろう

 そう思おうとしたが 全然違う!!


 ナナミはアンドロイドだが!!

 見た目は大人の女性と一緒!!


 ひとつ屋根の下

 俺は女性の人とコレから一緒に暮らすのか!?


 いや待て待て、ナナミはアンドロイド ロボットだ

 ロボットに変な事を考えないだろ普通!!


 だが俺は思い出した

 昔女型のロボットの同人誌を読んでいた学生時代を


 そんな事を思い出し

 俺はダメだダメだと頭を叩いた



ナナミ

『ネルさんどうしたんですか?顔が赤いですよ?』


ネル

『なんでも無いよ!!』



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈52-2 信じてなかった〉


▶︎ネルの部屋


 深夜1時が過ぎ

 俺は自分の布団でベッドで眠ろうとしていた


 そう グッスリと 静かな空間で

 誰にも邪魔される事なく

 睡眠は取らないとダメなんだ


 ダメなんだけど・・・


 俺は寝ようと必死に努力したが

 隣が気になり 眠れなかった



ネル

『・・・、あの』


ナナミ

『なんですか?』


ネル

『寝ないんですか?』



 俺はライルが作った

 人工知能アンドロイド試作品NIS-0773

 通称ナナミの面倒を見ることになった


 ナナミは記憶を忘れ

 自分が何者なのかも分かっていない


 俺が寝ないのかと聞くと

 眠くないようです、っとナナミは答えた


 どうやら、アンドロイドには睡眠が不要で

 眠れないのだろう


 スリープモードとかは無いのかと聞くも

 なんですかソレ?っと分からなそうな顔をした

 自分がアンドロイドだって事も

 忘れたんじゃ無いだろうな


 隣に居るナナミがずっとコチラを見ている

 こんな状況で寝れる訳無いだろ!!


 俺は起き上がり 部屋を出ようとした



ナナミ

『何処かに行くんですか?』


ネル

『気晴らしにお風呂に入ってくる

 気分を落ち着かせる為に』



▶︎寮の大浴場


 俺はさっきの疲れを洗い流そうと

 深夜のお風呂に体を沈めた


 深夜に入るお風呂は久々だ

 皆んなが眠っているこんな時間に

 お風呂に入れる背徳感がたまらないんだよな。


 オッサン見たいな声を出しながら

 俺は1人の時間を楽しんでいると


 ガラガラ


 大浴場の入り口の扉が開き

 裸のナインが入ってきた


 俺は驚き ナインの名を叫んでいた

 どうしてこんな時間にコイツが!!



ナイン

『ネルも居たのか 隣、失礼するぞ』


ネル

『え!?は!!』



 何事も無さそうにナインは

 湯船に浸かり俺の隣に座ってきた


 俺は動揺していたが ナインはいつも通りだった

 コイツに恥じらいとか無いのか!?


 ナインは俺の体を見て言った



ナイン

『本当に男だったんだな』


ネル

『まだ疑ってたのかよ!!てか、

 お前はなんでそんな平気そうなんだよ!!』


ナイン

『お前は子供だろ?』


ネル

『だから教えただろ!!俺は転生者で

 本来の俺は27歳の男だったんだって!!』


ナイン

『その話も本当か怪しい』



 なんで信じてくれないんだよ!!


 平気そうなナインは

 体を隠す事なく湯船に浸かっていた


 こんな事がエレノアに知られたら絶対怒られる

 俺はこの場から去ろうと 逃げようとした



ナイン

『どうして逃げる?

 何かやましい事でもあるのか?』



 ナインは俺の手を掴み そう言った


「体をコッチに向けるな!!」

 っと俺は照れながら怒ると

 ナインは俺の下半身を見てこう言う



ナイン

『ふむ、お前も男なのだな』


ネル

『ウルセェー』



 俺は股を両手で押さえながら 浴場を出た



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈52-3 七色の爆弾1〉


 翌朝

 俺とナナミは、ディナガード国を歩いていた



ネル

『あそこが噴水の広場で 向こうが図書館』



 ディナガード国の地形すらナナミは忘れていた

 記憶を忘れたナナミに

 俺はディナガード国の案内をしていた


 そんな俺達の前に

 レイナ達のいつもの3人とウェルチがやって来た


 俺はレイナ達を ナナミに紹介した



ナナミ

『始めまして、って皆さんは

 私の事覚えてるんでしたよね、ごめんなさい』


レイナ

『本当に記憶がなくなっちゃったのね』


ウェルチ

『大変そうですね』


マル

『記憶喪失って、ちょっとカッコいいよね〜』


ノノカ

『マルさん、ナナミさんは困ってるんですよ

 そんな言い方酷いじゃ無いですか』



 皆もナナミの心配をしてくれていた

 ナナミもスッカリ

 ディナガード国の家族になっていたんだな


 俺はレイナ達4人に聞いた、今から何処に行くのか


 レイナ達は 海に沈んだ

 古代の魔装機ヴァーグランスを

 デルクに頼まれ探しに行くのだと教えてくれた


 ヴァーグランスが見つかったら

 俺にも教えてねっと俺はレイナに言った



レイナ

『それよりアンタ、ナナミと一緒の部屋で

 今は寝泊まりしてるんでしょ?

 ナナミに変な事とかして無いでしょうね?』


ネル

『する訳無いだろ!!』


レイナ

『どうだか、アンタとライル博士は

 少し変態なところもあるから』



 言わせておけば


 て言うか、ライルもそんな風に言われてるのか?

 まあそうか ナナミを作って

 下着まで自分で買って履かせてるらしいし



ウェルチ

『記憶が無いって寂しいですね』


マル

『忘れるで思い出したけど

 昔、爆弾花火を打ち上げてる叔父さんが居たよね?

 最近見なくなったけど

 あの人どうしてるのかな〜?また見たいな』


ノノカ

『そうですね、確かに見なくなりましたよね』



 爆弾花火? この世界にも花火があるのか?

 それが何なのか 俺はレイナ達に聞いた


 爆弾花火は マナを注いで爆発させる

 魔法の花火なのだとか

 火や氷や雷など、様々な魔法を爆弾の中に入れ

 それを打ち上げるのだと言う


 なんだそれ、めちゃ面白そう


 ナナミも、見てみたいですね と言った

 俺も見てみたい


 俺はその爆弾花火を作っている叔父さんが

 何処にいるのか探してみる事にした


 とりあえず

 サラサやレベッカ達に聞いて見るか

 仕事中の3人を見つけ 俺は

 爆弾花火を作っている叔父さんに付いて聞いてみた



サラサ

『爆弾花火の叔父さん?

 確かに昔は良く見かけたけど 最近は見ないわね』


レベッカ

『懐かしいですわね、爆弾花火はとても美しく

 心まで魅了されてましたわ』


ナラ

『ごめんなさい、爆弾花火を作っている職人の方が

 何処にいるのか私も分からないです』



 3人に聞いて見たが 誰も知らないようだ


 もしかしてだけど

 もうこの世にいないのでは?


 ナナミは残念そうにしていた

 見つからないのなら仕方ないですね

 そう寂しそうに言って



オシコ

『コレがアンドロイドのナナミさんか初めて見た』


ナナミ

『キャァ!!』



 突然現れたオシコは

 ナナミの体をねぶるような手付きで

 ナナミを触っていた


 ナナミは可愛らしく声を出し

 俺はオシコに怒った



ネル

『何してんですかオシコさん!!』


オシコ

『ごめんごめん、噂のアンドロイドが

 どんな肌触りなのか気になって』



 オシコはナナミの胸を揉みながら

「とても柔らかいよ、ネル君も揉むかい?」

 っと言ってきた


 揉む訳無いだろ!!...え?柔らかいの?

 俺はその言葉が気になり ナナミの体を見ていた


 ナナミは恥ずかしくなり

 体を隠すように塞ぎ込んでいた


 ライル博士の奴、

 完全に女性としてナナミを作ったんだな

 とんだ変態博士だよ



オシコ

『ナナミさん見たいなアンドロイドが量産出来れば

 とても高く売れるだろうね

 貴族の人とかは変態な人とか多いし』


ネル

『なんちゅう事考えてるんだよ』


オシコ

『ライル博士はもう実験とかしたのかな?セッ』


ネル

『あーあー、それ以上言うな!!』



 俺はオシコが言おうとしたBワードを止めた


 確かに俺も気になるが

 ライルとナナミが

 そんな事してたなんて考えたくも無い!!



オシコ

『それより、ネル君達は今何してるんだい?』


ネル

『爆弾花火を作ってる叔父さんを探してたんだけど

 オシコが知ってる訳ないよね』


オシコ

『知ってるよ、だって

 私のお爺ちゃんがその爆弾花火職人だからね』



 えええええ!!!!

 俺は今日1番の驚きを見せた



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈52-4 七色の爆弾2〉


 オシコの教えて貰った場所に俺とナナミは行った


 ディナガード国より西に進むと

 小さな山小屋があり

 そこに オシコのお爺さんが暮らしている

 そうオシコから教えて貰った


 マナリリアンの助手席に

 座っていたナナミは指を刺し アレっと呟いた


 小さな山小屋が森の中でポツンと建てられていた


 周囲には 広場のような場所もあり

 大砲や爆弾なども置かれていた



ナナミ

『爆弾花火職人さん居るんですかね?』


ネル

『さぁな』



 家のドアを2回ノックすると

 家の中から歳終えた老人の声で返事が返って来た


 ガチャっとドアが開くと

 爆弾花火職人らしき人物は

 俺達を見て不穏な表情を浮かべた



老人

『誰だお前ら?』


ネル

『貴方がオシコさんのお爺さん?

 爆弾花火を作っていたって聞いて

 ディナガード国から来ました』


ハナビ

『孫娘の友達か?そうだ

 ワシはハナビ・アインシュテル

 爆弾花火を作っていた者だよ』



 おぉ、本当にオシコのお爺さんだったとは

 名字があるって事は この人も貴族なのだろう


 でも何故 貴族の人がこんな山奥で?


 俺は失礼ながらも聞いた

 どうして貴族の人が

 こんなところで1人で暮らしているのか


 ハナビさんは 俺達を家に招いてくれ

 飲み物を出してくれ俺の質問に答えてくれた


 オシコさんの父親や母親は

 ここより更に西の大きな街で暮らしていて

 ハナビさんも昔はそこで暮らしていたが

 爆弾花火を作る理由もあり

 街から離れたこの場所で1人で暮らしているらしい


 ハナビさんには妻のキラリさんが居たらしい

 キラリさんは病気で亡くなったが

 その前までは

 そこそこの魔装機乗りで有名だったと言う


 魔法にも長けていて

 光と闇の魔法以外の4つの属性魔法を

 手足のように扱えたらしい


 その魔法を使い 魔法芸と呼ばれる

 子供達を楽しませる事を

 キラリさんはやっていたそうだ


 やがて歳でマナが低下して

 魔法芸をやらなくなったキラリさんは

 子供達を楽しませる事ができず 悲しんだ


 そこでハナビは

 爆弾技術者と呼ばれる仕事をした経験を活かし

 魔石に色んな属性のマナを溜め込み

 それを空に打ち上げ

 綺麗な爆弾を作ったのだと


 ハナビの名前を取り

 その爆弾を爆弾花火と皆は呼ぶようになった


 キラリさんはハナビが作った

 綺麗な爆弾花火を見て

 眠るように安らかに死んだらしい



ナナミ

『ロマンチックですね、

 私も爆弾花火を見てみたいです』


ハナビ

『もう爆弾花火は作ってない

 歳で手も自由に動かんし、

 今の子供達はそんなもんに興味など微塵もない』



 そんな せっかくココまで来て

 爆弾花火を見れないなんて


 俺とナナミはガッカリした


 いや待てよ

 俺が手伝えば 爆弾花火を作れるのでは?


 俺はハナビさんに言った

 協力するからもう一度爆弾花火を作って欲しいと


 何馬鹿な事を言ってる見たいな顔で

 ハナビさんは俺の顔を見ていた



ナナミ

『私も手伝います!!』


ネル

『それは助かる。良いだろハナビさん?』


ハナビ

『勝手な子供達だな...やるからには手は抜かんぞ』



 ハナビさんの了解も得て

 俺達は爆弾花火を作る事になった



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈52-5 七色の爆弾3〉


 ハナビと一緒に

 爆弾花火を作る事になった俺とナナミ


 ハナビは俺達に爆弾花火に使う

 爆弾花火用の魔石を渡してきた

 この魔石に

 六つの各属性の魔法を溜め込み

 持って来てくれと 俺達に頼んできた


 お安い御用だ!!俺は魔石を受け取り

 一度ディナガード国に帰る事にした

 俺とナナミは魔法が使えない

 ディナガード国に居る学園の生徒達なら

 簡単に六属性の魔法を魔石に集めれるだろう



▶︎ディナガード国 学園


 俺は生徒達を集め

 この魔石に属性魔法を入れて欲しいと頼んだ


 生徒達は皆協力的で

 2つ返事で皆マナを溜めさせてくれた



ハルタン

『しょうがないなぁ!!ネルの頼みだ

 私の氷魔法も少し分けてやるか』



 ハルタンはニヤニヤとしながらそう言ったが

 コイツの使う魔法は氷では無く氷が溶けた水魔法だ


 俺はハルタンにいらないと言うと

 ハルタンは凄く怒り始めた



ハルタン

『なんだと!!ネルのクセに生意気だぞ!!』



 うるさい奴だ、俺は別の方角を見て

 居ないはずのナインの名前を呼び

 ハルタンを驚かそうとした


 ハルタンはナインの名前を聞いて

 顔色を変え

「そう言えば用事を思い出した」っと言って

 何処かに逃げて言った


 シメシメ、作戦成功だ


 一緒に居たナナミは

 可哀想ですと俺に言って来たが

 俺はそうは思わなかった


 生徒達からマナを貰い

 六つの内五つの属性を魔石に溜め込む事ができた

 残すは闇の魔法だけ

 俺は誰か闇魔法を使える人が居ないか

 集まった生徒達から聞くが

 闇魔法は珍しく

 集まった生徒の中には使える者は居なかった


 困った どうすれば良いんだ?


 すると、俺の後ろから怖い声で

 どうしたのっと耳元で喋りかけて来た


 俺は驚き 後ろを振り向くと

 そこにはカゲコさんが後ろに立っていた



ネル

『かっカゲコさん?

 いきなり後ろから声を掛けないでください』



 ごめんねとカゲコは俺に謝った


 この人に後ろから声を掛けられれば

 誰でも寿命が縮まる

 学校では暗いオーラを放っているし

 声もお化けのように不気味だ


 ん? 待てよ?


 俺はカゲコに聞いた

 カゲコなら闇魔法を使えるかも知れない

 この人はオカルト話や闇魔法にもやたらと詳しい

 この人ならもしかすると!!



カゲコ

『ごめんね、私光魔法しか使えないの』



 何でだよ!!

 見た目や性格に似合わず光なのかよ!!


 俺は諦め掛けているとオシコがやって来た


 オシコは俺に言った

 お爺ちゃんには会えたのかとか

 その魔石で何をやってるのかとか


 俺はオシコに説明した

 爆弾花火を作るため

 六つの属性魔法を集めているのだが

 残り1つの闇魔法が集まらないのだと



オシコ

『そんな事か、なら私の出番見たいだね』


ネル

『どう言う事?』



 オシコは闇魔法を魔石に注ぎ

 ハイ、コレ っと言って魔石を手渡して来た


 まさかオシコが

 闇魔法が使えると思って無かったので凄く驚いた


 この人って実は凄いのでは?

 そう少しだけ思った   少しだけね



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈52-6 七色の爆弾4〉


 魔石に六つの属性を集め

 俺とナナミはそれを持って

 ハナビさんの場所に持ち帰った



▶︎花火の小屋


ハナビ

『本当にマナを集めてくるとは』


ネル

『へへへ』



 しょうがない奴らだと思っていそうなハナビは

「仕方ない」と言って 重い腰を上げた


 数年振りに爆弾花火を作ってくれると

 ハナビは俺達に言ってくれた

 ただし、作るのを手伝ってもらう条件付きだったが


 ハナビの仕事場に行くと

 無数の火薬と爆弾の金型が置かれていた


 俺とナナミは

 ハナビに言われた通りに手伝いをしていたが

「気をつけろよ、火薬と魔石を扱かってる

 軽くこの周辺を吹き飛ばす威力はある」

 そう俺に忠告した


 そんな事言われたら

 怖くて手が震えるだろ!!


 俺は手を震えさせながら

 作業を続けていると

 ナナミは心配そうに俺を見ていた



ナナミ

『大丈夫ですかネルさん?』


ネル

『ヘーキヘーキ、ダイジョウブダヨ』



 そんなこんながあり 遂に爆弾花火は完成した


 俺とナナミは喜び

 ハナビさんも少し嬉しそうだった


 せっかく作ったんだ

 どうせならディナガード国の皆んなにも見て欲しい


 俺はハナビさんに頼み ディナガード国で

 作った爆弾花火を打ち上げて欲しいと頼んだ



ハナビ

『構わんが、どうせ皆興味なんぞ無いぞ?』



▶︎ディナガード国 学園


 日が落ち 辺りがスッカリと暗くなった


 爆弾花火を打ち上げると聞き

 学園の生徒達は広場に集まりその時を待っていた

「久々に見るね爆弾花火」

「ネル君が作ったらしいよ」

「私、夜空に光アレ好きなんだよね」


 集まった生徒は凄く楽しみに待っていた


 俺とナナミは生徒達の元に向かい

 そろそろ始まるよっと教えた


 離れた場所で

 ハナビさんが爆弾花火に火を付ける

 そして

 ディナガード国の夜空に

 魔法で輝く爆弾花火が打ち上がった


 火属性の赤や氷属性の青

 黄色に白に紫と 色んな色が空を照らし輝く


 その光景に生徒達は喜び 俺も喜んだ


 隣で見ていたナナミは

 口を開けてただジッと見ていた


 彼女は記憶を無くして何も思い出せないだろうけど

 今日の日の事は、たぶん 一生忘れないのだろう



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈52-7 ハーブティーを作る1〉


 今日は珍しい組み合わせで街を歩いている

 俺とナナミ そして

 ディナガード国の機士のレベッカと


 サラサとレベッカは

 いつも一緒に居るイメージがあるが

 俺とレベッカに共通点は余り無く

 一緒に居る事も少ない

 なのに何故? 今日は一緒に居るのかと言うと

 レベッカに食事に誘われ

 俺とナナミは同行する事になった



レベッカ

『付きましたわ』



 そう言って到着したのは

 エレノアとデートに来た時に来た

 ルマンドと言うオシャレな店だった


 ここは確か、とんでもない値段で

 デザートや飲み物が売っている店

 庶民では決して足を踏み入れる事すら無いだろう


 俺は少し嫌そうな顔をして

 お金が余り とレベッカに言った



レベッカ

『私が奢りますわ、気にしないでください』



「良いんです?」っと

 ヘラヘラした感じで俺は言っていた


 レベッカは少し嫌な顔をして えぇ

 と返事をした、なんか悪いな


 俺とナナミとレベッカはルマンドに入り

 レベッカのオススメの

 チーズケーキとハーブティーを注文した


 3人分のチーズケーキとハーブティーが届き

 俺とナナミはレベッカに礼を言って食べた



ネル

『あ!!そう言えばナナミって食事は出来るの?』


ナナミ

『出来るみたいですね、

 食べても味も香りも何も感じませんが』



 それなら良かった、また変に壊れたら

 ライルが今度こそ怒りそうだしな



ナナミ

『ごめんなさい、せっかく頂いたのに

 お金と食べ物の無駄でしたよね・・・』


レベッカ

『そんな事ありませんわ

 雰囲気を楽しむのも、食事なのですわよ』



 ナナミはまた下を向き少し嬉しそうにした

 雰囲気を楽しむのはナナミにも出来そうだ


 俺はハーブティーを飲み

 凄く美味しかったので

 もう一つ注文しようと店員を呼んだ


 ルマンドの店主 ミラミナは

 俺の側に近寄り何でしょうか?っと聞いて来た

 俺はハーブティーのお代わりを注文すると

 レベッカが「その分は奢りませんわよ」

 そう不満そうな顔で言ってきた


 俺は奢って貰えないなら

 注文を取り下げようとしたら

 ミラミナは申し訳なさそうにしていた



ミラミナ

『ごめんなさい、さっきので

 ハーブを使い果たしちゃって

 お代わりを出せないんです』



 俺は胸を撫で下ろし 良かったと安心した


 レベッカは不思議そうに店長のミラミナに聞いた


 聞くところによると

 この店はハーブの種類も沢山あって

 基本在庫が切れる事が無いのだとか


 ローズストーン国から輸入で

 ハーブを取り寄せていたらしいが

 街道で山賊騒ぎがあり 輸入品が滞っているらしい



ネル

『大変そうですね、俺達で何とか出来ないの?』



 レベッカに俺は山賊達を倒そうと提案するが

 ローズストーン国の機士の仕事なので

 コチラから手出しするのは良くないらしい


 それに

 戦力はローズストーン国の方が上だ

 放っておいても

 山賊レベルなら何とかできるだろうと

 レベッカは考えていた


 それもそうだな

 キサラギやアズサ達が負けるとも思えない

 俺も山賊達の件は彼女達に任せておこうと思った



ナナミ

『ハーブが無くて

 ハーブティーが作れないのは残念ですね』


ミラミナ

『近くの山や森にも

 色んな種類のハーブが生えているのですが

 私は仕事があって店を離れられませんし』



 そんな事か ならば俺の出番だな

 俺は店長のミラミナに言った

 俺が店で使うハーブを集めて来てあげると


 それを聞いたレベッカは

 私も手伝いますわっと 俺に言ってきた


 もちろん、

 ナナミもハーブ集めの手伝いをしてくれるそうだ


 俺達3人は

 美味しいハーブティーの材料を集めに

 ミラミナから

 ハーブが生えてそうな場所を教えてもらった



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈52-8 ハーブティーを作る2〉


 俺達はミラミナから

 ハーブが生えてそうな場所を教えてもらい

 その場所に向かった



▶︎ディナガード領 森


 近くの森まで歩いてきた


 ミラミナからは

 ハーブの形や見た目も教えてもらっていたので

 俺達はソレを探した


 目の前に聞いた形と同じ草を見つけ

 ソレを手に取り見つけたよっと2人に言った



レベッカ

『それは雑草ですわ

 真面目に探してくださる』



 雑草かそうじゃ無いかなんて素人には分からねぇよ


 レベッカとナナミは

 俺が手にしたよく似た草を集め

 ミラミナから言われていたハーブを集めていた


 俺は必死に探すが

 辺りには良く似た草が沢山生えていた

 雑草とハーブの違いが全く分からない

 ダメだ、俺じゃ役に立てそうに無い


 俺は諦め 近くの石に座った


 俺は上を見上げると

 少し高いところにレベッカとナナミが集めている

 ハーブに似た草が沢山生えているのが目についた


「アレは?」っと俺は2人に聞くと

 あんな所に沢山あったんですね と

 レベッカとナナミは驚いていた


 やった 俺の手柄だな



レベッカ

『少し手が届きませんわ

 ネルさん、しゃがんで足場になってくれません?』


ネル

『え?』



 俺はしゃがみ

 その上にレベッカが乗ってきた


 子供の体型の俺よりレベッカの身長は大きい

 ソレに体重も全然違う


 俺は重たくて苦しみながら

 普通逆だろとレベッカに言うと

 レベッカは服を汚したくないと言ってきやがった



ネル

『ダメだ...潰れる...』


ナナミ

『大丈夫ですかネルさん!!

 私が変わりますよ!!』



 俺の代わりに ナナミがレベッカの土台になった


 ナナミは他の機士達と同じぐらいの身長がある

 最初からナナミに任せとくべきだった

 肩が外れるかと思った


 レベッカはナナミの上に乗り

 何かに気がつき

 スカートを押さえ俺の顔を見て言った



レベッカ

『こっちを見たら怒りますわよ』


ネル

『見ませんよ』



 そう言ってハーブを集め出したレベッカ


 俺は少しだけレベッカを見て直ぐに別の方角を見た

 お嬢様な雰囲気を感じさせているレベッカだが

 下着はかなり派手見たいだ


 ハーブを集め終わり

 俺達はミラミナの店に戻った



▶︎ルマンド


 沢山のハーブをミラミナに手渡すと

 お礼にと言って

 ミラミナはハーブティーをご馳走してくれた


 良い香りのハーブティーに

 俺とレベッカはうっとりとしていた


 ナナミにもハーブティーを用意したミラミナ


 ナナミは申し訳ない顔で言い出した



ナナミ

『私なんかにそんな!!

 ロボットだから味も香りも分かりませんし

 無駄になっちゃいますよ!!』


ミラミナ

『自分で取ってきた

 ハーブティーはまた格別なんですよ?』


レベッカ

『そうですわ、ソレに言いましたでしょ?

 食事は雰囲気も楽しむ物だと』



 2人の言葉に ナナミは不安そうに

 ハーブティーをひと口飲んだ


 もちろん

 味も香りもナナミは分かっていなかっただろう


 だけど

 その様子を俺達は嬉しそうに見ていると

 ナナミも嬉しそうな顔で言った


 美味しいです と



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈52-9 伝説の魔道具〉


 俺とナナミはエレノア姫に呼ばれ

 ディナガード城に来ていた


 ナナミが記憶を無くした事をエレノアも知り

 記憶を取り戻す協力をしてくれるようだ

 本当にエレノアは優しいな

 俺が惚れた人なだけはある


 でもどうやって

 ナナミの記憶を取り戻そうとしてくれるんだ?

 俺はエレノアに尋ねると

 エレノアは少し待っててくださいと言った


 待ってたら何かあるのか?


 少し待っていると

 機士のサラサが、何かを持ってやってきた



ネル

『サラサさんも来てたんですね

 その手に持っている物は何ですか?』



 サラサは持ってきた物を机の上に置いた

 どうやら何個か持ってきた用だが

 なんなんだコレ?



エレノア

『ネルさんは伝説の魔道具を覚えていますか?』



 伝説の魔道具

 確かディナガード国の王家の人間が持っている

 勇気の魔女 赤のディナが使っていたと言われる

 7つの魔道具の事だったよな?


 1つは賢者の石で

 マナリリアンに使われている

 謎の魔石と似た性質を持つ石


 2つ目はフェアリーの涙

 死人を自分の命と引き換えに生き返らせる

 瓶の中に入れられたフェアリー族の涙


 俺は知っていた伝説の魔道具をナナミに教えていた

 ナナミは興味深そうに話を聞いてくれた



エレノア

『そうです、その伝説の魔道具の残り四つを

 サラサさんに運んできて貰ったんです』


サラサ

『王家の秘宝だから、誰かに盗まれたら大問題よ

 だから私が見張り役で来てんのよ』


ネル

『俺は盗むような真似なんてしない!!』


サラサ

『ナナミさんはともかく、最近お金に貪欲なネルなら

 コレを盗んで売ろうとしてもおかしくないからね』



 誰がそんな事するか!!

 確かに貴族になる為にお金は欲しいが、

 犯罪してまで貴族になろうとは思ってない

 そんな事したら

 エレノアにだって迷惑掛けるだろ!!


 俺はそんな事を言うサラサを睨んでいると

 エレノアは伝説の魔道具を見て目を光らせていた

 どうしたんだエレノア?


 エレノアは伝説の魔道具を見て

 独り言のように喋り始めた



エレノア

『コレを売ればネルさんが貴族になれるお金が集まる

 って事は、私はネルさんと公式に結婚出来る』


サラサ

『エレノア姫?冗談で言ってますよね?

 王家の秘宝なんですよ?』


ナナミ

『ダメですよエレノア様!!』



 エレノアは伝説の魔道具を売ろうと考えていた

 俺はエレノアの肩を掴み 目を覚ませと呼びかけた

 こんなもん売らなくたって

 俺はお前に相応しい男になってやる!!


 エレノアは正気を取り戻し

 ごめんなさいと言った


 俺は伝説の魔道具を見ると

 見た事ない道具が四つ置かれていた


 ん?伝説の魔道具は7個あるんだよな?

 俺が知っているので2つ

 今目の前に置かれているのが4つ

 1つなく無いか?


 エレノアが言うには

 最後の1つは先代の王が

 誰かに手渡しこの場に無いらしい

 今は何処にあるかも分からないのだと


 残りの伝説の魔道具は

 使われた賢者の石とフェアリーの涙以外は

 今もディナガード国にあるのか



エレノア

『城の中では実用出来ません。中庭に出ましょう』



 俺達はエレノアに言われ 中庭に出た


 エレノアは1つの伝説の魔道具を指差し

 その魔道具の説明を始めた


 ブレスレットの形をした魔道具の名前は

 スカイブレスレットって名前で

 装着すると空中浮遊が出来る魔道具らしい



ネル

『魔女の人って空を飛べないの?』


サラサ

『飛べる訳無いでしょ、

 魔女をなんだと思ってんのよ』



 どうやら

 この世界の魔女は空を飛べる魔法を使えないようだ

 俺の知ってる魔女は

 ホウキで空を飛ぶものだと思っていたが



 俺はスカイブレスレットを手に取り

 自分の腕に装着して見た

 だが、空を飛べはしなかった

 どうして飛べないのか分からず

 壊れてるのかエレノアに聞いて見た



エレノア

『壊れてませんよ、私やネルさん

 ナナミさんでも使えない物なんですよね』


ネル

『どう言う事?』



 スカイブレスレットはマナを持つ人間しか使えず

 マナ量によって浮遊時間は異なるようだ


 なるほど、マナを持たない

 俺やエレノア ナナミでは使えないのか


 今この中でマナを持つのはサラサだけだ

 俺はサラサにスカイブレスレットを渡して

 使って見て欲しいと頼んだ


 嫌がりながら

 サラサはスカイブレスレットを腕にはめると

 サラサは急上昇して空を浮遊し始めた


 サラサは驚きながら

 どうやって降りるのと叫んでいた


 ナナミは慌てていたが 俺は少し笑っていた


 サラサはスカートから

 チラリと見てはいけない物が見え

 俺はこの前見た

 レベッカの物と比べるように見ていたら

 強い視線が隣から感じ

 俺はヤバイと思って振り返った


 エレノアが怖い顔をして俺を見ていた

 俺は誤解だとエレノアに必死に謝った



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈52-10 記憶を巡る〉


 その後

 俺はエレノアに必死に謝り エレノアは許してくれ

 サラサは何とか地上に降りて来た


 エレノアは次の伝説の魔道具を説明した


 杖の形をした魔道具の名前は

 竜人族の杖と呼ばれる伝説の魔道具で

 この杖を使い魔法を使うと

 魔法の威力が跳ね上がるのだと


 エレノアはサラサに杖を渡し

 軽い魔法を使って見てくださいと頼んだ


 サラサは軽く火の魔法を使うと言い

 魔法を唱えると

 大きな火の玉がボワンと現れ 一瞬で消えた


 とんでもない威力の魔法を

 サラサが使ったのだと俺は思い

 そんな魔法使ったら城が燃えるだろうが!!

 っと怒った



サラサ

『チッ違うわよ、火の粉ぐらいの魔法を唱えたら

 大きな火の玉が出て来たのよ!!』



 火の粉ぐらいの魔法が大きな火の玉に?

 それが本当なら

 この杖はとんでもない威力を上げる杖なのでは?


 伝説の魔道具ってだけはあるな

 取り扱いには注意しなければ


 次にエレノアが紹介したのは

 コンパスの形をした魔道具

 導きのコンパスって名前で

 手をかざすと

 その人物が次に行くべき場所を指し示す物らしい


 コレもマナを持つ人間しか使えないのか

 俺はエレノアに聞くと

 どうやらコレは

 マナを必要としない魔道具らしく

 マナを待たない者でも使えるらしい


 しかし



エレノア

『コレだけ少し壊れていて、針が壊れているんです』



 ドーム型のコンパスにサラサが手をかざすと

 針は周りをグルグルと回り始めた


 ナナミとエレノアも試して見るが

 同じ結果に終わった


 世界が平和になって

 次に行くべき場所が存在しなくなったのでは?

 っと俺が言うと


 エレノアとナナミは少し笑ってくれた


 試しに俺もコンパスに手をかざすと

 コンパスの針は上を向き止まった



ネル

『ん?何だコレ?』


ナナミ

『空を指してますね?』


サラサ

『壊れてるんじゃ無い?

 空に行くべき場所なんて無いでしょ』



 それもそうだな

 俺はコンパスを置き

 最後の魔道具が何なのか聞いて見た


 どうやら 最後の魔道具が本命だったらしく

 エレノアはそれをナナミに試して見たかったそうだ


 最後にエレノアが紹介する魔道具は

 追憶の水晶って伝説の魔道具で

 過去の記憶を水晶に映し出す魔道具らしい


 この魔道具もマナを必要としなく

 過去の記憶の中から何処かの記憶を映し出すらしい


 面白そうだと思い

 追憶の水晶をエレノアに使って見てと頼むと

 エレノアは文句一つ言わず

 水晶に手を当てる すると


 水晶の中に

 俺がエレノアに告白している映像が

 水晶に映し出されて

 ナナミは顔を赤らめ

 サラサは惚気映像を見せられヤレヤレとしていた


 俺は恥ずかしくなり

 見るな見るなっと2人に言った



ネル

『次はサラサさんが試してよ』


サラサ

『良いけど、

 お風呂入ってる時とか映されないでしょうね?』



 サラサが水晶に手を当てると

 子供の頃のサラサとサラサのお婆ちゃんが映された


 仲の良い2人に

 俺達は幸せそうに映像を見ていた


 サラサは恥ずかしかったのか

 ハイおしまいっと言って 水晶から手を離した


 なるほど コレは面白い魔道具だ

 コレを使えばナナミの忘れた記憶も映し出されて

 忘れた記憶を思い出すかも知れない


 ナナミは不安そうに水晶に手を乗せると

 水晶は何も映し出さなかった


 俺達は少し落ち込んだが

 1番落ち込んだのはナナミだった



エレノア

『ゆっくり思い出して行けば良いんですよ』


サラサ

『そうよ、思い出せなくたって

 コレからのアンタが今のアンタになるんだから』


ナナミ

『ありがとうございます

 エレノア様、サラサさん』



 どうやら

 エレノアの作戦は失敗に終わったようだ


 最後に 俺も水晶に手を乗せると

 何かの映像が映し出された


 エレノア達も俺と一緒に映し出された映像を見ると

 映し出されたのは俺も知らない人物達が

 仲良さそうに映っていた


 知らない女性に 知らない男達

 コイツらが俺は誰かも分からないが

 俺は涙を流していた



ナナミ

『どうしたんですかネルさん!!』


ネル

『分からない、でも 俺はこの人達を

 忘れちゃいけないと思ってるのかも』



 ネルが見た映像は

 ネルの元の体の宿主 ぺぺ・プーリオの記憶だった


 映し出された映像は

 魔装隊のメンバーにプーリオが愛した

 ティアの姿だった


 ネル達はそれが誰なのかも分からなかったが

 その映像を何も言わず見ていた


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