転生、それは絶望の味
こんなはずじゃなかった……!
そう思った刹那だった。僕は食べられる。ああ、終わった……。
「!?」
☆☆☆☆☆
1時間前、
「やっほー!いちご!」
「おはよう。あみ。」
幼なじみのあみは優しく明るい少女だった。そこにクラスメイトの飯田つよしが話しに混ざってくる。
「よぉ!いちご!今日も可愛いな(笑)」
僕、雨宮いちごは男なのにいちご
と言う名前で弄られるのが毎日の日課である。
「うるせぇ!」
「「ははっ!」」
そんな毎日に終わりが来た。
「きゃ?!」
いきなりあみが悲鳴を上げる。
「ねぇ、あれ見て!」
あみの指指す方を見るとそこにはビルの上から今にも飛び降りようとする人がいた。
「やばっ?!」
「助けねぇーと!」
あみもつよしも半ばパニックである。僕は飛び降り自殺者を止める為にビルに登る二人について行かないことにした。その場所で警察に連絡する。誰か一人ぐらい下で見守っていた方がいいと考えたのだ。否、僕は薄情なやつだった。知ってる。どうせ助かる。そう思っていたからだ。だって、本気で死にたい人がこんな人目に付く場所で飛び降りなんかしないし、ビルに登っている間に飛び降りてるはずである。そう思った僕は下に残った。それが間違いだった。スマホで通報して後、突然悲鳴が聞こえた。
「?」
何かが落ちてくる。それは僕の頭の上に落ちてきた。そこから先は覚えていない。気がつくとそこは神の御膳の前だった。
「雨宮いちご!」
「?誰?」
「私だ!私!」
「???」
「おっと、お前と私は未来で会う予定だったか……」
「は?」
「ならばこう名乗ろう!神であると!!」
「は?」
眼の前にいるのはどう見ても普通の女の子にしか見えない。神?嘘に決まっている。そう思ったいちごは彼女を無視してその空間から出ようとした。
「おい!私を無視するな!!」
「帰りたいんだけど?」
「無理だな!」
「はい?」
「お前はもう死んでいる!!」
「どこの拳法家だよ。」
「いや、冗談ではない!!まじで!!」
「……なら神だって証明してよ?」
「そうだな。今からお前を転生させるからそれで証明できるだろ?」
「そんなことができたらだけどね。」
「むむむむむーー!そんな態度取っちゃっていいのかなぁ?!いちごくん!君の未来は私が握っているんだよぉ?!」
「あっそ……」
「むきぃーー!」
少女は怒り心頭なようで地団駄を踏む。
「決めた!君の来世は……」
そこでいきなり光に包まれて聞こえ無かった。
「は?なんて?!」
「これだけは言っておこう!お前はまた死ぬだろう!何度も何度も!!それだけは覚えておけぇーーー!!」
「いや、それはいいから何に転生す…」
そこで眼の前は真っ暗になった。意識を取り戻す。
あれ、おかしいな。手が動かない。あれ、おかしいな。足も動かな……い?!気がつくと僕は、ショートケーキのいちごに転生していたのだ?!
不定期更新ですがよろしくお願いします。




