第九十一話 イリスとの婚約
第91話まで来ましたよ~。毎日投稿をここまで続けられると思いませんでした。
「イリス第一王女! どういうことですか!」
「私は本気ですよ? 後イリスと呼んでくださいまし」
「ほっほっほ。わしの事はお父さんと呼んでもいいのじゃぞ」
イリス第一王女とレオンハルト陛下はニコニコとご機嫌な様子だ。
周りの貴族たちは目が点になってるんだけどこれ大丈夫?
「古の賢者の再来であり、金の卵を産み続けるユウキ伯爵との結婚か」
「私もユウキ伯爵にお世話になりましたからね。婚約に賛成ですよ」
グラリア伯爵とビルク伯爵が仲良さげに話している。
いや、俺は婚約に同意してないけど⁉
「ユウキ伯爵、後で別室に来るのじゃ」
「そこで詳細を話しましょう」
レオンハルト陛下とイリス第一王女にそういわれると何も言えない。
ここで舞踏会はお開きとなった。
ルル達は別室に戻ることになり、配信もここで切る。
コメント欄はお祝いムードだった。
「ユウキ、婚約おめでとう!」
「でも他にもラニとかクラリスとかアナリザ様にも狙われてるぞ」
「ルルちゃん達もいるわ。いったい何人と婚約するの?」
うう、そうなんだよな。
ルル達は何も言わないが、結婚を待ってるだろうし。
でも忙しくてちょっとタイミングがないんだよな。
俺たちは王族たちが使う私室に入り、面と向かって話す。
「まずはいきなりの発表で済まなかったの」
「ユウキを驚かせようと思って、事前に言わずにいたのよ。ごめんなさい」
イリスは俺の方を見て、ペロッと舌を出す。
うん、とっても可愛い。
嫌そうじゃない。
「どうして私との婚約を決められたのですか?」
「あら、ちゃんと言っていましたよ。神聖の森を訪れた際にお伝えしたではありませんか」
「ご冗談かと……」
本当に冗談だと思っていたのだが、イリス第一王女は本気だったようだ。
「じゃが、そちにメリットもあるのじゃぞ?」
「まずは王家との繋がりができたことによってエルグランド王国からの庇護が受けられますわ」
なるほど、どこの馬の骨ともわからない成り上がり伯爵からイリス第一王女と婚約した王家のお墨付きの伯爵になるわけだ。
ドナルド公爵の領地もそのうち運営することになるからな。
そう考えるとこの話はいいのかもしれない。
「第二にアルクアラウンド帝国との戦争に備える意味もある」
「どういうことですか?」
「ドナルド公爵の屋敷からの情報によると今後一、二年で戦争を仕掛けてくる可能性が高いことが分かったのじゃ」
「神聖の森はエルグランド王国とアルクアラウンド帝国の中間地帯にあります。国としては出来るだけ防衛の準備を進めたいのです」
うーん、何となく想像はしていたけど神聖の森を抜けて攻めてくるのか。
どうしよう、戦争の指揮官にならなければいけない。
でも……。
「守りたいもののためにはしょうがない、か」
「そうですわ。ユウキ、あなた一人で終える責務ではありません。私も背負います」
「え? イリス第一王女は流石に戦争は……」
「何を言うのです。カレイナには負けますが私も魔法使いとして優秀なのですよ?」
「それでも……」
「ルル達も戦争には参加するでしょう。あの子たちともユウキは責任を取るつもりですわよね?」
「そうですね」
「ならいいのです。私の夫になるのだから、私にも戦争に役に立たせてください」
「……はい」
「ユウキ伯爵、お主にはアイテムボックスの収納という武器もある。いざという時はそれを使えばいいのじゃ」
「確かに!」
「向こうの兵士を殺せとは言わない。だが向こうは殺すつもりでやってくる。それを古の賢者の再来のユウキ伯爵が策で上回ればいいのだ」
なるほどな。人を大量に殺す覚悟を決めようとしていたが、そんなことをしなくてもいいのか。
「フフフ、ユウキ。ちょっと表情が軽くなりましたね」
「ええ、そうですね」
俺はアルクアラウンド帝国を上回る策略を今から考えて、神聖の森や皆を守れるようにしようと思った。
その後は最近作ったシタラテレビの話になる。
スマホをつけると俺の謁見の間での爵位の授与式と舞踏会でのやり取りで盛り上がるコメント欄の人たちがいっぱいいた。
ちなみにユウキ商会はスマホを金貨三枚で売り始めた。
シタラテレビのコンテンツを全てこちらで見れるようにしているので庶民には高いが買ってくれる人は多い。
自分でも配信がこのスマホでできたり、離れた場所で通話をできると買った人に教えている。
商人が自分の扱っている商品を配信して説明したり、冒険者が狩りをするときに配信をしたりしているらしい。
暁の火のオレンさん達はその先駆けとして、冒険者の配信を頼んでいたため、同接者数は数千人を越えていた。
だが、オレンさんが俺との夜の大運動会を嬉しそうに話すので、俺はオレンさんのファンから責任を取れ! とめちゃくちゃ言われているらしい。
庶民の間で評判のパン屋さんをシタラテレビの取材クルーであるスラムの子供たちが精いっぱい取材した回は評判になったらしい。
子供の素直な反応と、どうやってそのパンを作っているかの焼き方まで取材した回は庶民に大うけだったそうだ。
陛下とイリス第一王女と楽しく話した後、イリス第一王女は俺の手を引いて、ルル達の待っている部屋に行く。
「フフフ、皆さんお待ちかねのあれの時間ですわ」
「いやいや、一番待ってるのはイリスでしょ?」
「当然ですわ。配信を見ながら悔し涙を流していましたのよ」
部屋の扉を開けるとルル達が談笑していた。
だが俺が入ると途端に会話が止まる。
ルルが俺の前に来て、目を潤ませる。
「もうルル達は要らない子?」
「違う! これだけは言わせてくれ。皆を愛しているんだ」
「本当に?」
「誓って言う。皆と結婚したい! 立場上の序列はついてしまうが、俺は平等に皆を愛する!」
俺の言葉にルル達が抱き着いてくる。
皆、本当に俺を支えてくれてありがとう。
これからも一緒に支え合っていこう。
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