第九十三話 舞踏会の翌日
俺だよ。ユウキだ。俺の隣にはすやすやと寝息を立てているルル達がいる。
キングサイズのベッドがぎゅうぎゅう詰めだ。
イリスは俺の腕を枕にして、可愛い寝顔を見せている。
「むにゃむにゃ……。もっとしたいです」
「寝言でもエッチなことを言っているんだな。ったくとうとう第一王女のイリスともしちゃったよ」
まあいいか。皆が幸せそうな顔をしているだけで昨日頑張ったかいがあったな。
メイドたちも気を使って起こしに来ない。
ちなみにあまりに人数が多いので異世界の媚薬を使ってハッスルしたぞ。
オークの睾丸を使った媚薬ってめちゃくちゃ効くんだな。
いつもはタフなカレイナやカゲもあられもない声を出して感じてたぜ。
「さあ、皆が起きたら王都の様子でも見に行くか」
俺は朝風呂を浴びに行こうとするとイリスが目を開けた。
「ふわあ、旦那様、ごきげんよう」
「おう、イリス、良い朝だな」
外からの温かい日差しと澄み渡る青空が綺麗だ。
俺は着替えてイリスとベランダに出て王都を見渡す。
「フフフ、ユウキはいずれ王様になるかもしれませんね」
「そんなこと言わないでくれよ。俺はまだ小市民なんだから」
ルル達も起きてきたような声がする。
「じゃあ、俺は朝風呂を浴びてくるから、イリスたちも風呂行ってきな」
「何を言うのです。一緒に入りましょう」
「え?」
『一緒に入る』
ルルとカレイナがベランダに来て、俺の体にしなだれる。
昨日あれだけしたのにまたハッスルしてきたんだが?
この後、俺とイリス達は混浴の風呂に入ってめちゃくちゃハッスルした。
反省はしているが、後悔はしていない。
王宮のメイドさんたちが恥ずかしそうにしながら止めに来た時は結構くるものがあったな。
その後レオンハルト陛下に呼ばれて、この後の予定について聞かれる。
「お主たち、朝から混浴でハッスルとは若いのう!」
「やめてください。レオンハルト陛下」
「何を言う。お主たちがしておったのじゃろう」
ルル達は平気な顔をしているがイリスは赤い顔をしている。
誘った本人がなんで赤い顔してるんだよ。
「そうですね。王都で一日滞在してから神聖の森に戻ります」
「そうか。まあアルクアラウンド帝国の侵略もありうるからの。仕方ないのう」
「私も神聖の森に行きますわ」
イリスも来るのか。ダック侯爵の娘二人のラニとクラリアとアナリザ様も神聖の森に来るのかな?
奴隷の三人のマニマニとルカとイルスやルカの兄のオルにも話を聞かないと。
俺は王宮で豪華な朝ご飯を食べた後、話を聞きに行った。
転移魔法で移動できるから楽ちんだな。
「私とクラリアとアナリザは勿論、神聖の森に行きますわ」
「もう、舞踏会はダメとしても昨日の大運動会に呼んでくれないなんて」
「ユウキは薄情者?」
ランドさんからラニさんになった黒髪美人とクラリアとアナリザ様に責められる。
マニマニとルカとイルスとオルも神聖の森に行くとのことだった。
イリスが王都を歩きたいと言うのでイリスとラニとクラリアとアナリザ様で王都を歩く。
「お、ユウキさんじゃないか! 昨日の舞踏会、めちゃくちゃよかったぜ!」
「カインズ子爵を煽って、火魔法を撃たれたのに無傷で出てきたときは興奮しちまったよ」
「ったく綺麗なお嫁さんをいっぱい連れちまってよお! 何人と結婚するんだ!」
王都に住んでいる街の人達にどやされる。
「おっ、美味そうな串焼きの匂いがするな」
「私食べてみたいです」
俺は串焼き屋のおっちゃんに金を払おうとするが……。
「お、ユウキさんか! これはシチランオークの串焼きだからタダにするよ!」
「え? いいのか?」
「はっはっは。ユウキさんの所から仕入れてるからな。ったく本当に美味しいから飛ぶように売れるんだぜ!」
シチランオークの串焼きが王都にまで広がっているなんてな。
俺も色々なことをやってきたよな。
ちょっと感慨深い気持ちになる。
果物系の香りと魚醤と野菜を煮込んだタレかな?
醤油とか味噌はユウキ商会から出しているが、まだ市場に出回ってないみたいだ。
俺は串焼きをイリス達に渡そうとするが、皆首を振る。
「ん? なんだ?」
「あーんしてください」
ええ? 街の人がみんな見てるんだけどな。
まあいいか。俺はシチランオークの串焼きをイリス達にあーんしてあげる。
「おお、王女様が美味しそうにあの串焼きを食べてるぞ!」
「おっちゃん、俺にも串焼きをくれ!」
「はいよ!」
串焼き屋のおっちゃんは嬉しそうに串焼きを焼き始める。
シチランオークの串焼きはやっぱりうまい。
魚醤のタレが美味く調理されていて臭みがあまりないし、果物や野菜の甘みがうまく活きている。
イリス達にあーんしてもらい、俺も串焼きを頬張る。
その後、宝石商の店で宝石をあしらった髪飾りを見る。
イリスやラニやクラリアとアナリザ様に似合う髪飾りやルル達の分も買わないとな。
「そうだ。皆の分の指輪も作らないとな」
「指輪?」
アナリザ様が不思議そうに聞いてくる。
俺が現代地球では婚約者に指輪を贈る文化があると言うと四人は喜び始める。
「それはいいですわ!」
「指輪……!」
「お姉ちゃん、喜んでるね」
「エルフの国の伝承に古の賢者コウダイ様が指輪を婚約者に贈ったっていう話があった」
おお、やっぱりコウダイ様も同じことをしたのか。
彫金魔法とか取って自分で作ってみるか。
その後は雑貨屋に寄ったり、甘いものを食べられるカフェでゆっくりして一日を過ごした。
だがルル達に責められて、もう一日、滞在が伸びてデートをする感じになった。
「ユウキ、反省する」
「無理~! もう無理だから!」
「わらわの影魔法で死ぬまで搾り取ってやろうかのう」
「死んじゃうから! 干からびて死んじゃうから!」
「早く、オークの媚薬を飲むのです」
ルルとカゲとクリスが特にお冠だった。
これは夜の大運動会の一幕である。
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