表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔装機マナリリアン  作者: ロア
    魔王復活編 2章
16/120

2章 ローズストーン前編 11話-お爺さんと妖精

〈11-1 ナンバーズ〉


▶︎レインオラクル国 会議室


 レインオラクルには機士の階級は存在しない、

 優れた機士には階級の代わりに

 No.(ナンバー)の称号が与えられる、

 No.の数字が低ければ低いほど、

 その機士の強さを表している、

 No.の称号を持つ者は9名、

 その者達を一括してナンバーズとも呼ぶ。


 そのナンバーズ達が集まる会議が今

 レインオラクル国では開かれていた。




 6と書かれた椅子に座る

 女性はナンバーズ達に言った



バリル

『それで?、ハルタンを逃した犯人は

 結局のところ誰なのさ?』



 彼女の名は【バリル・ハッカチン、No.6の機士】

 いつも生意気で命令違反を犯すトラブルメーカー

 魔装機の扱いは上手く、学者達も一目置いている


 バリルの言葉を聞き、8の椅子に座った

 着物を着た女性は言った



オタエ

『それよりも、脱走したハルタンを

 探して殺すのが先ではありんすか?』



 彼女の名は【オタエ・マンカイバラ、No.8の機士】

 可憐で優雅な見た目だが、残虐非道

 ゆっくりと人の絶望の顔を見て殺すのが彼女の趣味


 3の椅子に座った女性は頷き、皆に言った



キラ

『オタエの言う通りだ!

 皆も目に見えない裏切り者を探すより、

 逃げ出したハルタンを捉える方が

 先だと思わないか?裏切り者を探すのは

 その後でもいいだろう、ナインもそう思うだろ?』



 彼女の名は【キラ・デニューク、No.3の機士】

 皆のまとめ役をしている、

 No.の中では真面目な正確だが

 レインオラクルに忠誠を誓う機士である為、

 時には残酷で酷い殺しも命令とあらば実行する



ナイン

『それで構わない』



 ナインはキラを横目で見て答えた

 彼女の名は【ナイン・クルセニア、No.4の機士】

 一度ネルと戦い敗北した機士


 不満そうな声で9の椅子に座っている女性は言う



クロ

『そんな事より、No.1が居ないのは

 いつもの事だけど、なんでNo.2も居ないの?』



 彼女の名は【クロ・ウツシミ No.9の機士】

 オドオドした正確だが

 魔装機の操縦技術は人並み外れた才能を持つ


 確かに今日の会議にはNo.1とNo.2は不在だった

 No.1は仮面を被り名前も明かしていない謎の人物

 彼女は基本会議には出席しないと言うのは

 皆も知っていた、だがいつも来ていた

 No.2まで来てない事にクロは不思議に思っていた


 クロの問いに対し、キラは教えた

 No.2は博士達に呼ばれて今日は席を外していると


 5の椅子に座った女性は言った



モエ

『とにかく、ハルタンを探すのが

 今回の目的なんでしょ?誰が探しに行くの?』



 彼女の名は【モエ・ヒョウリ、No.5の機士】

 いつもは明るく優しい正確だが

 魔装機に乗ると性格が変わり暴走する


 モエの話方に疑問を感じたバリルは疑うように言う

「お前が裏切り者なんじゃねーだろうな?」、

 バリルの言葉に

「違うってば、それに今は裏切り者を探すより

 脱走したハルタンを探す方が先でしょ?」

 っとモエは言った


 2人の喧嘩を見て、No.7が楽しそうに言う



ラッキー

『感激の仲間割れ!?素晴らしいです!!

 もっと争い、もっと醜く、もっとグロテスクな

 展開に皆さんなりましょうよ!!』



 彼女の名は【ラッキー・トロピカル、No.7の機士】

 頭の可笑しい人物だと皆から言われている

 彼女は争いと闘争を求めている


 ラッキーの言葉を聞き、バリルは興が冷めた


 キラはバリルに言う、

「ならバリルがモエと組んで

 脱獄者のハルタンを探したらどうだ?」


 机に足を乗せて不満そうな表情で

「行ってもいいけど、コイツとはやだよウザイもん」

 とバリルは言った、

「ならどうする?」っとキラはバリルに聞く



バリル

『そう言えばナイン、アンタこの前謎の魔装機、

 今はマナリリアンって名だっけ?

 だかに負けたんでしょ?そろそろ活躍しとかないと

 後が無いんじゃないかな〜?』



 バリルの言葉に動揺する事なくナインは言った



ナイン

『わかった、ではハルタンの捜索は

 私とバリルさんでやりましょう』


バリル

『話が早くて助かるよ』



 バリルは嫌味な顔をしてナインを見ていた


 こうして2人はハルタンを捜索する事になった



$***********************



〈11-2 枯れた村〉


 ディナガード国を出て2日目の朝

 ネル達はひたすらローズストーンに向け

 東に移動していた


 ネルはゼラウドに聞いた

 後どれぐらいでローズストーンに付くのか


 ゼラウドは馬車の手綱を握りながら言う

「もうすぐレインオラクル領に入るから、

 そこを抜けたらローズストーン領だな、

 ローズストーン国には後8日ぐらいかな?」


 曖昧な言葉に ネルは少し疲れを見せた


 そんな事を言っていたら

 ネル達はレインオラクル領に入っていた



 レインオラクル領の道をしばらく移動すると

 辺り一面大草原が広がってた道が

 レインオラクル領に入ってから

 美しい自然は無くなり 枯れた木に

 薄暗い森の中に入った

 辺りはどんよりとした重い空気に包まれた


 ノノカはその光景を見て「酷いですね」っと言った


 少し進むと、かつて町だったらしき場所についた

 家は半壊し

 穴も空いている家もあれば屋根も無い家もあった

 無惨な光景にネル達の気持ちは沈んでいた


 その時だった、

 地面から手が飛び出し、そいつらは現れた!!


 ゾンビのような見た目の魔物だ

 ネルは驚きながら言う



ネル

『ゾンビ!?』


レイナ

『違うアレわ・・・アンデットよ!!』



 レイナはネルにそう言うと、

 アンデットの群れを魔装機で潰し始めた、

 アンデットは人が死にマナが無くなると

 魔力を吸収して魔物化した姿の魔物だ!

 っとデルクが教えてくれたが

 ネルは攻撃する事が出来なかった、

 魔物とはいえ人の姿形をしている魔物を

 倒せないっそう思っていた


 ネルが戸惑っている中、

 レイナとハヤトのロードナイトは

 アンデットを踏み潰した、


 やがてアンデットの群れは

 全滅し レイナは死体の山に火をつけ燃やした


 村の中にまだアンデットがいないか確認する為、

 ネル達は手分けをして探す事にした


 比較的綺麗な家を見つけ、

 ネルは家の中を確認する為家のドアを開けた

 すると?

「覚悟しろレインオラクル!!」っと叫びながら

 包丁を持った

 羽の生えた小さな女がネルに襲いかかって来た


 妖精!?っとネルは驚き、妖精の攻撃を避ける

 妖精はとろく、簡単に捕まえる事が出来た


「離せレインオラクル!!

 お爺さんは殺させないからね!!」

 っと叫びながら暴れた、

 その声を聞きレイナ達も駆けつけて来た


 レイナ達は妖精を見て驚いた



レイナ

『フェアリー!?』



 デルクはネルに説明した

 フェアリーは魔王の生きていた時代に存在した

 と言う種族だ、

 絶滅したと聞いたがまさか生き残りがいたとはな?


 ネルはそうなんだっと思い、

 フェアリーに顔を近づけマジマジと見ると

 フェアリーは鼻を噛んできた

 あまりの痛さにネルは手を離し

 フェアリーはネルから離れて皆に言う



フェアリー

『アンタ達レインオラクルなんかに

 お爺さんは殺させないから!!』



 レイナ達は顔を見合わせ、

 自分達はレインオラクルの人間では無い事を

 フェアリーに伝えた、

 だがフェアリーは信じる事はなく

 包丁を拾い警戒した


 家の中から歳終えた老人が現れた

 老人はフェアリーに向けて言った



老人

『よせシャロ、

 その人達はレインオラクルの者ではない』



 フェアリーのシャロは包丁を捨て

 老人の肩に座った 老人はネル達を家に招いた、

 話をさせてくれっと言い。



$$**********************



〈11-3 冒険者〉


▶︎レインオラクル領 老人の家


 老人の名はドラルク82歳、元冒険者

 その昔魔王のいた時代、

 暗黒の時代と呼ばれた頃、

 冒険者と呼ばれる者が剣を持ち旅をしていた。


 ドラルクの祖先は皆冒険者だった、

 だが魔王が滅び撃滅戦の後、

 世界を冒険する者は誰一人いなくなった 彼以外は


 魔装機に乗る機士が魔物を倒し

 世界が平和になると冒険をしようと思う者は

 居なかったのだ、だが彼は旅をした、

 まだ見ぬ宝がこの世界にはあると信じて。

 ドラルクは冒険をした、

 ディナガードを周りレインオラクルを周り

 ローズストーンも周り歩いた、

 果ての海と呼ばれる場所にも行った。

 だが

 冒険をしても宝など何処にも見つからなかった、

 ドラルクはとある洞窟を最後に、

 旅を辞めようと考えていた。


 体は日に日に衰え

 歩くのも苦に感じてきた、そんな最後の洞窟で

 ドラルクはとんでもない宝を見つけた。


 それは氷漬けにされた宝箱だった、

 ドラルクは氷を一生懸命削った、数時間費やし

 そして氷は削れた

 宝箱を開く手は震え緊張していた、

 ゆっくりと宝箱を開くと、

 中にはフェアリーが眠っていた


「コレわ!?」っとドラルクは驚くと

 フェアリーは目を覚ました「ココはどこ?」

 っと彼女は言っていた、

 彼女は記憶を失っていたのだ


 名前の無いフェアリーに

 ドラルクはシャロと名付けた


 それからドラルクとフェアリーは一緒に生活した、

 ドラルクは冒険の話を沢山した、

 シャロはその話を楽しんだ。




 ドラルクはそうネル達に語った

 ドラルクは皆に言う、

「もう私は老い先短い身、私の変わりに

 シャロの面倒を見てやってくれぬか?」

 その言葉にシャロは怒りながら言う



シャロ

『何言ってるのよお爺さん!

 お爺さんはまだ元気でしょ!』



 シャロの言葉にドラルクは少し笑顔を見せた、

 ゼラウドは皆に言う、

 今日の所はもう遅いしココで一晩過ごそうっと


 デルクはそれに賛成した、

 ネル達はその日の夜をドラルクのいる町で野宿した


 真夜中、ドラルクはデルクを呼び出した、


 デルクはどうしたのか尋ねる、

 ドラルクはポケットから

 茶色い小袋を取り出しデルクに手渡した

 その中には沢山の金貨が入っていた、

「コレは?」っとデルクは尋ねる

「もう金貨など持っていても使い道が無い、

 その金は貴方達に差し上げる

 だからシャロの事を頼めないだろうか?」

 っとドラルクは寂しそうな顔でデルクに言う



デルク

『このお金は受け取れません、

 私ではなくシャロさんに渡すべきだ』



 デルクは小袋を返した、

 ドラルクは下を向き落ち込んでいた

「そうか」っと小さく呟くと、急に咳き込み始め、

 口を押さえていた手を見ると

 血で真っ赤になっていた


「お爺さん!!」っとデルクは

 ドラルクを心配しようとした時、

 ドラルクは地面に倒れ 死亡した



$$$*********************



〈11-4 遭遇〉


▶︎レインオラクル領 枯れた村


 ドラルクの死体を燃やし

 ネル達は地面に灰を埋めお墓を作った


 シャロはデルクから貰った

 ドラルクの金貨を、一緒に地面に埋めた。


 心配した感じでノノカはシャロに聞く



ノノカ

『よかったんですか?お爺さんからのお金を?』



 シャロはお爺さんのお墓を見ながら言う

「良かったのよ、あのお金は

 お爺さんの冒険の証でもあるんだから。」

 シャロの言葉にネル達は少しだけ笑みを浮かべた


 ネル達がドラルクの墓に集まっていた時、

 森の奥から

 レインオラクルの魔装機が2機飛び出して来た

 ネル達は驚き ノノカは皆に直ぐに言った



ノノカ

『レインオラクルの魔装機だと思われます!!

 2機とも機種は不明、私の知らない魔装機です!』



 片方の魔装機をネルは知っていた

 ディアスカス、最初にネルが戦った魔装機だった!


 レインオラクルのパイロットはネル達に言う



バリル

『あれれ〜?どうしてこんな所にディナガード国の

 機士の格好をした人達がいるのかな〜?』


ナイン

『あの子供は!?』



 魔装機に乗っていたのはナインとバリルだった


 デルクはネル、レイナ、ハヤトに

 魔装機に乗り込むように命令する

 デルク、ノノカ、ゼラウドは馬車に逃げ込む


 デルクとノノカが馬車に乗ったのを

 ゼラウドは確認して馬車を走らせ逃げていく


 ネル達はデルク達が逃げ切るまで、

 レインオラクルの相手をする事になった



バリル

『ナイン、アイツら逃げるつもりだよ?

 どうする〜?』



 ナインは

 ネルがマナリリアンに乗るのをじっと見ていた



バリル

『ちっムシすんなよダボが、 まぁいいさ

 魔装機乗りの人達と遊んだ後、

 向こうに逃げた馬車の連中を皆殺しにしてやんよ』



 ネルがマナリリアンに乗り込むと

 フェアリーのシャロも

 一緒にマナリリアンに入って来た


 ネルはビックリしながらシャロに言う



ネル

『なんでシャロが!?』


シャロ

『いいから!アイツら悪い奴なんでしょ?

 悪い奴なんか倒しちゃってよ!!』



 バリルは噂のマナリリアンを見て言う



バリル

『アレがマナリリアンか、ナイン!!

 アンタにアイツは任せる、

 向こうの見た事ない魔装機2機は

 私が相手をするから剣を一本貸してよ?』


ナイン

『ビーム兵器は使わないんですか?』


バリル

『必要無さそうだからいいかな』


ナイン

『わかりました』



 ナインはディアスカスに搭載されていた

 剣を取り出しバリルの魔装機に渡す


 バリルは剣を受け取り、舌舐めずりをして言う



バリル

『さぁて、楽しませてよねディナガードの人達』



$$$$********************



〈11-5 ナインとバリル〉


▶︎レインオラクル領 枯れた村


 ナインはネルに回線を繋げて言う



ナイン

『ビット博士の魔装機、あの時の卑怯者の女だな?』


ネル

『コイツはマナリリアンって名前だ!

 それに俺は男だって!!』


ナイン

『ビット博士の魔装機を赤く塗ったのか、

 それで私を戸惑わす訳なのだろうが、

 そうはいかんぞ!!』


ネル

『話を聞いてくれないのは相変わらずか』



 ディアスカスは前とは違い、

 大きな盾と大きな槍を持っていた

 アレがディアスカスの武器なのであろう


 ディアスカスが突撃してくるのを見て、

 ネルは避ける、

 剣を取り出し応戦するが 何かがおかしい



ネル

『出力が上がらない?』



 マナリリアンは王都を離れてから

 いつもの力を出せなくなっていた

 苦戦するマナリリアンを見てシャロは大声で言う



シャロ

『ちょっと!!このままじゃ負けちゃうわよ!?』


ネル

『耳元で怒鳴らないでよ』



 ナインは思った、勝てる

 このまま押し切ればこの女に勝てると、

 だが何かに気づき、ナインは攻撃するのをやめた


 ネルは攻撃が来ない事に気づき、足を止める

 ナインは怒りながらネルに言う



ナイン

『ふざけているのか!!

 ビットの魔装機はその程度の力では無いはず!!

 私を馬鹿にするのはいい加減にしろ!!』


ネル

『別に馬鹿にしてるわけじゃ』


ナイン

『言い訳など聞きたくない!!わかったぞ?

 お前がそうくるのなら私にも考えがある』



 ディアスカスは大きな盾を両手で持ち

 マナリリアンを殴り始めた


 マナリリアンのコックピット内は大きく揺れる



シャロ

『きゃーーー』


ネル

『何をするんだ!!』



 シャロは叫び、

 ネルは耐える事しかできなかった


 ナインは笑いながら言う



ナイン

『そちらが本気を出さないのなら、

 このまま盾で殴り続けてやる』





 一方

 レイナとハヤトはロードナイトで

 バリルの魔装機と戦っていた


 2人がかりで戦うが、

 バリルには手も足も出せなかった


 レイナは思った

 新型のロードナイトでも太刀打ちできない、

 あの魔装機、背中に大きな銃を背負ってるけど

 使う素振りを全く見せない

 手加減でもしているつもり?


 レイナはバリルに回線を繋げて言う



レイナ

『アンタやるわね、

 私達のロードナイト2機相手に戦うなんて』


バリル

『どうも♪、私のパンデモニウムは

 この程度じゃ無いけどね』


レイナ

『背中の武器は使わないの?』


バリル

『ビーム砲の事?こんなん使わなくたって

 君達ぐらいなら勝てちゃうよ』



 レイナは敵の魔装機の情報を掴んだ

 敵の魔装機の名はパンデモニウム

 背中の武器はビーム砲である事がわかった


 聞いた事もない武器だけど、

 バリルの余裕のある感じを見るに

 とんでもない兵器なのはレイナにはわかった


 ハヤトは先輩のレイナに回線を繋げて言う



ハヤト

『どうしますかレイナさん?』



 このままだと確実に私達は負ける、

 それはレイナも分かっている、

 だけど

 目的は勝つ事ではなかった

 ハヤトの通信にレイナは笑みを浮かべて答える



レイナ

『そろそろいい頃合か、

 ハヤト!!分かってるわね?』


ハヤト

『もちろんですレイナさん!』



$$$$$*******************



〈11-6 策略家レイナ〉


▶︎レインオラクル領 枯れた村


 ネルのマナリリアンは

 ナインのディアスカスに苦戦し、

 レイナとハヤトのロードナイトも

 バリルのパンデモニウムに手も足も出せずにいた


 バリルはお遊びに飽き、

 ディナガードの奴らはこの程度かっと

 ガッカリしながら言う



バリル

『もぉいいや、お前達と遊ぶのも飽きたし、

 お前ら殺して向こうに逃げた奴らを殺しに行くよ』



 レイナはニヤリと笑いオープン回線でバリルに言う



レイナ

『そう上手くはいかないよ』



 ロードナイトは右手を開く、

 手の平には小さな窪みがあった

 そして次の瞬間

 手の平から閃光弾を放ちバリルの目は光に包まれる



バリル

『クソが!』



 バリルが目をくらませてる隙に

 レイナとハヤトはその場を離れ、

 後ろからナインのディアスカスに不意打ちし

 ディアスカスを転倒させる

 その隙にネルを連れ、

 馬車が逃げた方角に魔装機を走らせる


 逃げるネルを見てナインは叫ぶ



ナイン

『卑怯者が、また私を侮辱するのか!!』



 ネルはナインの言葉を聞き、返事を返す



ネル

『今日の所は君の勝ちでいいよ』



 その言葉に更に激怒するナイン



ナイン

『私はこんな勝ちを認めないゾ!!』



 視界が戻ったバリルはナインの元に向かって言う



バリル

『起きろグズ!アイツらを逃す訳にはいかない!!』



 ナインとバリルは直ぐにネル達を追いかける、

 マナリリアンとロードナイトの足は早く、

 追いつく事が厳しかったが、

 数分魔装機を走らせると

 ネル達の魔装機を目でとらえた

 バリルは逃す訳にはいかないと思いながら、

 パンデモニウムが背負っている

 ビーム砲を構え3機を標準に入れる


 コレで終わりだ!!っと思い

 トリガーに手をかけると

 ナインはバリルに止めるように言う



バリル

『は!?なんでだよ?』


ナイン

『気が付かないのですか?

 もうここはローズストーン領です』



 ネル達はローズストーン領に入っていた

 レインオラクルのナインとハヤトは

 逃げるネル達を見る事しかできなかった



 レイナはレインオラクルの奴らが

 追ってくるのをやめた事に気がつく、

「なんとかなった」そう思ってデルク達がいる

 馬車がいる場所に向かった、

 少し移動するとデルク達の馬車が見えて来たが

 ありえない光景を見てレイナは驚きながら言う



レイナ

『何よコレ?』



 デルク達の馬車は

 ローズストーンの魔装機10機に銃を向けられていた

 ローズストーンの魔装機は

 ネル達の魔装機にオープン回線を繋げる



ローズストーンの機士

『ディナガードの魔装機!!

 武器を捨て魔装機から降りてもらおう、

 ココはローズストーン領!!

 勝手に領地に侵入したお前達を連行する!!』


                   next▶︎12

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ