ループする絶望
僕雨宮いちごは、神を名乗る謎の女の子に転生を命じられた。僕はいつの間にか目覚めるとショートケーキのいちごに転生していた。
「うそ、だろ……」
ケーキの上でただ絶望する。まさかこんな酷い転生があるだろうかといちごは後悔した。なんて考えていると上からフォークがグサッとと刺さる。
「ぐひゃっ?!」
幸いにもいちごなので痛覚はない。それだけは救いだが、僕はそのまま口へと運ばれる。
「こんなはずじゃなかった……」
そう絶望しながれ口の中に入って行く。目覚めると僕はまたショートケーキの上にいた。
これループするのかよ?!
こんなの悪夢だ……そう思った。だが、周りを見るとさっきとは少し違う景色になっていた。薄暗い家の中に少女が居る。
「お母さん。お母さんの好きなショートケーキだよ。食べて……」
そう言って少女はショートケーキを母に食べさせようとしていた。いちごは思った。また殺されるのかと……。
「ごほごほ……」
母は咳をしてそのまま何も言わずにベッドに寝転がっていた。
「さぁ、ショートケーキよ。食べて。」
「………」
「母さん?」
「……」
「お母さん?!」
「………」
「そんな!いや!!」
少女はショートケーキを無理やり母の口に押し込んだ。
いちごは気まずかった。
「こんなもの……」
少女はショートケーキを投げ捨てようとする。たが、それは出来なかった。
少女はいちごにフォークを刺した。
「ふぎゃっ?!」
いちごは思わず叫ぶが人間には聞こえていないらしい。いちごは少女の口の中へと運ばれる。その瞬間、いちごは再び死んだ。
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