奇跡のショートケーキ
ループではない。別の家のショートケーキに転生し直していた。また、食べられる。そう思っていた。
「ねぇ、聞いた?伝説のショートケーキがあるんですって!」
「ええ!聞いたわ!」
なんて話しが聞こえてくる。
「どこのとのケーキになるかはわからないけど、そのケーキを食べた病気の母親が生き返ったらしいわ!」
まさかそれって僕のこと?!
間違い無さそうである。しかし、奇跡のショートケーキになれたからと言って僕の悪夢が終わることはない。いつ食べられるわからないのだ。
「さぁ、ショートケーキを、食べましょう!」
「あら、いやだ!このショートケーキ腐ってるわ!」
「あらほんと!」
そう言ってダストシュートへGOー!である。
いやだ!暗くて臭いこんなところに……!
だれも助けてはくれなかった。そして、腐って焼却場で跡形もなくなるまで燃やされるまで1色は残っていた。また転生する。これの繰り返しだった。いつになれば自由になるのだろう。たのむ。たのむから……もう……。そう思った時、再び神の前に現れた。
「あ……」
「あら、目覚めは良くなさそうね?」
「神、様?」
「ええ、そうよ!そして、私はショートケーキを母に食べさせて生き返らせた女よ!」
「?!」
「貴方のおかげで私の母は一命をとりとめたの!だから……」
「なら、どうしてこんな酷い転生を?!」
「貴方がショートケーキにならないと私は奇跡を起こせなかったからよ!」
「……で、今度はなんだ?!」
「今度は人間に転生させてあげるわよ!」
「……ありがとう。」
こうしてショートケーキのいちごは元の人間に戻れました。おしまい。




