Let's藪漕ぎ!!
いつもに比べれば文章量が少ないです……ちょっとキリが良かったもので……大変申し訳ないです……
あれから実にぶっ続けて歩き、 ゼーゼーと息は乱れ、 本当に今の私の足は生まれたての子鹿超えてる何かだと思う。
その時やっと開けた場所に出ることができた。
鬱蒼とした木々に囲まれているそこには木でできた1軒の家があった。
「目的地、ここですか?」
多分、今私の発した声は、数々の死線をくぐり抜けてきた歴戦の勇士か何かのそれだったと思う。
実際ある意味死線をくぐり抜けてきたし……
「俺の家だ」
「うわぁぁぁここですね!?ここで終了ですね!?やっと着いたーーーーーー長かった……」
「いやここからまたダリアのところに行く。早く行くぞ」
今ちょっと涙出てたと思うのにひっこんだ。なんと無情……もう少し……気遣いというか……慈悲というものを持ってほしい。多分どこかにおいてきたのではないだろうか。
一応可愛い可愛い14歳の女の子なのに……私は自身の顔を見たことはないけど……
「というかさっき使った魔法?を使えば一瞬じゃないんですか……?」
「無理だ。あれは消費魔力が多い」
「えーー……ひどいですって…………」
よよよと泣き真似をする私を一瞥した後、男は「付き合ってられん」とばかりに、一切の容赦なくスタスタと歩く速度を上げた。その無慈悲な背中が、みるみるうちに森の奥へと遠ざかっていく。
今おいていかれると真面目に遭難である。
「あーーーーいかないで!!まって!!おいてかないでーー!!」
疲れた体にムチを打ち泣く泣く男の背中を走って追いかけた。
◇◇◇
またまた大きな広場のような場所に出た。しかし先程の場所が何もないただの広場とすると、今のここはまるで植物園のように花が咲き乱れ、奥に見える家はなんだかオシャンティーな雰囲気を醸し出していた。
「今度こそ……ここですね?ここで終わりですよね?」
息を切らしながら問うと男はそれまでのスタスタとした無慈悲な歩みをピタリと止め、なぜかその家を遠巻きに見つめたまま、心底嫌そうに、急に歯切れ悪く口を開いた。
「ああ……ここだ……ところでお前だけであいつの家、行かないか?というか行って来い」
「ええ!?あなたが連れてきたんでしょう!?ここに!!私だけで?行け?無理ですって……『コミュ障』なんですよぉ私……」
初対面の人の家に1人で突撃しろとか、どんな罰ゲームだ。
それはそれは深い深い溜息を吐いたあと重い腰を上げるように男が歩みを進める。
「まぁそうだな……行くか……」
再びため息を吐く。というか1歩歩くたびにため息を吐いているんじゃないか。
なんだかどす黒いオーラが見えるぞ…!?
どんよりとした空気を吹き飛ばそうと両手で男の背中を押し明るく話しかける。
「まぁ!とにかく、行きましょう!!」




